- ベストアンサー
※ ChatGPTを利用し、要約された質問です(原文:ガロア理論:体の拡大で起こっていること)
ガロア理論:体の拡大で起こっていること
このQ&Aのポイント
- ガロア理論の考えでは、基礎体K上の既約多項式の根をすべて添加したガロア体Σをつくる。
- 対応する体側では、素数乗根の共役根による拡大が起こっている。
- 可解であるためには、剰余群の次数が素数であることが求められる。
- みんなの回答 (1)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
必ずしも言えないと思います。 一般に、 p を素数として、 [1] K の標数が 0 [2] 1 の p 乗根がすべて K に含まれる [3] Σが K の p 次ガロア拡大体 という条件が満たされるとき、 [4] K の元 a が存在し、Σ = K(a^(1/p)) が言えます。 しかし、[3] の条件だけで [4] は言えません。例えば、次のような例があります。 Q を有理数体として、 Q 上の多項式 F(X) を次のように置きます。 F(X) = X^3 - 3X + 1 F(X) の根のひとつをαとすると、 Q(α) は、 Q 上の 3 次ガロア拡大体です(注1)。しかし、 Q(α) には、 a^(1/3) (aは、立方数以外の有理数)というタイプの数が含まれません(注2)。 (注1) F(x) の他の2根は、α^2 - 2 と -α^2 - α + 2 であって、どちらも Q(α) に含まれる。したがって、 Q(α) は、 Q 上のガロア拡大体である。 (注2) ω = exp(2πi/3) とする。もし、 a^(1/3) が Q(α) の元だとすると、それの Q 上の共役元であるところの ωa^(1/3) と ω^2a^(1/3) も Q(α) に含まれなければならない( Q(α) が Q 上の正規拡大体だから)。しかし、Q(α) が実数のみからなる体であるから、これは不可能( F(X) の根が3つとも実数であることに注意)。
お礼
早速のご回答有り難うございました. 標数の仮定と1のp乗根の仮定はずぼらして抜かしていました. 理解できました.