私は、大学で西洋史を専攻した者です。大学に入って教授に最初に言われたのは、歴史とは覚えることが目的なのではなく、自分の歴史観を確立するのが目的なのだと教わりました。
だから、あなたに1つアドバイスをすれば、無理して暗記する必要はないという事です。忘れたらまた、見れば済むのです。
そんなことより、歴史的事件が起こった原因を論理的に考察したり、歴史的事件の評価に疑問を持ったりすることがより重要だという事を分かってほしいと思います。
例えば、20世紀初頭までは伝統的世界史観というものに支配されていました。いわば、ヨーロッパ中心の世界史観というものです。
今から50年位前の教科書には、「新大陸の発見」という歴史的事件が書かれていました。日本人はヨーロッパ文化を崇拝していたので、特に疑問を持たずに学んでいたのです。しかし、よく考えて見てください。コロンブスが、西インド諸島に到着したことが、アメリカ大陸をヨーロッパ人が発見した契機となったのは事実ですが、アメリカ大陸にはすでに人間が暮らしていたのです。彼らからすれば、アメリカ大陸を初めて発見したのは自分たちの先祖であると言いたいでしょう。
今は、「新航路の発見」と教科書には書いてあるはずです。
歴史とは、事実だけを記憶する学問ではなく、100人いれば100通りの評価があるとい事なのです。
もちろん、歴史的事件や年号、人の名前を学ぶ事は大事だと思いますが、貴方は貴方独自の歴史観を確立すべく勉強してほしいと思います。
お礼
回答ありがとうございます 自分の歴史観を確立するということは今までしてきませんでした ただ暗記していただけだったのでこれからは自分なりに考察など 取り組んで行きたいと思います 参考になりました!