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今の日本があるのは戦死した人たちのおかげ?
『今の平和で豊かな日本があるのは戦死したひとたちのおかげである。だから英霊に感謝しよう。』という論調を右翼の意見でよく見るのですが、おかしくないですか? 今の平和で豊かな日本を作ったのは戦後の人たちで、感謝するのはむしろ戦死せずに生き残った人たちではないでしょうか?戦死した人たちは何も生産せず、ただ人命・資源の消費と国土の破壊しか招かなかったと思うのですが・・・
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右翼の言い分は飛躍しすぎではあるのですが、先の戦争において日本は完全破壊からは免れ、本土決戦もせずに終わりました。それは何故でしょうか?日本がポツダム宣言を受諾したから戦争が終わった訳です。では、 何故連合軍はポツダム宣言を発表したのでしょう。人道から?人道を訴えるなら原爆なんか使いませんよね。米軍が対日戦に行き詰まったからです。 何故行き詰まったのか?サイパン以降の対日戦の状況を見れば謎が解けます。 サイパンは空港から南部は完全に制圧しましたが、北部には日本軍の残存戦力が立て籠もり、何ともならない状態でした。生き残った下田氏曰く必死に降伏を促す放送をし続けていたそうです。 ペリリューでは、第1海兵師団は壊滅(日本軍は1個連隊だけでした)し、3日で攻略する予定が3ヶ月もかかりました。 硫黄島は2万5千人もの将兵が死傷(米軍の負傷は再起不能レベルです)、沖縄戦も8万もの将兵が死傷しました。日本陸軍と一戦交える毎に死傷者が増えるのです。沖縄戦に投入された前線部隊は6割の損害でした。生存者のほとんどがPTSDに罹ったそうです。 特攻で300隻以上の船舶が被弾しました。海軍の将兵は数万人がPTSDに陥っています。 本土空襲に投入された第20空軍は約1年の任務で400機以上のB29が失われています。第20空軍に配備されたB29は1200機です。1/3が破壊された訳です。(本土空襲の撃墜率で400/27000という数字がよく用いられますが、それは総フライト数であって保有機数から割り出された数字ではありません。戦争中に生産されたB29は2000機です。) 米軍の前線部隊はほぼ戦闘不能の状態にあり、本土決戦に踏み切る体力はほとんど無かったそうです。 勝ち戦(勝ち戦と言っても日本軍に奪われた旧支配地域はグアム以外は奪還できていない)とはいえ米軍がポツダム宣言という停戦提案を出さねばならぬ状態にあった訳です。 日本も戦争を継続するには無理がありましたし、講和の窓口と期待したソ連は宣戦布告した以上は四面楚歌です。ポツダム宣言を受諾するしか道がありませんでした。 兵器生産の為に増設したラインは4割失っただけであり、現段階で戦争を止めれば戦後の復興事業は可能でした。 尚、ミッドウェイやサイパン失陥の段階で戦争を止めれば…という論調は身勝手な論調です。連合国からすれば東南アジアの全て、グアムに中国主要地域を日本に占領されたまま講和に応じるは連合国の敗北以外何物でもありません。日本に奪われた地域の何一つ奪還していないのです。 ポツダム宣言受諾ですら英蘭中は失地回復しておらず、米国もグアムとフィリピンの主要部分を取り戻したに過ぎない状態です。 敗戦後、日本は半島との関係を断ち切れ、多額の賠償請求もされず、領土分割もありませんでした。これは何故か?本土を武力占領される前に停戦にこぎ着けたからです。これは戦死者が命を以て日本軍の怖さを連合軍に示したからです。生き残った人達は「俺の代わりに命を捧げてくれてありがとう」と感謝したのです。そして死んでいった方々の命の分、2倍も3倍も働いたのです。 戦争は軍隊が無くても起こります。我々に戦う意志が無くても起こります。 起きた戦争を止める方法は3つしかありません。占領するか!されるか!やる気をなくすか!です。先の戦争は敵がやる気を無くしたのです。それは戦死者のお陰です(自爆攻撃を繰り返されたら耐えられないでしょうね)。 最後に確かに人命と資源の消費はしましたが、戦争のお陰で武器や被服、食料を作る仕事にありつけたという事実も忘れないでください。敗戦と同時にそれらも無くなり日本人は路頭に迷ったのです…朝鮮戦争で半島の方々が戦ってくれたから戦後復興が成されたのです。現在、日本は救いがたい不況にありますが、隣国で戦争が始まってSソンの商品がストップしアクオスが馬鹿売れしたり、弾薬・衣類縫製の仕事が日本に舞い込んで好景気になった場合、あなたは戦争を批判しますか?私は少なくとも今日も隣国の戦争のお陰でご飯が食べられます!感謝!感謝!と日本食を堪能しますw
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- blackhill
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先人のおかげというのであれば、確かに当たっているといえるでしょう。戦死者も先人のひとりなので、間違いではありません。 しかし、先人の業績の中には、失敗や過ちも含まれています。そこから私たち多くを学んでいるので、それを含めておかげといっています。 回答者は、いまや少数になった戦争体験者です。個人的には、戦争を美化したり、正当化しようとする意見に賛成できません。父親を奪われ、家を焼かれ、原爆を目撃した記憶は薄れましたが、戦死した人を憐れむ心はありますが、そのおかげと聞くとそれで済ませていいのかと思います。
- jkpawapuro
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うーんなかなか難しい質問です。 まあ戦死した方々はかわいそうな犠牲ではありますが、基本的には戦後日本の復興に寄与した余地はほとんどありません。 国土の荒廃を招いたのは戦死した方々のせいであるというのは間違っていると思いますが。 ただ一つの考え方として、硫黄島を初めとした日本軍の特攻作戦をしてまでの激烈な抵抗が、アメリカに日本の上陸占領や日本の解体と思いとどまらせたという解釈もできないわけではありません。 もし日本が無抵抗にアメリカに服従して居たら、今頃日本はバラバラにされアメリカの植民地になっていたかもしれませんね。 歴史のifに証明はありませんので、こじつけようとすればどうとでもこじつけられるので正解は無いと思いますが、戦争で国を守るために戦った人に対しては、日本の再建に寄与したかどうかとは別の意味で感謝すべきと思いますよ。
お礼
ご回答ありがとうございます。 >日本軍の特攻作戦をしてまでの激烈な抵抗が、アメリカに日本の上陸占領や日本の解体と思いとどまらせた これはよく言われる理論ですね。 しかしアメリカは昭和20年内に本土上陸作戦を実行する気でいましたし、7年間政治的占領下において憲法まで勝手に変えられた時点で充分日本は解体されてしまった気がしないでも無いです。
- lv4u
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>>戦死した人たちは何も生産せず、ただ人命・資源の消費と国土の破壊しか招かなかったと思うのですが・・・ 日本は、戦後、自虐的な歴史を教育してきた(洗脳してきた)と思います。なので、そう思う人がいても仕方ないと思います。 実際には、多数の日本軍兵士さんたちが戦ってくれたことで今日の日本や植民地から独立できた多数の国々が世界にあり、皮膚の色で差別されない地球になったと思っています。 もし、日本兵が中国の兵士たちのように、命を失うのを恐れて逃げまわっていたなら、中国・韓国・北朝鮮、インドなどをはじめとして、アジアの多くの国々は欧米の植民地支配が続き、白人優位主義も継続していたと思いますよ。 また、硫黄島で玉砕した人たち、護衛機を持たずに沖縄特攻した戦艦大和の乗組員たちなど、「絶対に死ぬ!」と確定した状況で悩みながらも、祖国にいる日本の人々のためを思って死んでいった人々のことを思うと「ただ人命・資源の消費と国土の破壊しか招かなかった」なんて思うことはできませんね。
お礼
ご回答ありがとうございます。 >日本軍兵士さんたちが戦ってくれたことで今日の日本や植民地から独立できた多数の国々が世界に 確かにこれはそうだと思います。
- mikan3342
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個人的には、多くの方の犠牲の上に今の自分があると思っています。
- ginga2
- ベストアンサー率12% (576/4567)
>戦死した人たちは何も生産せず、ただ人命・資源の消費と国土の破壊しか招かなかったと思うのですが・・・ 戦死した人だけがまねいたものでは有りません。 区別するのでは無く先祖に感謝しょうで良いと思います。
お早うございます。 質問者様も右翼の方も正しいのです。 歴史の一部を評価しますとそうなります。 今は過去の結果です、今は未来の原因となります。 過去を何処とするか!では語れないのす。 カオスと揺らぎについて意識してみてください。
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お礼
貴重なお答え有り難うございます。 >しかし、先人の業績の中には、失敗や過ちも含まれています。そこから私たち多くを学んでいるので、それを含めておかげといっています。 私もそう思います。先人全てに感謝するなら分かりますが、戦死した人だけ感謝するのはですね。