- 締切済み
ゼミで困っています!
私はドイツ文学のゼミナールに入っていて、ドイツ文学者のエーリッヒ・ケストナーについて調べようと考えているのですが、テーマが絞れずに悩んでいます。 何かアドバイス聞かせていただけたら、よろしくお願い致します(>_<)
- みんなの回答 (1)
- 専門家の回答
みんなの回答
- TANUHACHI
- ベストアンサー率31% (791/2549)
こんばんは夜分に失礼します。本好き、それも児童文学が大好きなおじさんとしばしばのお付き合いとお持って下されば幸甚です。 なぜ質問者様はエーリッヒ・ケストナーという作家をお選びになったのでしょうか。何らかの理由があるはずです。対象としてのケストナーが児童文学の作家であることに着目したのか、或いはナチス・ドイツに対するケストナーのスタンスに関心があってのことか、僕は質問者様ご自身ではありませんのでその辺りを推察することができません。ということで、僕ならばこんなことを考えてみるなとのつもりで幾つかの切り口を考えてみました。 少なくともケストナーを理解するにはケストナーの作品や日記に目を通すことが最低限必要でしょう。或いはケストナーの研究者として知られるドイツ文学の泰斗、高橋健二氏の著作やトーマス・マンの研究者である森川俊夫氏の訳になる『トーマス・マン日記』などを媒介として「作家と時代の向き合い方」を考察してみるなどのテーマも考えられます。あるいは、児童文学作家としてのケストナーに着目するならば、その後の児童文学作家に与えた影響と関連性など多様な入り口を見つけることもできるはずです。 海外の作家、とりわけてもドイツの作家には常に「過去との対話」が付いて回ります。そのために彼らは作家であると同時に同時代史を綴る歴史の語り部として自らの肖像画を未来へ語り継ごうと腐心します。こうした点は今でも個人的に関心のあるところです。 手始めに『ケストナーの生涯』『ケストナーの終戦日記』(共に高橋健二氏の著及び訳書 駸々堂刊)をお読みになることをお勧めします。