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概念フレームワーク 第3章 F/Sの構成要素 収益
- 「収益を生み出す資産の増加は、事実としてのキャッシュインフローの発生という形をとる。そうしたキャッシュ・インフローについては、投資のリスクからの解放に基づいて、収益としての期間帰属を決める必要がある。」
- 「収益を生み出す資産」とはたとえば棚卸資産をイメージすることで理解できる。
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>「収益を生み出す資産の増加は、事実としてのキャッシュインフローの発生という形をとる。 >そうしたキャッシュ・インフローについては、投資のリスクからの解放に基づいて、収益としての >期間帰属を決める必要がある。」 これは概念フレームワークの3章14項にある記述ですが、その一つ前の13項には 「収益とは、純利益または少数株主損益を増加させる項目であり、特定期間の期末までに生じた 資産の増加や負債の減少に見合う額のうち、投資のリスクから解放された部分である」 という記述があります。 14項はこの内容を受けて書かれていますので、ここでいう「収益を生み出す資産の増加」とは 「どのような『資産』が収益を生み出すのか(将来の収益につながるか)」ではなく 「どのような形の『資産の増加』が認められる場合に、収益が計上されるのか」という意味です。 おそらく「収益を生み出す資産である棚卸資産が増加するときは現金等が減少するので 資産の増加というのはおかしい」と感じたのだと思いますが、13項も14項もあくまで 「収益」の定義付けをしているので、タイミングとしてはそこではなく 収益が計上されるとき、つまり 現金 ××/売上 ×× 例えばこのような仕訳が切られる時点での話です。 概念フレームワークの記述をこの例に当てはめるなら 「現金という資産の増加に対応する額が売上という収益として計上される」 「売上という収益を生み出す資産の増加は、現金の増加、すなわちキャッシュ・インフローという 形を取っている」 ということになるでしょう。 また、4章44項には収益の測定について 「~収益の額は、~(中略)~対価が資産の増加となる場合にはその増加額、~(中略)~によって測定され~」 との記述がありますので、以上の説明とも整合的かと思います。