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女房文学について
皆様こんばんは。平安時代の女房文学について質問です。 平安時代の女房文学って、日本に成立した原因は何ですか? よろしくお願いします!~
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(1) まず、「暇」だったこと。 庶民の女に文章を書いている暇も、精神的な余裕もありません。日々生きていくのが精一杯。紫式部だって、庶民に生まれていればなにも書けなかったでしょう。 (2) つぎに、「ひらがな」があったこと。 漢字だと、「女が生意気にも」的な反発を招く危険があったと思いますが、ひらがながあったことで、そのような心配をする必要がなく、ものを書くことに専念できました。 (3) さらに、紫式部という先駆者が出て、その「源氏物語」が大評判になったこと。 誰かが突破口を開いた後に続くのはずいぶん楽です。あれくくらいなら私にだって、と思って筆を執った女性もかなりいたのではないでしょうか。 あるいは、それ以前に密かに書いていたものを発表するとか。 (4) 最後に、紫式部が源氏物語を発表したのは、仕えるご主人様を退屈シノギだとか、目立たせるためだったと、読んだ記憶があります。 しかし、書き始めたのは寡婦になってから(宮中出仕以前)だそうですが、宮中での生活は紫式部にとってあまり楽しいものではなかったらしい(紫式部日記)ので、現実逃避の必要性があったのかな、などと思えます。 とすると、「女房たちには、窮屈な宮廷生活から現実逃避する必要性があった」ということも、女房文学成立の原因の1つとしてあげてよいかもしれません。