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季節風の謎
アジアモンスーンは、海風・山風の大型版だと言います。では、ユーラシア大陸の西側・ヨーロッパでもモンスーンがありそうなものですが、ないのはなぜでしょうか。何がじゃまをして海風・山風を起こさないようにしているのでしょうか。海流、偏西風や偏東風、ジェット気流????????
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地球全体が陸地、あるいは海洋であっても、偏西風、貿易風(偏東風)は生じるはず?です。ただし、貿易風という名前がついたかどうか疑問ですが。 しかし、モンスーンは大陸と海洋がなければ生じません。それぞれの相対的な位置によって、顕著にあらわれる場合もあれば、そうでない場合もあります。ヨーロッパは、熱帯の海洋から遠いので、季節風の影響は軽微なのだろうと思われます。 添付の図幅は、それぞれ示唆に富んでいます。 https://www.google.co.jp/search?q=%E5%81%8F%E8%A5%BF%E9%A2%A8&hl=ja&rlz=1T4ADRA_jaJP472JP472&prmd=imvns&tbm=isch&tbo=u&source=univ&sa=X&ei=ZzVbUPalOML2mAWxnICADg&ved=0CC0QsAQ&biw=1050&bih=1484
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- moto_koukousei
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アジアモンスーンは、海風・山風の大型版だと、どこかで私も読んだ気がします。 しかし、この説明があっているかどうかはわかりません。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A2%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%83%BC%E3%83%B3 http://en.wikipedia.org/wiki/Monsoon 「アジアモンスーンの源流は、5月中旬にアフリカ東岸のマダガスカル付近で発現し、湿ったインド洋の空気の供給を受けながら北東に動き、西アジアにも影響を及ぼしながらインドを含めた南アジアに達する。その後もベンガル湾、インドシナ半島、中国南部を経て、日本を含めた東アジアにも及ぶ。」という説明文から、何となく、西から東へ季節風が吹いてくる(と私は誤読していました) どうも実際は違うのかもしれないと思い始めたところです。 オーストラリア夏季モンスーンが始まる主たる要因について、次の説明があります。 http://fujin.geo.kyushu-u.ac.jp/tropo-labo/ja/info/info2.html マッデン・ジュリアン振動(MJO)がトリガーになってオーストラリア夏季モンスーンが始まるのではないかということらしいです。 マッデン・ジュリアン振動は、偏西風と偏東風が赤道付近でぶつかりあい、積乱雲が発生する大気循環場が約1~2か月かけて東進する大気振動のひとつだそうです。こうしたことが起きるのは、西太平洋・大西洋・インド洋からフィリピンにかけての赤道上空とのことです。 1972年に発表された現象で、赤道上空200hPa速度ポテンシャルの偏差の変化パターンが1~2カ月周期で東に移動し、その影響は特に赤道上空で顕著で、気圧・循環・降水といった大気振動の波が地球を周り続けているのだそうです。MJOはモンスーンやエルニーニョ現象の発生に大きく関与しているとされているのだそうです。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%83%E3%83%87%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%B8%E3%83%A5%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%B3%E6%8C%AF%E5%8B%95 海陸風でも海風前線ができて雨が降ることはありますが、大陸が暖まり陸上で上昇気流を生じ、それを補うために海洋から大陸へ風が吹くということで大量の降雨をもたらすものでしょうか。 下記PDFでは、下記の説明をしています。 http://fujin.geo.kyushu-u.ac.jp/tropo-labo/ja/info/monsoon.pdf 明瞭な雨季を伴うモンスーン循環の場合、オンセット(雨季の開始)前後で大きな構造的変化が生じる。オーストラリアモンスーンを例に見てみよう。 オンセット前の11 月には(図1上)、既に大陸の地表面加熱によって地上気温が上昇して、最大5℃程度の海陸間の温度差が生じている。大陸では熱的低気圧が発達するため、地上付近の風の流れは時計回りで海岸線を横切って内陸部へ向かっている。循環の駆動源は主に顕熱加熱であるが、顕熱輸送による加熱はせいぜい700hPa や600hPa 面までの対流圏下層に限定されるため、水平スケールは大きいが、鉛直方向には背の低い循環となっている。 ところが、雨季が開始すると、オンセット前の背の低い鉛直循環の一部は併合されて、対流圏界面に達する一つの巨大な鉛直循環がオーストラリア北部沿岸部で発達する。図1下に示すように、対流圏下層では赤道を横切って北半球からモンスーン気流が流入して水蒸気収束が生じ、オーストラリア北部では対流性の雲が発達して雨を降らせる。上層では発散して今度は北半球へ向かって反流が生まれ(図略)、冬半球側にも及ぶ子午面循環が形成される。 このような循環の劇的な構造変化は、循環の駆動源が顕熱加熱主導から積雲対流加熱主導に切り替わることに因っている。両者の循環ともモンスーン循環に変わりはない。しかし、前者のオンセット前の循環は水蒸気が不要であるが、後者のオンセット後の循環は当然ながら水蒸気がなくては形成されない。 (以下PDFを参照) ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ モンスーンが海風・山風の大型版であるには違いないとしても、大量の降雨をもたらすのは、海風だけでなく、高高度の上空で起きている大気循環の影響(マッデン・ジュリアン振動)が大きく、それが積乱雲と大量の降雨をもたらすのではないかな~と想像しています。 ユーラシア大陸の西側・ヨーロッパではないですが、西アフリカにはモンスーンがあるらしいです。 インドモンスーン、東南アジアモンスーン、西アフリカモンスーンなどは、同じ特徴を持っているそうです。緯度ではほぼ似た地域ですね。
お礼
いろんな説や新説があって、まだ謎が多いのかもしれません。難しいですね。 ご回答をありがとうございました。
- 1kf0hr9cs
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モンスーンはインド洋周辺で季節によって発生する風の総称です。日本より高緯度のヨーロッパで太陽光による熱対流が弱いので、地球規模の風が発生することはありません。主に偏西風の影響とメキシコ湾海流の影響を受けます。が、南ヨーロッパではサハラ砂漠から吹いてくるシロッコという季節風があります。これは初夏にサハラ砂漠から強い風が地中海を超えてギリシャやイタリヤやスペインに吹きつけるものです。さしずめ日本の黄砂みたいなものでしょうか。ちなみに、偏東風は南半球で吹くもので、ジェット気流は偏西風や偏東風などの一定の方向に吹く強い風のことです。だいたい飛行機が飛んでる高度で吹いています。そして、北半球では偏西風、南半球では偏東風かはコリオリの力という物理のお話になりますので私もよくわかりません(笑)
お礼
ヨーロッパは高緯度であるため熱帯海洋から遠いことが季節風が吹きにくい原因だと分かりました。 そして、プチ季節風としては、サハラ砂漠から来る陸風シロッコが南だけですがヨーロッパにも吹くのですね。 ジェット気流とは、偏西風や偏東風(貿易風)を包含するものでしたか。 どうもありがとうございました。
お礼
偏西風や偏東風は地球の自転が原因、モンスーンは太陽熱放射による陸と海との温度差が原因、別物でしょう。 「ヨーロッパは、熱帯の海洋から遠いので、季節風の影響は軽微」という説明は大変良く分かりました。 添付の図幅のようなものがあったのですね。これから一つづつじっくりと見てみます。ありがとうございました。