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「日本語の音便化」と関東言葉の関係

この方が主張されている「言葉の音便化」は関東言葉特有の現象と国語学的に断言できるものでしょうか? 【QNo.7674721】

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  • SPS700
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回答No.4

    再度恐縮です。仕事のあい間に、回答を書き、纏めていないことをお詫びします。 1。まず最初の質問は     「関東弁「あったっけ」の「っ」の促音便化する前の音(字)が何か教えてください。」      これについては回答もあり閉め切られています。 2。今のご質問は     「この方が主張されている「言葉の音便化」は関東言葉特有の現象と国語学的に断言できるものでしょうか?」     出来ないと思います。     ただ坂東の言葉と考えられる理由は『日本語大辞典』の「け」の項に     「終助」回想し、確認する意を表す。親しい間柄の会話だけに用いられる。江戸後期以降の語」 に、「甲斐の国は珍しき辞(ことば)をつかふ所也」の例としてこの回想の「け」が出ていたり、用例が『浮世風呂』から出ていたりするためでしょう。     補注にも「回想の助動詞「けり」の変化したものと言われるが、主として関東地方に分布するだけともいわれるので疑問がある」とあります。     ですから促音便は関東に限られているか:  いいえ。     回想の「け」「っけ」は関東に限られているか: はい。     「け」「っけ」は回想の助動詞「けり」の変化か: わからない。 と言うのが国語学の立場のようです。

TANUHACHI
質問者

お礼

 御多忙の中にお手を煩わせてしまい恐縮です。 この度の質問はNo..7674721に関して、今ひとつ納得のいかないコメントが寄せられましたので、お聴きした次第です。  音便の問題をただ単に「それはアズマ言葉であるから」として説明するには些かの無理があるのではなかろうか、こうした音韻上の変化を方言による特質で片付けることは少し乱暴とはいえまいかとの危惧を感じております。  私が高校の一時期を過ごした埼玉県の中西部地域では「来ない」を「きない」と発音し、カルチャーショックを受けたことも関係しているかもしれません。大学時代にもそれとなく気になっていて調べてみたところ、「来ない」を「きない」と読み慣わしているのは埼玉県北部から群馬・栃木両県を含む北関東一帯であり、方言であるとの理解を得て漸くに納得した次第です。  件の質問者がどの様な意図で「アズマ言葉」と形容したかは存じませんが、都から見ての東という理解が「東下り」ですとか「荒夷」を想像させることから余り良い印象であるとは申せません。

その他の回答 (3)

  • SPS700
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回答No.3

#1です。訂正と補足です。 1。     「これかってきた」   と言って、「お金出したの?」と尋ねられ、      「あほ、こないなもんに金払うアホとちゃうで」と言う人は、甲方言の話し手で「借りる」の促音便として使った人でしょう。     「馬鹿、俺が万引きしたとでも言うのか」と答える人は、乙方言の話し手で「買う」の促音便のつもりで使った人と思われます。     これ以外にも山陰地方の「買って」がありますから(国語学会編『国語学大辞典』(東京堂1980)「音便」の項、p。125)関東以外の促音便もあります。      纏めますと、促音便も含め、音便は関東言葉に限られない、と言えましょう。 2。【QNo.7674721】を読み直しました。僕の素人考えでは (1)  「っ」は、切り離して、それに独自の意味を与えることは出来ない。 (2)  「っけ」なら、「明日テストだっけ」 = 私の記憶ははっきりしないが明日テストがあるのだったかな、君覚えてる? のような場合で、「て」や「た」に続く時に起こる音便現象とは無関係である。     のようなきがします。

  • SPS700
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回答No.2

#1です。補足です。 1。     「これかってきた」   と言うのを聞いて「お金出したの?」と聞き      「あほ、こないなもんに金払うアホとちゃうで」と言う人は、甲方言の話し手で「借りる」の促音便と解釈している人でしょう。     「馬鹿、俺が万引きしたとでも言うのか」と答える人は、乙方言の話し手で「買う」の促音便と解釈した人と思われます。     これ以外にも山陰地方の「買って」がありますから(国語学会編『国語学大辞典』(東京堂1980)「音便」の項、p。125)関東以外の促音便もあります。      纏めますと、促音便も含め、音便は関東言葉に限られない、と言えましょう。 2。「っけ」     「っけ」は、形が変わらない(活用しない)し、「っ」だけ、あるいは「け」だけの場合が無く、いつも「っけ」と繋がっていますから、一連の単位として、「方言的に口語で使われる追想の助詞」だと思います。     「っ」で始まる要素は辞書に入れにくいので、継子扱いになっているのでしょう。

  • SPS700
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回答No.1

    僕の極めてあやふやな意見ですが音便には4種あります。 1。イ音便 2。ウ音便 3。促音便 4、撥音便    このうち2は西日本(買うて)九州(飛うで)、1も(后の宮 きさいのみや)4も(死んで)関東以外で聞かれます。 ロドリゲスの『大文典』 Arte da Lingoa de Iapam (1604) には、Qvantǒ (関東)または Bandǒ (坂東)では、Narai (習い)、Farai)(払い)、 Curai(喰らい)が Natte、Faratte、 Curatte (土井忠生訳、三省堂1955、p.613) となる、と言っていますが促音便以外の例はありません。     それだけでなく、Narǒte、 Farǒte、 Curǒte (文字化けするかもしれませんが、以上三例の o には小さな v の印 [オ段の「開音」、発音記号では逆 c が近い]がついています)「の代わりに」関東ではこういう、言い換えれば関東以外では「ウ音便」が既存したことを示しています。     ですから撥音便は関東、それ以外の音便は、他の地域にもある、と言った方が正しいと思います。

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