アメリカに35年ちょっと住んでいる者です。
私なりに書かせてくださいね。
ikunaさんの聞きたいのは,使われている英語の事を言っているのですね. だからネイティブが使うかどうかを知りたいわけですね.
アメリカ人の多くは,正しくないかもしれないけど,使われている,違和感を感じない,だから,アメリカ英語なんだ,変は英語なんだよ,といいます。
残念ながら,それを信用しなく,これが正しい,あれが正し、と日本人である「外人」があれこれ言う事がおかしいんですね.
日本語でも,「おかしいんですね」というのは立派な日本語だと思います. 確かに,正しい日本語といえないかもしれないけど,一般に使う分には,全く問題ない言い方ですね.
外人さんが彼らの学校で習った日本語を持ち出して,日本人に使い方を批判したら,日本人はどう感じるでしょうか. 答えはアメリカ人と結局同じ事になると思います. 文法的には分からない/忘れちゃったけど,私たちはこう言うんだよ.って. (もちろん,日本人気質で,どういう言葉で表現するかは別ですけど) そして、「あんた何様だと思ってるの?」と言う事になってしまう可能性もありますね.
前置きが長くなってしまいましたが,これを踏まえて,私なりの回答を書きますね.
(1)She has no ear whatever for modern jazz.
これは
She has no ear whatsoever for modern jazz.という言い方をします. whateverの代りにwhatsoeverを使い、She does not appreciate modern jazz at all.という意味になります.「彼女には最近のJAZZの良さが分からない。」ということです.
(2) She has no ear for whatever modern jazz.は She has no ear for modern jazz whatsoever. といい,She has does not appreciate at all for any kind of modern jazz.という事になります.「彼女には最近のどんなJAZZの良さも分からない」ですね。
違いは何かというと,やはり,使われる頻度からくる感覚だと思います. whateverを使う時は,どうしても,名詞的に使う,つまり,日本では代名詞,そして,関係代名詞として使われる時が殆んどなんですね.
You can do whatever you want to do, but that's after you finish your homework.何をしてかまわないけど,宿題を終えてならね.というような言い方ですね.
ですので,Whatever objection you may meet with,you are right. のWhateverは問題なく使える、と言うことです. (ただ、objectionという単語は,meet with objectionsという言い方はせずに,meet objectionsという言い方をしますので,meet with をmeetだけにしてください. また、未来のことを言っていますので,you'll be right.という言い方になります.
つまり、(2)のようにwhateverを否定文に形容詞的使い方をするということに違和感を感じる、と言うことなんですね. これが肯定文であれば,形容詞として違和感を感じません.
She gave me whatever help I need という文章が書いてありましたが,これは使える、と言うことです. ただ、needがneededと時制の一致が伴います. もしくは,She gave me any help I needed.という簡単な単語であるanyも使えますね.
whatsoeverは形容詞的に使われ,どんなものでも、ほんの少しも~がない,という意味なんですね. しかし,この形容詞的用法は他の多くの形容詞と違い,かかってくる名詞の後ろにきます。 特に否定文であれば,それを強調する、という理由で使います。
つまり、
(1)ではShe has no ear whatsoeverとして、どんな耳も持たない,という言い回しなんですね. (耳を持たない、と言うことは,ご存知のように英語では「(音として聞くものの)良さが分からない」、と言うですね。)
そして、modern jazz whatsoeverとして、どんなモダンジャズも,という意味で言う言い回しになるわけです.
whatever とwhatsoeverは良く似ていますが,違った用法,違ったフィーリングを持つ違った単語なんだと覚えてしまってもいいのではないかと思います. ですので,強調する、と言うことは,文章自体が強調される、と言うことであって,whateverの強調されたもの、と覚えてしまうと,問題がおきてしまうかもしれませんね.
これでいかがでしょうか。 分かりにくい点がありましたら、補足質問してください。
お礼
ご回答、ありがとうございました。 細かくご説明戴き、ありがとうございました。 よく分かりました。 確かに、僕が違和感を感じても、それは何にもならない事ですよね、改めてそう思いました。 学校で習った事ばかりか、訂正された例文は実は僕の持っている辞書に載っているものでした。 まだまだ僕の学力では本当の英語を全然理解できていない事は自明ですが、僕達が習っている英語は、実際に使われている英語を全て正しく伝えられたものではなく、だから実際に英語に触れる事が大事だと感じました。 先生に訊いてたら間違ってたままだっただろうし、辞書の例文も間違ってるし、こうしてこの場で質問にお答え戴けたことを感謝しています。 この場を借りて、前に投稿下さったお二方にもお礼申し上げます。 ありがとうございました。