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天皇陛下の名称?称号?について
天皇という呼び名について質問です。 天皇というのは後から付けられた名称だそうですが、 私が知っているのは、大王(オオキミ)、帝(ミカド)、天皇ですが、 その順番・時代と理由、基になっているものをご存じの方いらっしゃいましたら、 どうか教えて下さい。
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大王⇒天皇⇒帝 の順だと思います。 ただし、帝(ミカド)は正式な称号ではありません。天皇という正式な称号で呼ぶのが失礼な感じがしてはばかられるため、本来、宮殿とか朝廷を意味するミカドということばで遠まわしに呼んだものです。屋敷や御殿をさす「お館様」や「殿」ということばで、武士が主君を呼ぶのと同じです。帝の字を使うのは、天皇=皇帝と701年制定の大宝令に規定されているからでしょう。 奈良時代の「万葉集」では「ミカド」はすべて「御門」「朝廷」などで、「帝」の字は使われていません。意味も本来の宮殿や朝廷の意味で使われています。「日本書紀」でも「帝位」とか「帝皇」といった熟語で用いられることはあっても、「帝(ミカド)」のように一字で天皇をさすような使い方は見当たらず、平安時代初期に編纂された「続日本紀」以降によく出てくるようです。 「万葉集」で天皇の呼称として最もよく使われているのは大王(オオキミ)で、天皇という称号が確立されて久しい聖武天皇の時代の歌にも使われています。正式な称号が大王から天皇に変わっても、正式な称号に代わる呼び名として使われていたということだと思います。その後、大王(オオキミ)という古い呼び方は廃れて、帝(ミカド)という呼び方に取って代わられたのでしょう。 大王から天皇に称号が変わった時期については諸説ありますが、天武天皇の時代という説が最も有力です。これには天武天皇の時代のものと推定される木簡に「天皇」と書かれていたという証拠もあります。ただ、それ以前に使われていなかったという確実な証拠もないので、確定されてはいません。 大王の称号の確実な初例は、西暦471年をさすとみられる「辛亥」年号と雄略天皇をさすとみられる「獲加多支鹵大王」の名が記されていた、埼玉県稲荷山古墳出土の鉄剣の銘文です。
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- Verhalten
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御門には数種類の意味があります。 徒然草では天皇の敬称として。 崇神紀では天皇と御所を指す言葉として使用しています。 大和を例にとれば、日本全てを大和と言い、倭から大倭と称しました。 ので、崇神紀の御門を称号とすべきでありません。 大王は冊封を受けた外交的です。 次に天皇と記載のある木簡が出土し、 御門(帝)はどう見てもそれ以降と判断すべきでしょう。
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ご回答ありがとうございました。 主に私の知識のなさが原因ですが、 少々わかりにくいように思えました。
- あずき なな(@azuki-7)
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順番は 大王→帝→天皇が一般的です 大王は古代から飛鳥前期ぐらいまでの呼び名です 聖徳太子の時代には 帝という呼び名が使われていました 用明帝 推古帝など… ちなみに皇太子は 皇子(みこ)と呼ばれていました 天皇と呼んでいるのは最近です 今でも明治天皇のことを 明治帝と称することがあります 帝とは宮門という言葉が語源だそうです 蘇我氏が呼んでいたようです
お礼
ご回答ありがとうございました。 基本的に#1の方と同じですが、 > 帝とは宮門という言葉が語源だそうです これは今でもありますね。 正式名称ではなく、その土地やそれ(人や名産・音が似ている言葉など)で その人物などを指す場合がありますね。
- bonky653
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基本はミカド、天子さま大王は古代の話です。 三国志で漢の皇帝もそう呼ばれているので中国から来たものだと思われます。 朝廷のシステム自体中国から来たものなので。多分漢王朝が元でしょう。
お礼
ご回答ありがとうございました。 たぶんそうですね。 何か物的な例があるといいのですが。
お礼
ご回答ありがとうございました。 年代と現代までに分かっている事例・物証を交えて ご紹介頂きありがとうございます。 とても分かりやすかったです。 そうですね。 なんとなくですが、称号の中で、確かに帝(ミカド)だけちょっと違う感じがしますね。 これは#2の方が挙げられているように、直接名称ではなく、それをそれと指すための 前置き的な呼び名にも感じられます。 主観ですが、私は天皇の側近(公家等)が主に呼んでいたような感じます。
補足
諸説ある中、難しい質問に答えて頂いた皆様、ありがとうございました。 今回は、 1.年代が書かれている 2.物証がある 3.その他 以上の理由からこの方にベストアンサーを差し上げたいと思います。 但し、私自身の見解では、大王 → 天皇(正規の名称) ↓ →帝(公家等) ↓ →朝廷・御門(武士・庶民等) というような、天皇と帝は並列しており、呼ぶ人の立場の差ではないか。 公家等が帝と呼び、武士や一般庶民は朝廷(御門)と呼ぶ(恐れ多くて直接名を指す名称では呼べなかった。陛下などの敬称が無かったかも)と思いました。 天皇は公名であり、同時にその呼び名は存在したのではないかと思いました。