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線性代数 数学
2ax+2y-3z=1/2 x+ay+2z=3 -2x-8ay+6z=-1 ただし、aはパラメータである。 (1)この連立方程式に解が存在のはパラメータがどのような条件を満たすときかをしめしなさい。 (2)この方程式が一意解を持てば、aがどうのような条件を満たす? 以上の二つの問題のお答えをお願いします またこの二つの問題区別がありますか。 お願いします
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こんにちは。もう随分前にできていましたが、色々あって回答できませんでした。 それで回答です。 [1] 与えられた連立方程式を行列などを用いて書き表すと Ax=b・・・(1)の形になる。No2の方が答えてるように、(1)が解を持つ必要十分条件は rankA=rank(A,b)・・・(2)となることです。(A,b)はAの横にベクトルbを並べた 3×4型の行列です。 [2] Aの逆行列A^(-1)が存在すれば、(1)の左からA^(-1)を掛けて、xは一意的に x=A^(-1)b・・・(3)と求まります。これが質問(2)にある「一意解を持てば・・・」 という場合になります。この場合は上の(2)を確かめなくてもできます。 ((2)は自然に成り立つ) (☆)「Aの逆行列A^(-1)が存在する ⇔detA≠0」 ですからdetA=0 を解いてaを求め、 その否定を出せばよい。detA=0とすると、 2× |2a 2 -3| | 1 a 2| |-1 -4a 3| =2×(22a^2+9a-10)=2(2a-1)(11a+10)=0 として、a=1/2,or a=-10/11・・・(4) よってa≠1/2 かつ a≠-10/11 のときdetA≠0で、方程式(1)は解を一意的にもち、 それは(3)で与えられる。なお detA≠0⇔Aの3つの行クトルは一次独立 ⇔rankA=3 となり、(A,b)はAの横にベクトルbを並べた3×4型の行列ゆえ rank(A,b)≦3 かつAの3つの行クトルは一次独立ゆえrank(A,b)=3となり、 detA≠0のとき、rankA=rank(A,b)=3 となって(2)が成り立っています。 detA≠0のときはこのことはあまり気にする必要はありません。 さて [3] 「detA=0 ⇔a=1/2,or a=-10/11」のとき、A^(-1)は存在しませんから、それぞれ の場合を考えます。a=1/2,or a=-10/11でも(1)の解が存在するかもしれません。 ただこの場合解の集合はあっても、2次元か1次元のはずです。そこで (ア) a=1/2のとき、行列Aは A= ( 1 2 -3) ( 1 1/2 2) (-2 -4 6) となるので、(1)はx=(x,y,z)^t(縦ベクトルが書きにくいため転値行列を使用した。 同じxを使っているが違いは分かりますね。)とおくと x+2y-3z=1/2・・・(5) x+(1/2)y+2z=3・・・(6) -2x-4y+6z=-1・・・(7) となる。 (5)×(-2倍)=(7)なのでこれらは (5)かつ(6)と同値となる。(5)(6)をx,yの 連立方程式として zの項を右辺に移項して x+2y=3z+1/2・・・(8) x+(1/2)y=-2z+3・・・(9) (8)-(9)として 3y=10z-5 ∴ y=(10z-5)/3・・・(10) このとき(8)より、x=-13/3z+23/6・・・(11) と解ける。zは何でもよいので z=t とおくと x=-13/3t+23/6,y=10/3t-5/3,z=t・・・(12)となって(1)は解けた。 tが実数を動くとき、この解全体は3次元空間内の直線を表す。(tがパラメーター) よってa=1/2のとき解は「無数に」存在し(12)の形で与えられる直線になる。 なおこのとき、Aの行ベクトルは2つが一次独立。1行目と2行目が独立。 3行目は1行目の(-2倍)。よってrankA=2 また上の計算から分かるように rank(A,b)=2なのでrankA=rank(A,b)=2 となっていて線形代数の理論と合っている。 次に (イ) a=-10/11のときが「計算がややこしくて大変でした!!」(自動車保険の宣伝見たいです!) A= (-20/11 2 -3) ( 1 -10/11 2) (-2 80/11 6) となるので(ア)と同様に連立方程式にします。 -20/11x+2y-3z=1/2・・・(13) x-10/11y+2z=3・・・(14) -2x+80/11y+6z=-1・・・(15) No2の回答者に従ってzを消去してみよう。 2×(13)+(15) -62/11x+124/11y=0 ⇔ x-2y=0・・・(16) 一方 2×(13)+3×(14)として -7/11x+14/11y=10 ⇔ x-2y=-110/7・・・(17) (16)(17)は解けない。所謂不能というやつです。よってa=-10/11のときは (1)は解を持たない。今の計算を振り返って、rankA≠rank(A,b)であることを 見てみよう。これを確かめないと線形代数の定理をやった甲斐がない。 まず、 拡大行列(A,b)は (-20/11 2 -3 1/2) ( 1 -10/11 2 3 ) (-2 80/11 6 -1 ) これに行列の「行の基本変形」を施してrankを計算してみよう。 3行+2×1行 (-20/11 2 -3 1/2) ( 1 -10/11 2 3 ) (-62/11 124/11 0 0 ) 3行×(-11/62倍)し、さらに2行目を3倍。 (-20/11 2 -3 1/2) ( 3 -30/11 6 9 ) ( 1 -2 0 0 ) 1行×2を2行目に加えて (-20/11 2 -3 1/2) (-7/11 14/11 0 10 ) ( 1 -2 0 0 ) 2行目を(-11/7)倍して (-20/11 2 -3 1/2 ) ( 1 -2 0 -110/7) ( 1 -2 0 0 ) ・・・(18)となる。これが上の連立方程式の計算を「行基本変形」に 直したもの。このとき、同じ変形でAは (-20/11 2 -3 ) ( 1 -2 0 ) ( 1 -2 0 ) となる。「行基本変形」でrankは変わらないから rankA=2(2行目と3行目が同じで1行目と2行目は一次独立だから) また (A,b)を行基本変形したものについては、(18)から 1行目と2行目と3行目は一次独立になる。実際 λ(-20/11,2,-3,1/2)+μ(1,-2,0,-110/7)+ν(1,-2,0,0)=0 とすると、すぐλ=0が出てμ=ν=0となるから。よって rank(A,b)=3 となってrankA≠rank(A,b)となる。「解は存在しない」 [4] 以上より 答えは解は、 (1)a=1/2のとき、無数に存在し「解空間は直線をなす」 a≠1/2 かつ a≠-10/11 のとき解は一意的に存在する。 よってa≠-10/11 のとき解は存在する。 (2)a≠1/2 かつ a≠-10/11 のとき解は一意的に存在する。
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- 中村 拓男(@tknakamuri)
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方針としては、係数行列を A 拡大係数行列を B とすると 解が存在する条件は rank A = rank B 一意解の条件は rank(A) = 3 → det(A) ≠ 0 (1) はzを消去してから計算したほうがよいかもしれません。
- Tacosan
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日本語があやしいけど, 一般的には違います. もちろん「一般的には違う」というだけなので, この問題に限っては同じかもしれません. 「一意解を持たない」からといって「解を持たない」とは限らないので.
お礼
ご回答ありがとうございます。でも、具体な解法プロセスがお教えていただけませんか?