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文字を必要とした理由は何ですか。
文字をもたなかった民族もあれば、紀元前の昔から文字を使用している民族もあります。 最初、何を記録、あるいは伝達するために文字を必要としたのでしょうか。 想像したところ、ヒエログリフは王の業績を、マヤの絵文字は天体観測の記録を、漢字は亀甲占いの結果を残しておくために文字を発明したのではないかな、と思っています。 よろしくお願いします。
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「シュメール人」と呼ばれる人々が作った 楔型文字が最古だといわれています。 メソポタミアでは、灌漑農業が非常に発達しました。 メソポタミアでは種をまいた量の80倍もの収穫量がありました。 現在のヨーロッパが15倍程度で、アメリカでも20倍程度なので、 80倍というのはとても大きなものです。 この非常に高い生産力で、自分たちが食べる以上の物ができました。 そこで、それらの作物を記録する必要が出てきました。 また、人に売って、自分たちにとって必要なものを 手に入れるようになりました。 大事な麦を保存したり売買するための記録として、 文字が発明されたという説が有力です。
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- paddrink
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文字の起源に関しては諸説あるようですが、 農耕が始まり、食料の増産と共に人口が増加し、水利工事や食物の備蓄、集団の秩序を維持するために文字が必要となったからでしょう。 読み書きのできる人材を多く育てるには、時間とお金が必要です。 世界的に識字率が向上したのは、20世紀になってからです。 狩猟採取生活では、多くの集団を養うだけの食料の供給は無理ですから、 100人以下の集団でしょう。文字よりも言葉による伝承や、民族音楽などが効果的です。例えば狩猟する場合、成人した男性はハンターであることが求められます。文字でそのノウハウを伝承するよりも、音楽のリズムの方が動物の習性や行動パターンを伝えやすいでしょう。 サッカーやバスケッットの選手と同じで、文字で理解するより瞬時に対応できるリズム感が重要です。 現在でもアフリカの人たちがリズム感に優れているのは狩猟生活が長かったためではないかと邪推してます。 多くの人が生活し、穀物の備蓄、商品の交易が始まると、 穀物や商品の管理、栽培方法のマニュアル、等が必要になってきます。 小集団の狩猟採取生活では一蓮托生の運命共同体でしたが、 多数の人が暮らし、食料の備蓄もあれば、個人や親族同士の利害の対立も生まれてきます。仕事をさぼったり、仮病をしたり、詐欺や窃盗、権力闘争も生まれてきます。また他の集団からの略奪を防止するための安全保障も必要でしょう。 多数の人が安心して生活するためには、文書にして明文化する必要があります。 窃盗や詐欺には、このような罰を与える、 私はあなたから、3年前に小麦30kgを借りた、 勇敢に戦った英雄には貴族の称号を与える、 特に、組織の求心力を高めるための物語、神話の記述が必要になっています。 会社組織を考えれば判りやすいと思います。 優れたリーダーに導かれたベンチャー企業が、大企業に成る過程を想像してみて下さい。 最初数人で始めた会社では、書類の数はわずかです。 社長の一言で、全てが決まります。 会議の議事録もないし、チームの表情だけで各自が何を考えているか判ります。 文字ではなく、情念で組織が動いている状態です。 その会社が発展し、従業員が1000人以上になると、 生産予測、販売予測、就業規則、各種報告書、膨大な書類が組織の中を動きます。 専門的なことは、以下のURLを参考にして下さい。 http://hokuga.hgu.jp/dspace/bitstream/123456789/1496/1/JINBUN-42-8.pdf
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ご回答ありがとうございます。 国家が、文字を必要としたことはよく分かります。 その中で、最初に記録あるいは指示せねばならなかった事柄は何でしょうか、という意味で質問したつもりですが、いま読んでみると質問文が拙く、的外れな文になっていました。 質問の表題を「文字を必要とした理由は何ですか」ではなく「ヒトは、文字を使って最初に何を記録したかったのか」とすべきでした。 しかし、参考URL「文字の起源 古代オリエントの文字からギリシア・アルファベット文字へ」 から、多くのヒントを得ることができました。 1.トークン(小さな粘土板)は、前8000年紀から1500年紀と長期間にわたり、しかも西アジア全域で使用されている。そこでトークンの使用目的は交易に伴う物資の数を示す伝票のような役割があったと推測される。 2.シュメール・アッカド楔形文字の最古の粘土板は、古代都市ウルクから出土したもので、具象的絵文字と数を表す単純なしるしがあって、「メモ伝票」のようなものであった。 今は、使われなくなってしまっているが、世界各地には、多くの文字(なかには、記号と呼ぶ方が正しいのかも知れませんが)が残されていますね。 その中には、狩猟採集民族のものもあるような気がします。
- TANUHACHI
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簡単にいえば、政治的支配を貫徹させるために必要不可欠な要素です。通達としての王の言葉が具体的な形で示されねば王の権力はなかったも同然です。そのために「法」を定め、度量衡を統一基準の下に決めます。それにより国家は貨幣の鋳造権・価値決定権を独占的に手中に治める形となります。 文字を持たない民族が巨大な統一権力を有することは先ずありえません。
お礼
ご回答ありがとうございます。 王の言葉を文字にする必要があった、ということですね。 すると、交易といった経済活動の中からではなく、王やその取り巻く連中が文字を作ったということですね。 よく分かりました。
- Mokuzo100nenn
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記憶力が悪かったからでしょう。記憶できない部分を補うために文字を必要としたのだと思います。 アイヌなど抜群の記憶力をもっている人達は、文字を必要とすることなく歴史全体を暗誦していたようです。
お礼
ご回答ありがとうございます。 なるほど、これは理屈ですね。 なんだかんだと理由を並べるより、素直に考えて「記憶力が悪かった」のだ。 それに、いくら記憶力がよくても、限界がありますから、「記憶できない部分を補うために文字を必要とした」との説、これも納得できます。
- ennalyt
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文明の継承、でしょう。 文字がなければ太安万侶の頃に戻って口から耳へ、という授受になります。 つまり直接顔を合わせて指導しないと科学が後の世代に受け継がれない。 私が生きている間に立派な指導者に巡り合えることは稀で、 それが、図書館の本を開くことでウェルギリウスと直接対話ができる。
お礼
ご回答ありがとうございます。 自分たちがもっている知識を後世に伝えておきたい、というのも自然な発想ですね。 納得しました。
- born1960
- ベストアンサー率27% (1223/4397)
私は自分のものと他の人のものの区別をするために文字(絵文字も含む)ができたと思います。 所有権争い(土地争い)ってやはり人間として基本的な部分なのでしょう。
お礼
ご回答ありがとうございます。 なるほど! 思いもよらなかった理由です。 「農耕民族は文字を必要とした」という話を聞いたことがあります。 その理由が分からなかったのですが、農耕とは、土地が資本ですからね。 納得しました。
お礼
ご回答ありがとうございます。 大変参考になりました。 アフリカをはじめ世界各地に残る絵文字を見ていますと、国家や王権が生まれる前に文字があったような気がします。 最初の文字は、数字とか絵文字だったのではないかと…。