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宮内庁はなぜ日本史の解明に非協力的なのか

よく宮内庁は皇室の歴史が明かされるのを嫌う傾向にあると聞きます。 仁徳天皇陵は全く調査をすることが許可されてないのでしょうか。 (社会科の先生からはこう聞きました) 日本は今や世界屈指の近代国家です。 しかし、日本の天皇の由来は全く混沌としています。 ならば、なおさら古代日本史の解明は国家の義務なのではないでしょうか。 その機関たる宮内庁が非協力的というのはどういう態度なのでしょう。 その理由が宗教上にあるというのなら、次に繋がるかどうかは別として 今回は一応納得します。

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  • eroero1919
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回答No.6

皇室関連の質問をここでしたりすると、「皇室は千年の歴史があり、最も由緒ある皇帝でありそれは世界的に認められていて世界で唯一イギリス王室と並立する歴史的権威が云々・・・」という人たちが必ず現れます。そういう保守的な人たちはもちろん、現皇室は基本的にそういう立場というかそういう建前があって成立しているのですね。これは明治維新以降の皇室の歴史的かつ政治的な立場です。そして宮内庁はそれを「守る」立場にいるわけであります。それを否定してしまったら皇室の存在意義そのものが問われてしまいます。 で、そういう立場からすると、過去の「作られた歴史」が暴かれてしまうことは権威の根拠に関わってしまいます。例えば、天皇家というのは実は朝鮮半島から渡ってきた騎馬民族の末裔ではないかという話があります。倭国(日本)は百済の支援をして当時の倭国としては大軍事力を半島に派遣して白村江の戦いで敗れてしまいます。なぜ倭国が百済に過大なまでの支援をしたのか、単なる同盟関係であっただけではなく、実は百済が天皇家からみると「本家」で、倭国は百済の分家ではないのかという話があります。 日本ではその後いわゆる壬申の乱が起きて天武天皇が即位するんですが、大友皇子と大海人皇子の関係とかどうも日本書紀を読んだだけではよくわからんことが多いのです。そのへんについて日本書紀が改竄というか捏造というかそういうことをしたことは間違いないのですが、どのへんを歴史を書き換えたのかはよくわかりません。 もし仮に「皇室はかつて朝鮮半島からやってきた渡来一族の末裔である」ということが明らかになってしまったらどうなるでしょうか。嫌韓のネット右翼がなんと言い出すかどうか考えただけでも恐ろしいですね。今のところ皇室半島渡来説は荒唐無稽で根拠のない話ということになっています。なぜなら、日本書紀にも古事記にもそんなことは書いていないからです。しかし、日本書紀も古事記も時の権力者にとっての「大本営発表」なので歴史の削除、捏造、針小棒大などは当然あるわけです。あるけど、ないことになっている。それが我が国の古代史に対する学会の立場です。古代史は天皇家についてはアンタッチャブルの領域なのです。 また、皇室は一応ずーっと続いているということになっていますが、南北朝で相当ヤバいことになっています。血統の正当性という立場からいえば、南朝が正当です。しかし、北朝は時の権力者足利尊氏によって成立しており、最終的に南朝が北朝に吸収される形で再統一されています。このときの北朝系の血筋がね、どうなんだよってところなんです。私もその時代はそんなに詳しくないのですけれど。 で、戦後すぐに「我こそは南朝の末裔であり、正当な皇室の血筋である」と名乗り出た人がいたのです。世間でいわれるところの熊沢天皇事件というものなんですけどね。単なる気が狂ったおっさんが「わしは天皇である」といっただけならこんな歴史には残らないです。熊沢天皇事件が戦後事件史のひとつとして残っているのは「そういわれると、そうかもしれない」というのがあったからなのです。熊沢天皇は「北朝(現皇室)は南朝から帝位を簒奪し不法に即位している」と訴えたのですが、「そういわれりゃあ、そうだよな」ってところはあるんですよ。熊沢天皇は結局のところ南朝の末裔であることを証明することができなかったので最終的には「自称南朝の末裔」ということになったのですけどね。一時的であれ宮内庁は頭を抱えたのですよ。GHQは熊沢天皇に興味を持っていて、場合によっては昭和天皇を退位させて熊沢天皇を(GHQの手先として)即位させるんじゃないかと警戒したのですね。 宮内庁の仕事は、現在の皇室の伝統を次代に繋げることです。皇室にはなんとかの儀、かんとかの儀、と年がら年中しきたりだらけなのですが、それを続けることが最も重要なんですね。伝統の継続というものの頂点にある存在といってもいいでしょう。「歴史的に見て正しい」かどうかはむしろ邪魔なんですよ。まあ宮内庁関連の人といったら公家の末裔とか松平家の末裔とか父は貴族院議員とかそんな人たちばっかりですからね。しもじもの者が入りたいといっても入れてはくれません。

flyingbee
質問者

お礼

なるほど。。。要は国益と関係してくるんですね。 日本にそういう伝統があることで諸外国にも優位がある。 宗教に国益まで絡んでくるならつつかない方がいいかも。 新しい視点からの意見で参考になりました。 宮内庁は家系も大事だったんですね。

flyingbee
質問者

補足

思い出したんですが、将棋の権威で同じことがあったようです。 ここでの投稿があったので某巨大掲示板を見て来たのですが、 コンピュータに元名人が敗れた時の反響は凄かったですね。 実は暗算名人だっただの、生活保護だの。 そう言い出せば全部の文化活動は生活保護のようなものです。 全てを暴くというのは、こういう副作用があるんですね。

その他の回答 (9)

  • reflector
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回答No.10

別に宮内庁は、天皇が本物だろうが偽者だろうが宮内庁側の本心は、関心がないと思ふ。 宮内庁の立場と言うより、官僚の立場で考えれば理解できそう。 官僚の天下り先と似ていますね。 つまり、天皇が偽者ならば自ら職を辞さねばならず。 偽者、本物に関係せず存在していれば、それでいい。 どーせ国民は馬鹿なので情報操作すれば何とかできるとお考えでしょう。官僚達はw 別に古墳など調査せずに、アークやエルサレムで正体が判明されていますので、私的には発掘する費用からすればコスト削減になります。 皆神山の採掘で天皇の正体が判っていたわけですから、宮内庁、NHKにもそれ相応の処罰を考える必要がある。 それと歴史と人物をネットで調べていて疑問に思ったのは。 源氏の子孫の家紋は、必ず五角形の花の家紋を所有しているのですが、足利尊氏の家紋は丸の中に二本線です。源氏の子孫なのに家紋が異なります。 源氏が歴史操作したのか、それとも第三者が介入したのか理解に苦しみます。

flyingbee
質問者

お礼

ご回答有り難うございます。 実は私が天皇の正体を暴露するような展開を望んでいないのです。 科学は科学、伝統は伝統で住み分けができればと考えていましたが、 他の方がややこしいことになると指摘していた一端を見た想いがします。 私からすればこういう回答が得られたことは 問題の難しさをはっきりと実感できる良い機会となりました。 変われない日本人、そして日本の世界に対する強さ、 双方が同時に存在する不思議な国ですね。 ただ、外交上の武器はあった方が良いとは思います。

  • mekuriya
  • ベストアンサー率27% (1118/4052)
回答No.9

古墳なら、これまで散々調べ尽くされています。しかし、それで明らかになった古代日本史って何があるのでしょうか。ガラス玉が出ました。ってそれだけの話じゃないですか。ガラス玉の原始組成まで調べた研究もありますが、結局のところ、それで何が分かりましたか? 大仰に「ならば、なおさら古代日本史の解明は国家の義務なのではないでしょうか。」と振りかぶる前に、これまでの研究成果のひとつでも挙げてみてください。

flyingbee
質問者

お礼

どうもご回答有り難うございます。 批判的なのは結構なのですが、それで十分なのではないですか。 物理学者、地質学者、考古学者、それぞれが研究のために他者を捜す。 そのときにガラス玉の組成分析が役に立つかもしれません。 無駄なのかもしれませんが、そういう考えでは人類の進歩はなかったと思います。 TVで科学者も同じことを言っています。 >これまでの研究成果のひとつでも挙げてみてください。 逆質問ならば質問を立てれば良いのではありませんか? 私なんかより、ここの良質の回答者さんが答えてくれますよ。 ちなみに私は仕事で静岡に行って登呂遺跡を見学して来ました。 そこでねずみ返しというものを見てきました。 古代の人の知恵なのですが、水道に応用されているそうです。 こんな返信であなたは満足できましたか? これ以上は議論になってしまいますのでレスは不要です。

  • D-Gabacho
  • ベストアンサー率64% (1057/1649)
回答No.8

平成20年から宮内庁も研究者団体による陵墓の立ち入り調査をある程度許可し始めているようです。これまでに応神天皇陵、神功皇后陵、用明天皇陵、推古天皇陵などが、発掘を伴わない表面調査だけのようですが、調査されています。陵墓を含む古墳群の世界遺産化の動きもあるようですから、いずれ仁徳天皇陵も調査されるのではないでしょうか。 なお、仁徳天皇陵を発掘すれば何もかも明らかになると思っている人もいるようですが、それは少々疑問です。今のように陵墓が立ち入り禁止で厳重に管理されるようになったのは明治以降のことで、それ以前は、ほったらかし同然でしたから、立ち入られまくり、掘られまくりで、畑になってたとこも少なくありません。ですから、仮に発掘調査したとしても、何も出てこない可能性は大いにあります。 宗教上の理由で発掘調査を認めない宮内庁の姿勢はわからないでもありませんが、仏像を掃除したり、神社を移転するときときみたいに、御陵に宿る神様の遷座の儀式とか、調査員の精進潔斎とかで、そういう問題もクリアできるように思います。調査が国家の義務だとは思いませんが、数百年のほったらかし状態を思えば、今さら調査を拒んでも、あまり意味がないと思います。

flyingbee
質問者

お礼

壁画とか残っているでしょうし、 何か埋葬品が見つかればルーツが見つかるかも。 もし、中国からの書簡が見つかったとしたら。 エジプトのミラミッド調査と同じようなものです。 何十年もかけないと大発見というか全体像は浮かんで来ないと思います。

  • Verhalten
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回答No.7

新宿一町目に5両埋まってかもしんないから掘らせろ。 こう言ってます。 学説が大きく変わる資料や根拠が不可欠です。

flyingbee
質問者

お礼

これは私では難解です。 何がどう繋がるのか分かりません。済みません。

  • tomozoi32
  • ベストアンサー率38% (13/34)
回答No.5

個人的にも歴史を解明するという点で調査をすることには賛成ですが、宮内庁が仁徳天皇陵の調査に非協力的なのは、調査だけの目的で簡単に自分(天皇)の先祖の墓を掘り返されるのに難色を示しているのではないでしょうか。一般国民に置き換えて考えても、調査のために自分の祖父や祖母の墓を掘り返すのは必ずしも気分がいいとは言えないと思います。 もしかしたら宮内庁が管轄する古墳の調査を許可している所もあるかもしれません。 古代史の解明により国家のルーツを知ることは大事ですが、必ずしも世界屈指の近代国家だからとか国家の義務であるというのは調査する理由にはならない思います。

flyingbee
質問者

お礼

ご回答有り難うございます。 ひょっとして宮内庁って皇室関係者から構成されているのですか? 私は一般人から採用されているものだとばかり思ってました。 何か特別な人達がなれる職種みたいですね。

flyingbee
質問者

補足

>必ずしも世界屈指の近代国家だからとか >国家の義務であるというのは調査する理由にはならない思います。 前の方の返信にも書きましたが、科学の進歩は人類発展に不可欠です。 どこの国も前に向かって前進しつつ、過去の英知も蓄積しています。 それに非協力的なのは先進国の態度としてはどうかなと持ったのです。 それがこの質問の発端です。 宗教的な背景が強そうだから、あまり批判はいたしませんが。 取り敢えず背景は何となく理解できたので、この質問は了とします。 まだ、書いてる途中の方がいるかもしれませんので 回答を受け付けておきます。

回答No.4

元教師・現役世界史講師として回答したい >よく宮内庁は皇室の歴史が明かされるのを嫌う傾向にあると聞きます。 仁徳天皇陵は全く調査をすることが許可されてないのでしょうか。 (社会科の先生からはこう聞きました) 指摘は、事実だろう、と思う。 その背後には、現状の天皇制度云々ではなく、一部の思想の人々に対する配慮があるように思う。 簡単にいえば、史実ではない歴史考察を”宗教のように”信奉している人々(皇国史観が代表例)がいて、その人たちの歴史観に対する責任を宮内庁が独自の判断で、消極的に保護している、とも まぁ、宮内庁からすれば、文部科学省及び考古学に対する不信感があるとは思うのだが・・ (それは最近の問題であって、過去を振り返ればそのような動機は首肯しえないだろう) 重要な歴史財産が杜撰な管理になってしまう・・という不安感は現実味があると思われ(キトラ古墳の事例もあるし) 宮内庁が適切な管理できているのか?という問題は実はあるように思うが(苦笑) >日本は今や世界屈指の近代国家です。 しかし、日本の天皇の由来は全く混沌としています。 ならば、なおさら古代日本史の解明は国家の義務なのではないでしょうか。 義務はないだろう。道義的責任があるとは思うが・・・ >その機関たる宮内庁が非協力的というのはどういう態度なのでしょう。 ややこしい政治問題が内在するから、だろう もっと言えば、史実が解明されたことによって生じる政治的軋轢とその軋轢による弊害・・・まで思慮しているように思えるが・・・ >その理由が宗教上にあるというのなら、次に繋がるかどうかは別として今回は一応納得します。 小生は、宮内庁の姿勢を全否定するつもりはない。 おおよそ政治的配慮の産物に過ぎないと思うので、その配慮の程度を思慮する限りは、「仕方ない」んじゃないの? と思う次第である 知る価値があるのか?という問題で、小生からすれば、史実ではないとしても、どうになる話でもないでしょう・・という見解ではあるが、探求者にとっては、そういう話ではないだろうことも理解する。 以上

flyingbee
質問者

お礼

なるほど、そういう仕組みだったのですか? まだ、分かったような分からないような。 何か相互に不信感があるのが根本的な原因みたいですね。 調査段階で色々な軋轢があるから放置みたいな感じですか。 ある意味、日本社会の悪い部分が結束していますよね。

flyingbee
質問者

補足

知ることによって他の科学分野と有機的に結びついてきます。 物理学や天文学、地学、古代中国史に与える影響等、 些細な結果でも他者が考察の手がかりにする材料となります。 例えば木の年輪、あれからニュートリノが検出され 太陽内部のメカニズムの解明に一役買っています。 現代社会が進化したのはこういう蓄積があってこそでしょう。

noname#155097
noname#155097
回答No.3

明治時代に天皇陵の比定を適当にやってしまったため、 自らの過ちをほじくり返されたくない。という見方もあります。 http://www.potalaka.com/potalaka/potalaka060.html 対外的には天皇稜=墓ですから、 掘り返すなどとんでもない。という もっともらしい理屈をつけていますが。 個人的には、明かにされると困る歴史。 というのがあるのではないか。と思います。 例えば、万世一統であるという天皇家の歴史が 実は紛い物であった。。などです。

flyingbee
質問者

お礼

やはり私の質問は事実だったみたいですね。 ますます宮内庁という組織が分からなくなりましたよ。 あの中国でさえ殷や周の遺跡が出てくるのに 日本は中国のことを野蛮な国と笑えるのでしょうか。

回答No.2

昔の朝廷や貴族・豪族・高僧などの支配階級は皆中国大陸や朝鮮半島からの帰化人でした。 日本書紀を朝鮮語読みすると、とても凄まじい朝廷内の争いの書になります。 実際に昭和53年頃に書物になりました。立ち読みしましたがとても面白かったですよ。 宮内庁にすれば天皇は日本人でなくてはならないのです。 天皇陵を調査して大陸や半島のものが出てきては困りますよね。 これ以上書き込むと不敬罪になるので・・・

flyingbee
質問者

お礼

不敬罪ってこんなことでマークされてしまうんですか。 昭和53年に書物になり、不敬罪が厳しくなったのでしょうか。 少し困りものですね。どうも有り難うございました。

回答No.1

宮内庁だからこそ非協力なんです。 初代神武天皇から続く万世一系の正当性が崩れるからです。 ちなみに天皇稜については、実際のところ誰のお墓かほとんどわかっていません。 推理小説みたいに各学者が我田引水的な意見を言うから今もって古代史が判明しません。 質問者様と同感です。 追記 質問だけ答えましょうね。 学説を発表する場ではありませんので(^〇^;)

flyingbee
質問者

お礼

ご回答有り難うございます。 意外と関心が高い話題だったようですね。 0件表示であけてみたら5件もあって驚きました。 宮内庁とは何なのでしょう。

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