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慣れの問題でしょうか?
こんにちは。 ポピュラー音楽をやっている者です。 ドミナントモーションに関わる質問をいたします。 あるキーのドミナントから、(そのキーの主和音に行く、と思わせて) 「いきなり短3度上の長調の主和音に行って、そのまま移調または転調する」 のは変でしょうか? 私自身は、あまり違和感を感じないのですが、 (多分、そういう曲をどこかで聴いているのだと思います。) 理論的裏付けはあるのでしょうか? 古典的(楽典的)な解釈でも、ジャズ的理論でも結構です。 また、その手の転調をする曲例も(著作権にひっかからない範囲で) 教えて下されば幸いです。
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ポッポスの見地でお話すると Dm7→G7→Cm より Dm7→G7→Ebmaj7 のほうが多くその例を聴く気がします。 サビに行く時に(Ebmaj7がサビの頭)パッと明るくさせる効果があります。 「短3度上行」というのは生理的にとてもハッとさせますからポップスでは頻繁に使用されます。 そこがCmより違和感を感じない理由でしょう。 Dm7→G7→Cmって盛り下がりますね。 Dm7→G7→Cmは キーがCmの曲でサビだけメジャーに転調、その後2コーラス目に入るところで元に戻す、という場合が多いと思いますがこれは、トニックとして捉えた場合です。 実際にはむしろ C→Dm7→G7→Cm→F→B♭(トニック) というように転調していくことの方が多いような気がしますよ。この場合Cmはサブドミですね。 Dm7→G7→Ebmaj7 の場合も Dm7→G7→Ebmaj7(トニック)→Cm→Fm→B♭→のような例ばかりでなく Dm7→G7→Ebmaj7→Dm→Cm→F→B♭ Dm7→G7→Ebmaj7→Dm→G→C のようにやはりサブドミとして利用する場合の方が使用例が多いと思います。 これらは転調では無く「近親調からの借用」と呼ばれます。 転調より借用のほうが違和感が少ないのでポップスでも非常に多く使われています。 なぜならメロディーによほど必然性がないと取って付けたような不自然さを感じるからです。 しかし「自然」ということと「平凡」は紙一重なので一概には言えません。 同時に「不自然」と「新しい」はイコールではありません。 つまり人間が「気持ちよい」と思うものはかならずデタラメではなく理論的に裏づけできる法則があり、それを知ることはある意味重要です。 Ab→Bb→Cは AbもBbも同主短調から借用でC(元キーのトニック)に戻る、というものでロックでは「手垢がついた」というほど良く使われます。 なぜか?ロックではハッキリとしたドミナントモーションはダサイ、とされているからです。 もちろんジャズもポップスでも「ハッキリとしたドミナントモーション」はダサイですが、ジャズはテンションをいっぱい乗せたりUSTを使ってぼやけさせます。 ロックでそれをやると軟弱に感じるのと、ディストーションギターなどでは構成音の表現に無理があるので、あえて3和音(もしくは2音だけ)だけでハッキリとしたドミナントモーションをぼやけさせているわけです。 ------------------------------------------ …といったようにすべての音楽には理論的な裏づけが出来ます。 そこを突破口に自分の感性を磨くのはとても重要なことであり、プロは皆当たり前のようにやっていることです。 あるいは理論的に文法を覚えていくより実際の曲でコード進行とメロディーの関係がどうなっているかをいくつもアナライズしてみるのも効果的です。 実際の使用例を多く知ることで理論を感覚的に理解することが出来ます。 -------------------------------------- 「これって理論的にはどうなんだろう?」 と貴方が今疑問に感じているということは貴方の中で自分の感性に絶対的な自信が持てていないと言うことであり、その勉強の必要性を貴方自信が強く感じていると言うことです。 あるいは貴方の言うように「社会的にしっかり認知されている理論」を知った上であえてそれを無視した方法をとることも大事です。 「理論か感性か」という話題は良く出ますが二つは別なものではありません。 安心して勉強して下さい。 ------------------------------
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- terra5
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趣味で楽器いじってる者です。主にクラシック方面ですが。 Dm7→G7→Ebmaj7 DFAC→GHDF→EsGBD (DFAC→GBDF→EbGBbD) ですか。 G7のHが導音として強くCへ変化することを期待させるので、 Cが欠けるEbmaj7が落ち着かなく聞こえるような気がします。 多分、和声学なんかだと和音が解決してないとか言われるんじゃないでしょうか。 演奏する場合でも、導音は更に主音への変化の欲求を高めるために、旋律として使う場合は音程は高めにするとか言われたりしますし。 同様に(逆に)、下属音の場合は下の音へ変化するため、 低めにするとか言われますし。 そういう意味でCm7なら不自然では無いと言えます。 まあ、音楽理論自体は曲があって出来る物なので、 あんまり理論に拘るのは本末転倒と思いますが。 それに、自分で不自然に感じないのであれば、 おそらく無意識で使ってしまうと思いますが、 和声学なりなんなりで禁止されていた場合使うのやめますか? それとも、使っている具体例があれば安心して使うのでしょうか?
お礼
そうです。(HはBb、EsはEbの事ですよね?) ありがとうございます。 やはり、和声楽的には無理がありますか? Dm7→G7→Cmでも、Ab→Bb→Cでも、 スケールがCマイナーペンタトニックなら、 可だと思います。(何でかな?) ちょっと趣旨がそれてしまいますが...。 「理論は礼儀のような物」と書きましたが、 「社会が変われば、道徳や礼儀も改正すべき」 とも、思います。 例えば、昔なら日本人が髪を染めるのは、 「不自然」であり、「無法者」的なイメージが ありました。 しかし、今は「オシャレ」だったりしますよね? 私が理論的説明や具体例を求めるのは、 「それが社会的にどの程度認知されているのか?」 知るのに良い目安だからです。 そのような目安からあまりに離れてしまうと、 「ポピュラー」ではなくなってしまうし、 準拠しすぎても面白くない...。 そんな間で、悩んでいると言えば御理解頂けますか?
Dm7→G7→Cm7は確かに不自然ですよね。やはり、その場合はハーモニック・マイナーとかを意識して、 Dm7b5→G7b9→Cm7 のようにするのが普通ですからね。 何が「だめ」なのかはわかりませんが、いわゆる商業音楽ならば理論も考えなくちゃいけないとは思います。
お礼
ありがとうございます。 昨晩考えたのですが... KeyC(長調)の同主調短調がCm、 Cmの平行長調がEbなので、 その辺に理由がありそうですね。 余談ですが「ダメになる人」とは... アマチュアバンド等で、作曲する人がいますが、 およそ、以下の様な経緯を辿る場合が多いです。 1:キーは違えど、コード進行はだいたい同じ。 2:不思議な転調、移調しまくり。 3:変拍子やテンションコードを無闇に使う。 4:何で周囲は小賢しい理論で俺を否定する? 5:自分は天才なので、追従できない周囲が悪い。 6:酒持ってこい。暴れてやる。バンドは解散だ! (5:まで行くと、社会復帰は困難ですね。) 個性と一般社会を繋ぎ止める最低限のルール(礼儀) が、音楽理論なんじゃないか?と思う次第です。
手元に楽器がないのでわかりませんが。。。 仰るのは、例えば Dm7→G7→Ebmaj7 みたいな感じですよね。 Dm7→G7→Cm7 というのはCm7へのドミナント・モーション Cm7とEbmaj7は代理和音ですからアリだと思います。 それより。。。 ご自分の耳を信じた方が良いと思うのですが。。。
お礼
ありがとうございます。 キーC(長調)から、 Dm7→G7→Ebmaj7で、キーEb(長調)に行ってしまう ような、進行です。 同主調短調(Dm7→G7→Cm7で、Cマイナーへ) へ行くよりも、むしろ自然 な感じさえするのですが...。 >ご自分の耳を信じた方が良いと思うのですが ごもっともです。しかし、私の周囲には、 「自分の耳を信じたばっかりに」ダメになった奴 が多々おりますので...。
お礼
ありがとうございます。 まさに、その通りだと思います。 (模範回答過ぎて、チト気味が悪い...?) これからも努力精進する決意が固まりました。