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音楽理論
ギターのコード進行を数字で分析したいのですが、三和音、四和音までならわかるのですが、サス4やアド9などが入ってくるとダイアトニックとしてどう分析していいのかわからなくなってしまいます。また、ドミナントモーションやパッシングコードなど、ダイアトニックの範囲を超えたコード進行の知識がありません。宮脇敏郎さんの「らくらく理論ゼミナール」はやっているのですが、本当に基礎の基礎止まりなので、より発展した音楽理論の知識を網羅的に得るのにいい教則本はないですか?教えてください
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>より発展した音楽理論の知識を網羅的に得るのにいい教則本はないですか?教えてください まず、無礼を承知で、率直に言わしていただきますと、まだまだ「基礎の基礎」がお解りでないと思います。 まず、「分析」の目的は何か?ということにもなりますが、理論をもっと生き生きとしたものとして捉えないと、単なる「学問」に終わってしまいます。 その理論が確立された「理由・本質」というものを考えながら勉強しないと面白くもないと思います。 私も、そのことを簡単な言葉ではうまく言い表せませんが、たとえば、ご質問に出てくる言葉を私が説明すると以下のようになりますが、このあたりから、「理論の本質」というものがご理解いただけたらと思います。そのうえで、もう一度「らくらく理論ゼミナール」を精読されれば新しい発見がないでしょうか? 多分、質問者さんの場合、「コードの機能・役目・役割」というところからのアプローチができてないように思えます。ひとつのコードを単独・独立的に考えておられるような気がします。 「サス4」はダイアトニックです。「サスペンデット」=「保留」=「引っ掛かっている状態」すなわち、すでにコードが変わっているのに、直前のコードの音が残っていて、一時的に不協和音となっている。4→3に解決して安定。 G7→Csus4→C =G7のファがCコードの3の代わりに残留して、そののちにミに解決。 いったん和音をにごらせて、解決(安定)への期待感を強める効果をねらった進行。 「何のために、わざわざsus4をはさんだのか?」、理由や目的・効果を理解しないと意味がありません。構成音を見てコードネームが判っても意味がなく、コードネームを見て、その構成音が判っても何の役にも立ちません。前後につながったコードをにらんで、ひとまとまりの「ムーブメント」「モーション」「ストーリー」として捉えないといけません。 「アド9」もダイアトニックです。「アド」=「加える」。ダイアトニックスケール上の9番目の音を加えるだけです。「9」=「2」のことです。Cコードに音階の二番目の音、すなわち「レ」を加え、「ドミソレ」にするだけです。 コードは、「ルートから奇数番目を積み重ねて行く」という約束になっているので、2ではなく9です。sus4は「加えた」のではなく「3と置き換えた」ので「4」でよいのです。 ただし、「add」は、数字が何であっても、「正規のコードとはみなさない」ということになっています。「加える」のですから、どんな気ままな音、どんなでたらめな音でも適当に加えてコードネームのように記号化できますので、こんな都合のよい記号はありません。 「コード構成の事実を記号にしている」だけであって、「addコード」にコード理論はありません。ただし、C9とCadd9の機能上の違いは知っておく必要があります。 「C9」は、「C7」と同じ役目です。と言うのは、基本が「C7」の上に積まれたものだからです。「C11」「C13」も「C7」と同じ役目で互換性があります。 しかし、「Cadd9」は、「C7」の上に積んだものでないので、「C7」と互換性はありません。 「C7」「C9」「C11」「C13」は、すべてドミナント機能があり、トニックコードを呼び出すことができます(ドミナントモーションを形成できる)が、「Cadd9」は、トニックコードを呼び出す機能はありません。 「ドミナントモーション」は、「ドミナントセヴンスコード」から「トニックコード」に収束するというコード理論の基本中の基本、あいうえおの「あ」に当たる理論ですが、もちろんダイアトニックです。 「ドミナントセヴンスコード」を鳴らすことにより、聴いている人の心理を不安定にさせ、「期待通り」に「トニックコード」で安定させる、というムーブメントがドミナントモーションですが、すべての音楽は煮詰めれば、「C→G7→C」という、モーションに収束します、 安定に始まり→不安定にし→安定に終わる これを「音」を使って表現したものが音楽というものです。テレビドラマと一緒です。ドラマも煮詰めればこうなっています。 「ドミナント」とは「支配する」という意味です。 「トニック」は、たしかに「ご主人様」です。しかし、コード進行を支配しているのは、「ドミナントコード」です。たとえば、「G7が鳴った!」とすれば、次に出てくるのは「C」しかありません。「D7が鳴った!」のなら、次は「G」と決まっています。だから「ドミナントコード」=「支配するコード」と呼んでいるのです。「ご主人様」は「ドミナントコード」に呼び出されて出てくるに過ぎないのです。「ドミナントコード」=「強い嫁さん」ということです。「トニックコード」=Keyそのもの。「ドミナントコード」は、Keyを支配しています。 「嫁さんが主人を呼び出すこと」=「ドミナントモーション」です。 「機能和声」と言って、コードには家庭人や会社人と同じように、各々「役割」「権限」「権利の範囲」というものがあります。「トニックコード」は「ご主人」、「ドミナントコード」は「嫁さん」というように役割が決まっています。「ご主人様」は、「どこにでも行ける」。「嫁さんは娘(サブドミナント)を呼び出すことは出来ない」、「嫁さんはご主人様を呼び出すのが役目」。「娘は、嫁さんのところにも行けるし、ご主人の所に行ってもよい」。「娘」=「サブドミナントコード」。 「パッシングコード」は、質問者さんが書かれた言葉の中で、唯一「ダイアトニックではないコード」です。しかし、あるコードを見て「これはパッシングコードだ」と分かるのであれば、別にあらたに勉強の必要はないと思います。ダイアトニックコードから次のダイアトニックコードに移行するときに、両者の間に何かのコードを入れてスムーズに繋ごうとするならば、ノンダイアトニックになるほかはありません。 1センチごとに刻みが入っている。より滑らかにするために、5ミリのところにも刻みを入れた。「センチ」=ダイアトニックだとすると、「ミリ」は「ノンダイアトニック」になります。
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- voices2009
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#1の回答は素晴らしいですね。非の打ち所がないのでもう書く事もないのですが一冊紹介します。 下記はなかなかの名書です。 http://www.amazon.co.jp/%E6%9D%BE%E7%94%B0%E6%98%8C%E3%81%AE%E9%9F%B3%E6%A5%BD%E8%AC%9B%E5%BA%A7%E2%80%95%E3%83%9D%E3%83%94%E3%83%A5%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%82%A2%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%81%AE%E5%9F%BA%E7%A4%8E%E7%9F%A5%E8%AD%98-%E6%9D%BE%E7%94%B0-%E6%98%8C/dp/4636149505 出版されてから随分の時間が経ち、今やポップス向けの理論書は腐るほど出ていますがなかなかこれを超えるものがありません。 ちょうどこの本に載っているくらいの事が全て「基礎的な知識」ですよ。 でもちょっと探せばこの程度の事はネットにごろごろ載っています。 http://homepage2.nifty.com/arigatch/sub06/top.html >ダイアトニックの範囲を超えたコード進行の知識 理論書をひもといて参考例を弾いてみた時に「あああの曲のあれか」とピンと来なければ、ただのコードの羅列に感じてしまいます。 #1にあるように理論というものは実践がともなわなければ、ただの難解な化学式の様に非現実的に感じてしまい学習モチベーションが下がるものです。 トニック△7#11とか トニック△7+5 とか なんてのは実際の曲で使われているサンプルを知らなければ、単体でそれだけ聴いても『なんのこっちゃいつ使うんだこれ??』ってことになるだけでちっとも覚えられません。 まずは色々な曲をコピーして貴方の愛す「コード進行」をいっぱい発見する事が先決ではないでしょうか。 発展した音楽理論というのはさらに突っ込んだもので、アッパーストラクチャートライアドとか、4thビルドや5thビルドとかジャンルや使用範囲の限られた応用的なものの事です。
お礼
書籍の紹介やアドバイスありがとうございます。自分は作曲できるようになるために現在自分の好きな曲を弾き語りで弾きまくってコード進行のバリエーションを増やすような練習をしています。いずれそういったコード進行に理論を当てはめて考えられるようにがんばります。ありがとうございました。
お礼
具体的な回答とアドバイスをありがとうございます。考え方が浅はかだったので、回答に書かれているようなことをもう一度考え直して分析しなおしてみようと思います。教本を探すにしてもまずそういったことが詳しく書いてある本を探してみようと思います。非常に詳しい回答ありがとうございました。