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The Irrelevance of Historical Circumstances in Aesthetic Judgments
- The argument for the irrelevance of historical circumstances to aesthetic judgments about works of art involves the claim that these circumstances are not of aesthetic interest or importance, but rather important in biographical, historical, psychological, or sociological research.
- Consideration of historical circumstances in aesthetic judgments about works of art may be seen as a misconception, as it does not necessarily contribute to the aesthetic interest or importance of the work.
- While historical circumstances may be significant in biographical, historical, psychological, or sociological research, they should not be the sole basis for aesthetic judgments about artworks.
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この文は先ほどの文のほぼ続きで、語っている内容は7割ほど同じことです。唯一違うのは、historical circumstances というものは、非歴史主義者にとっては、活躍の場が、美的判断の領域でなく、寧ろ生物学、歴史学、心理学、社会学といった学問分野になっている、という記述だけです。この部分は、如何に非歴史主義者たちは美術史、美学の分野から歴史的、人的周辺状況を排除したがっているのか、その熱意のほどを協調しているものと取れます。 訳例 「以上のような歴史的状況は芸術作品に関しての美的判断とは無関係である、という議論には、こういう状況は、しばしば生物学、歴史学、心理学、社会学では重要であるというのは明らかではあるが、(非歴史主義者たちが独自に使う用語としての/彼らが言うところの)「美学的」関心や重要性はない(歴史的状況には「美学的」関心や重要性が元々関与していない)、という主張が含意されているかもしれない。しかし、そうとも限らないのである。」 (注) ”the irrelevance of such historical circumstances to aesthetic judgments about works of art"の irrelevance 「無関係性」とはどちらの方から関わりを見出そうとしても繋がらない、ということ。 ”these circumstances are not of ”aesthetic”interest or importance"の "are not of "が意図したことは元々の性質として歴史的状況には「美学的」要素が内在していない、という事。後者の方がより本質的な観点であって、もしも確立できれば、主張の原理的根拠として使えることになる。 筆者としては阻止したいところである。 今回の解釈と訳でポイントとなっているのは、まず、"may, but need not , involve the claim that.......". の may と need not のところかと思います。この文は非歴史主義者の考え方を筆者が推測的に代弁しているわけですから、may は話し手の主観的推量となるでしょう。 need not は、作品の周辺的事情はその作品の美的判断において重要ではない、という主張をとる必要性は(何のためであれ)全くない、それには及ばない、とお断りしているニュアンスもありそうです。may は比較的弱いので、それにバランスよく対抗して反論するために need not を使ったと考えられます。 更にこの文で初めて”aesthetic”と、引用符つきの言い方が出ていますが、これは彼ら、非歴史主義者たちが独自に定義した概念である、という意味で使っていると取るべきでしょう。 最後に、わけがよく分からない時のヒントとしてですが、各章の最終ページを先回りして読んでみると要点が掴みやすいかもしれません。必ず何度も同じことを手を変え品を変えて語っているはずです。 参考になったら幸いです。
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- SPS700
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#1です。補足です。我ながら実にまずい訳なので、、、 この文には、ABC と言う三つの団子があり、その間の関係を見極めれば済みます。 1。関係 A は、必然的に、とは言えないがBだと見る可能性がある。ただしCだ。 2。細部の説明 A : 歴史的事情は、芸術作品の美学的判断には無関係だ(と言う議論) B : 歴史的などの環境は「美学的」に意味が無い、あるいは重要ではない C : それら(歴史的な事情など)は、伝記、歴史、心理、社会学の研究では大切な場合がある 3。 これを透明な形を維持して訳すればいい(僕は失敗しましたが)と思います。 4。 何だかあらゆる場合に当てはまって、結局何にも当てはまらない、いわゆる「占い師的」英語ですね。
お礼
わざわざ補足までいただき感謝します。 より理解を深める一助になりました。 ありがとうございました
- SPS700
- ベストアンサー率46% (15297/33016)
このように芸術作品の美学的判断に歴史的環境が無関係だと言う議論は、あきらかに伝記上、歴史的、心理的、または社会学的研究には重要であるが、これらの環境は「美学的」な興味、ないし重要性は無い、という立場に、必然的にではないが、到達する可能性はある。 これは芸術学校で、ベートーベンの耳鳴りの原因とか、ミケランジェロの第3脊髄の畸形は現在の医学ではどのような解釈をするか、といった宿題を出すくだらない教授、と言う学生の批評に対する苦し紛れの反論みたいですね、 言ってみれば、XYZみたいなことはそれなりの研究分野では意味があるが、「美学的」には意味が無い。 言いかえれば、「美学的」には意味が無いが、XYZみたいなことはそれなりの研究分野では意味がある。(だから文句言わないで下らん宿題をやれ)
お礼
先の質問につづきご意見をいただき、ありがとうございます。 なかなかやっかいな英文なので、他の回答はつきづらいところ助かりました。
お礼
こちらの質問にまでお答えいただきありがとうございました。 最後のアドバイスも今後の参考にさせていただきます。 ありがとうございました