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彼が主張するほどクミは美人ではないのか?
- Kumi is not, as he claims, beautiful.という文で、「彼」は「クミが美人だ」と主張しているのか、「美人でない」と主張しているのかは、一義的に区別できるのかどうか分からなくなりました。
- Kumi is not as beautiful as he claims.の変形と考えるならば、「彼がいうほど美人ではない」となり、「彼はクミを美人だと思っている」になります。
- 最初の例文にもどるなら、 「彼が言っているように、クミは美人じゃない」→「彼はクミを美人だとは言っていない」というふうにも読めてしまうのですが、この「読み」を阻止する決定的な理由があるのでしょうか。
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asの多義性、しかも挿入句なのでややこしいことになっています。 >The earth was not, as the Ptolemaic system claimed, unique in form or position. この例では、読み手が現代人であり、地動説を事実として受け入れているという前提で、挿入されたas the Ptolemaic system claimedが、それ以外の部分を否定していると受け取れます。 これはclaimが、「事実無根でも主張する」という意味で使い得るということも、意味的に補助しています。 想定はしにくいですが、もしこの文脈が、読み手が「別の天動説を信じている」などの特殊な状況であれば、意味が違うことはあり得ます(地球は平ら、と言っている人が実際いて、こういう「古代ギリシア以来の天動説も間違いで」と言行ったりするという困った状況も、現実にあるのです)。 >Kumi is not, as he claims, beautiful. これについてですが、この一文だけを文脈から切り離すと、意味の判定の使用がありません。 話し手(書き手)が、クミは美しくない(Kumi is not beautiful.)と主張していることは明確です。 しかし、Kumiもheも読み手には、どういう人物か分かりません。 asは順接にも逆接にもなります。理由を言うことにも使えます。多義なため、短い文では意味の判別がしづらいのです。 このため、辞書によってはasについて、使い方に注意するよう促している場合もあります。 しかも、カンマで挟まれて挿入しているため、Kumi is not beautifulとの関係が不明です。先ほどのように、一般常識という前提は使えません。 彼が言う通り、クミは美しくはない。 彼の言うことに反して(彼が何と言おうと)、クミは美しくはない。 彼が言うんだから、クミは美しくないんだよ!(俺に文句を言うな!) 以上のどのようにも解釈可能です。claimが「事実無根の主張」だという意味でも、上記のような解釈の紛れは解消できません。 彼が、Kumi is beautifulと言っているのか、kumi is uglyと言っているのか不明です。正直化、嘘吐きか。Kumiに好意があって「あばたもエクボ」とか「タデ食う虫も好き好き」なのか、「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」のか。 さらに、あるいはだからこそ、話し手がKumi is not beautifulという主張を是としているか非としているか分かりにくくなっています。 ただでさえ、文脈が共有できない短文で、多義性のあるasを、しかも挿入で使っているため、何とも言えないのです。 もし、質問でお示しの英文を訳せというテスト問題があって、一つしか訳文を示せない(選択問題とか)、もう一か八かでしょうね。
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- pasocom
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文中にカンマがあるのは、文章の順序を入れ替えている証拠です。(倒置法っていうかな?)。 つまり質問文なら、本来は 「Kumi is not beautiful as he claims.」となるべき順序ですね。 これなら、はっきりと「クミは彼が言うように美人ではない。」という意味だとわかるでしょう。 「彼がいうほど美人ではない」の意味になるにはどうしても「as~as」文でないと、そうなりません。
お礼
ありがとうございます。 これが肯定文なら問題はないのです。 恐縮ながら、以下の例文(大学入試問から)では、 The earth was not, as the Ptolemaic system claimed, unique in form or position. この文では「常識」を働らかせて、どうしても 「地球は天動説が主張するのとは違って形状も位置も唯一無比なものではない」 というほどの意味になり、「天動説は地球を無比なものと主張している」であり、 もとの例文にもどるなら、 「彼はクミを美人と言っている」が、「クミは彼の意見とは違い、美人ではない」になるのではないでしょうか。
お礼
ありがとうございました。 (内容が複雑・微妙な)欧文を読んでいて、何度も、このような場面に遭遇し(煮え湯を飲まされてきたのですが)、 明晰なお応えに胸のつかえがとれました。 一義的には決定できないとうのは天動説例文からもはっきりしていますね。 クミ例文では3通りの解釈までいただき恐縮のかぎりです。 たしか、前置詞「like」のときも迷った覚えが…「 unlike」なら迷わないのに(笑)。 とまれ、たいへん貴重なご意見に感謝します。