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ハイデガーに「動物について」といった論考があるか
以前、大学の図書館で、ハイデガー選集のようなもので、「動物について」といったタイトルの巻があったと思うのですが、検索しても見つからなくなってしまいました。ちょっと覗いただけなのですが、気になる一文があったので、もう一度読んでみたいのです。 書誌情報をご存じの方がいらっしゃいましたら、ご教示いただけないでしょうか。 また、もしこれが私の記憶違いでしたら、ハイデガーが「動物」ということについて、もっともまとまった考察を加えている文献をご教示いただけないでしょうか。よろしくお願いいたします。
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ハイデガーの著述で、「動物について」とタイトルされたものは、無いと思われます。 ただし、以下の講義録では、「動物について」かなりまとまった話をしています。 講義名:形而上学の根本諸概念 世界-有限性-孤独(創文社版『ハイデッガー全集』第29/30巻) 第二部第三章:比較考察の開始 中間のテーゼ=動物は世界貧乏的である、から始める 第四章:動物の世界貧乏性の本質を明らかにする。動物性、生一般、有機体、の本質への問いという道をたどって 第五章:われわれが獲得した有機体の本質解釈から出発して「動物は世界貧乏的である」という主導的なテーゼを展開する この、「形而上学の根本諸概念」という講義で、何故「動物について」の議論が出てくるのかという疑問については、上記第三章第四六節のタイトルに「『人間は世界形成的である』というテーゼとの関係における『動物は世界貧乏的である』というテーゼ。世界貧乏性と世界形成との関係は動物を見下した等級順位ではない。世界を欠如していることとしての世界貧乏性」ということが答を示唆しているでしょう。 この講義録全体で五七〇余頁ありますが、その中で、上記の部分は一三〇余頁ありますので、かなりまとまった叙述と言えるのではないでしょうか。
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- bakansky
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下記の論考のことでしょうか。 ハイデガーの動物論 : 「動物は世界貧乏的(weltarm)である」 → http://ci.nii.ac.jp/naid/110001020182
補足
すばやい回答、ありがとうございます! ただ、恐縮なのですが、ハイデガー自身の論文が知りたいのです…ご教示いただいたこの論文をみれば、きっと注でわかるとは思うのですが、玉川大学の紀要か何かだとすると、ちょっと手に入れにくそうです。
お礼
ご回答ありがとうございます!たぶんそれだと思います。表紙のタイトルだったような記憶なのですが、なにぶん10年ほど前のことだったので…。さっそく図書館で読んでみます。ありがとうございました。