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T細胞活性の時空間的組織化の制御
- T細胞活性の制御をするItkというものについて、ジャーナルを読んでいます。
- シグナル進行の可能性のための時空間的分布から得られた洞察は、シグナル相互間作用の数によって増加します。
- シグナル相互間作用の数が増えると、より多くのシグナル中間体の時空間的パターン形成の調査が可能になります。
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「細胞間の信号伝達進行の尤度(結果に対する確からしさ)についての空間的及び時間的な分布から得られる知見を増やすには、発生する細胞間信号伝達の数、即ち、同時並行的に観測可能な信号伝達中間(媒介)物質を、出来る限りたくさん空間的及び時間的にパターン化することが重要である。」 ITKは、インターロイキンの細胞内シグナル伝達に関与するリン酸化酵素(または助酵素、キナーゼ)として働くもので、T細胞の増殖に関係しています。 インターロキシンは、白血球が生み出すサイトカイン(免疫細胞間の情報伝達に関係する蛋白質)で、細胞間コミュニケーションの機能を担っています。 しかしITKはサイトカインクラスター(サイトカインが集まっている領域)の外に見られるのが特徴のようです。喘息やアトピーと関連の深いものみたいですね。 英文的には、with以下のことを言いかえると(that is)、by以降という意味だと言っていますね。 この英文がITKのT細胞活性制御に関する記述ということなら、T細胞間の情報伝達物質ITKがT細胞を活性化する様子を、1個1個でなく、それが起こっている大きな部分全体について、刻一刻と状況を分析・把握する必要があるということなのかもしれません。
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- MarcoRossiItaly
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No.6は、No.1さんではなく、No.2でした。 失礼しました。 連続投稿もすみません。
お礼
いいえ。わざわざその旨まで書き込みを下さりありがとうございます。
- MarcoRossiItaly
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No.1です。 何だかいろいろな説が出ていますね…。 No.1でも言いましたが、論文を読むには、生物、化学、実験について知識、経験がないと、難しいと思います。 特に先端科学と呼ばれる分野のものは…。 英語が得意というだけでは足りません。 形容詞「addressed」(アドレス指定された)について、少し補足いたします。 細胞内シグナルを測定すると、何だかよく分からない、つまりアドレス不明のピークを含む連続データとして、チャートが描かれることになります。 従って、何だか分からない箇所が減る(シグナルの確度が上がる)ほど、論文には書かれていないですが、細胞内の情報伝達のメカニズムがより明らかになるということです。 確度を上げるためには、中間体の挙動を、別実験なども含めて調べないといけないというわけです。 いわゆる平行実験ですね。 ITK(IL2-inducible T-cell kinase、インターロイキン-2 誘導型T細胞キナーゼ)は、キナーゼ(リン酸化酵素)と呼ばれる物質の一種。 TCR(T cell receptor、T細胞受容体)への刺激によりLck、Zap-70という酵素からスタートし、シグナルが細胞内を時間・空間を移動しながら伝達されていきます。 下の「T細胞受容体シグナル」という図にITKは載っていませんが、図の解説文にもあるとおり、ITKはZap-70により活性化され、PLCγ1がリン酸化される反応に関っているとのことです。 ご質問の文で、「「時空間で」シグナル測定」と2回も言っているのは、図のとおり多数の反応が登場する複雑系だからです。 T細胞受容体シグナル (T cell receptor signaling) http://www.cstj.co.jp/reference/pathway/T_Cell_Receptor.php 細胞内シグナルの測定法 http://www.promega.co.jp/pdf/signalguide.pdf (キナーゼ)パーティーを続ける:SLP-76とITKがビートに合わせて踊る http://www.cosmobio.co.jp/aaas_signal/archive/pp_20070724_1.asp ※ITKがSLP-76を活性化し、SLP-76がITKを活性化する→化学種の濃度の振動のような現象
お礼
T細胞受容体シグナルの詳細なデータとそれぞれの活性方法まで説明されている概略図のアップ等ご親切にありがとうございました。今後ともご教授ぜひよろしくお願い申し上げます。
この分野の専門知識がなく、前後関係が分かりませんが、英文としては以下のようになっていると思います。 the insight for .. increases で「~に対する洞察が深まる」 the insight for the likelihood increases とは「可能性に対する洞察(見識)が深まる」 likelihood は、あり方、起こりえる状態というニュアンスが感じられます。 by investigation が何処にかかるかは微妙ですが、increase by investigation でしょうね。 that is 以降は言い換えで、結局は前半の from spatiotemporal distributions でしょう。 addressed は「処理される」程度の意味で、訳すときには省いてもいいでしょう。 「シグナル連鎖のあり方は、時空間的分布から察することができる。 これは、並立可能なだけのシグナル媒体の時空間分布パターンの調査で分かるシグナル相互対話の数から顕著となる」
お礼
文章の丁寧な解説ありがとうございます。
要約すれば下記のようなことを言っているのでは? The insight gained from spatiotemporal distributions increases with the number of signaling interactions 時空間的分布から得られる洞察力は相互作用の信号伝達の数と共に増える。 *1) for the likelihood of signal progression 信号(progression )の有りそうな状態・可能性に対し 前進{ぜんしん}、進行{しんこう}、発達{はったつ}、発展{はってん}、連鎖{れんさ}、連続{れんぞく}、行程{こうてい}、経過{けいか}、数列 (signaling interactions which are) addressed by investigation of the spatiotemporal patterning of signaling intermediates. 伝達信号の媒体である時空間的分布の様式の研究によって取り組まれた(信号伝達) address 【他動】 〔問題{もんだい}などに〕対処{たいしょ}する、取り組む 信号連鎖に有りがちな、時空間的分布から得られる洞察力は、伝達信号の媒体である時空間的分布の様式の研究によって取り組まれた、相互作用の信号伝達の数と共に増える。 あとは、「できうる限り多く平行に取り組まれた」とでも訳すのかな? のようなことを述べているような気がするが、・・
お礼
早速のお返事誠にありがとうございます。
- MarcoRossiItaly
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「シグナルの列(一連のシグナル)の確度についての時空間分布から得られる洞察(知見)は、アドレスが判明している(特定されている)シグナルを発する相互作用の数に従って、つまり、可能な限り多くシグナルを発する中間体の時空間パターンを並行して調べることにより、増加する。(精度が上がる。)」 筆者は、シグナルを全体的に測るだけでなく、各シグナルを出している物質(中間体)をなるべく同定していかないといけないと言いたいようですね。 (割と当たり前でしたね(笑)) 「相互作用」とは、細胞中あるいは細胞表面に存在する複数種類の物質間の相互作用を指しているとみられます。 「相互作用、あるいは中間体をアドレスする」とは、それが原因で発生するピークのチャート上の位置を決定する、つまりどのピークが何の物質なのか帰属させるということだと思います。 「that is」は論文調の決まり文句で、「つまり、即ち、言い換えれば」といったことです。 「with the number of ... addressed」を「by investigation of ... in parallel」と言い換えています。 というか、言い換えないと、「with the number of ... addressed」と言っただけでは具体性に乏しいのですが。 「as many ... as feasible」は、「as many ... as possible」とだいたい同じ意味。 前のRNAヘリカーゼのご質問のときも思いましたが、できれば英語のカテゴリーよりも、専門家がいそうなカテゴリー(生物学とか)のほうが、良い答えが返ってくるかもしれませんよ。 ある程度、科学の知識や経験がないと、英語に詳しい回答者さんでも、なかなか専門的すぎて把握が難しそうです。 最先端の研究者は、世界中の研究者が知っていそうな高度な知識について、論文中であまり親切に説明してくれませんからね。 そういう私もトンチンカンなこと書いてないとは限りませんが(笑) あるいは、英語カテで質問するとしても、「生化学の知識のある人だけ答えて」と前置きするとか。
- hrsmmhr
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時空間信号列から得られる洞察は取り扱うべき信号の相互作用を増加させ、謂わば、時空間信号の探求により、可能な限りの信号の相互作用の探求が同時進行で行われた(ことになる) (言い過ぎ?)
お礼
詳細な解説誠にありがとうございます。