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敬意の対象について
宇治拾遺物語・「秦兼久の悪口」に 「この殿は大方、歌の有様知り給はぬにこそ。かかる人の撰集承りておほするはあさましき事かな。」 という文があります。 訳が (秦兼久が従者に対して、)「この殿さま(藤原通俊)は、全く歌というものをご存じない方だ。このような人が勅撰集の撰者をお受けしていらっしゃるのは、驚きあきれたことだなあ。」 です。 ここに見える「承る」なのですが、敬意の対象は、兼久から藤原通俊でよろしいのでしょうか? よろしくお願い致します。
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- SPS700
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回答No.1
勅撰集というと、勅命または院宣によって撰者が選び編集したものですから、敬意の対象は、撰者に、勅命ないし院宣を出した、即ち究極的には、天皇か上皇ではないでしょうか。
お礼
丁寧にありがとうございました。大変参考になりました。