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「あなた」に敬意を感じない

前から不思議に思っていたことです。本来「あなた」は相手を尊重する語であり、目上の人に使いますよね。対義が「そなた」だと思います。 ですが、日本に生まれ育ってウン十年、目上の人に「あなた」と言う言葉を使ったことも、使われているのを見た事もありません。 私の手元の辞書には、「近時、若年層ではこの語に敬意をほとんど感じなくなり、「―様」という使い方も滅びようとしている。」という一節があります。 確かに、私も「あなた」という言葉を使うときはクレームや問い合わせのときくらいです。(顧客としてこちらが立場が上)むしろ、相手の対応の悪さに対して少々きついことを言うときに「あなた」と使います。 どういう経緯で、「あなた」は目上の人に使われなくなてきたのでしょうか?

みんなの回答

noname#118466
noname#118466
回答No.7

初めて使われる言葉は新鮮味があり強いインパクトを与えます。小説家は苦労して新しい意味を与えた言葉を探して小説の題にします。しかし、その多くは20年も持ちません。 あなたの前には「貴様」が長く使われたようですが、明治維新後、軍隊用語化したために庶民は「あなた」の意味では使わなくなり、今日では貴様は相手を見下した用語に変わってしまいました。「あなた」も今 消え去る運命にあると思われます。「あなた」にとって変わる次の用語は何になるのか・・・ 同じように「とても、非常に」という副詞が力を失い 「超」に変わろうとしています。このように言葉は普及すればするほど、もともと持っていた力を失い、徐々に用法が変わる性質を持っているといえるでしょう。 >私も「あなた」という言葉を使うときはクレームや問い合わせのときくらいです。 親しい人に改まった口調で話しかけるときは、注意、クレーム、叱責などを表します。欧米語も同じで母親が子供に、恋人が相手に、強く注意したり、怒ったり、ふざけたりするときは、他人言葉を使います。普段使っている愛称の代わりにフルネームを呼んだり、動詞の変化を敬語的に変化して話しかけます。この場合は普段使わない敬語が、注意や叱責に使われるという役割の変化が起こっています。日本語のあなたは 使われすぎて敬語として理解されなくなったのでしょう。

abberation
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 興味深いお話、ありがとうございます。 > 軍隊用語化 > 超 取って代わる新しい言葉などが影響しているのですね。 確かに「あなた」は改まった口調に聞こえますよね。

  • JACO1011
  • ベストアンサー率55% (127/227)
回答No.6

確かに。ご質問の通り、少なくとも敬意は感じられませんね。漢字にすると(貴方、貴女)多少敬意がある感じはしますが。 勘です。 普通の会話の中で使われすぎるようになって、敬意が薄れてきたのではないでしょうか。 「キサマ」は「貴様」、「オマエ」は「御前」ですから、これらも漢字を見ると元来は敬意があったと思えますが、決して目上の人に対して用いることはありません。 goo辞書で「貴様」を調べてみると、 〔中世末から近世初期へかけて、武家の書簡などで二人称の代名詞として用いられた。その後、一般語として男女ともに用いるようになったが、近世後期には待遇価値が下落し、その用法も現代とほぼ同じようになった〕 といった解説がありました。(女の子に「キサマ」と呼ばれたらビックリしますがそんな時代もあったんでしょうか・・) 蛇足ですが対義語は「こなた」だと思います。

abberation
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 > 近世後期には待遇価値が下落し 不思議なところです。なぜこう用法が変わっていったのでしょうか?「貴様」もまさしくその類ですね。これも同様に疑問を感じていました。 > 蛇足ですが対義語は「こなた」だと思います。 なんと、そうでしたか。^^; ありがとうございます。

回答No.5

>対義が「そなた」だと思います。 →「こなた」「そなた」「あなた」がセットだと思います。 >どういう経緯で、「あなた」は目上の人に使われなくなてきたのでしょうか? →「お前」「貴様」などが目上の人に対する尊称から変化して,むしろ蔑称に落とされたのと同じ運命だと思います。 蛇足: 「あなた」は二人称(英語なら you)に相当するものだとは,外国人に教えないようにしています。 先生に対して「あなたは・・・」などと話かけるのは(現代の日本語では)失礼に当たるからです(○○先生は と言うべきです)。先輩や上司に対しても普通は名前で「○○さん」などといいます。

abberation
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 > →「お前」「貴様」などが目上の人に対する尊称から変化して,むしろ蔑称に落とされたのと同じ運命だと思います。 はい、そう思います。どういう経緯なんでしょうね。

  • ururu888
  • ベストアンサー率20% (19/95)
回答No.4

どういう経緯で、というのはわかりませんが、 「あなた」は何となく女性的な感じ。 夫に「あなた」と言いますが、昔のように妻の位置が 低くないので「おまえ」のただの女性の言い回しになっている感じ。 今「あなた」って御主人を呼ぶ夫婦ってどれぐらいいるんでしょうね。 家族の形や父系とかってのがくずれちゃって 昔のように強いお父さんもそれを敬うお母さんもいなくなって、 そういうの子供が感じて「あなた」のもともとの意味が薄れちゃったんじゃないか、なんて思いました。 昔の家族形態の事も今のそれがどんなふうなのかも あんまり知らないのでただの推測ですけど。 でも言葉やその感覚を教わるのってまず親からですよね。

abberation
質問者

お礼

> 「あなた」は何となく女性的な感じ。 確かに女性的な感覚はありますね。 > でも言葉やその感覚を教わるのってまず親からですよね。 まさしくそうだと思います。私の母は父に「あなた」は使っていません。「お父さん」ですね。あとテレビの影響はやはり大きいですよね。テレビ以外では旦那さんに「あなた」はあまり聞いたことがないです。 回答ありがとうございました。

回答No.3

abberationさん、こんにちは。 >本来「あなた」は相手を尊重する語であり、目上の人に使いますよね。対義が「そなた」だと思います。 ですが、日本に生まれ育ってウン十年、目上の人に「あなた」と言う言葉を使ったことも、使われているのを見た事もありません。 「あなた」は使われなくなってきているのでしょうか。 辞書を引いてみました。 「あなた」・・・相手を尊敬して呼ぶ言葉         貴方、貴女         現代用語として、もっとも標準的な言い方であるが         ふつうは目上には使えない。 と、ありました。目上に対しては、○○様、というふうに言うようですね。 >確かに、私も「あなた」という言葉を使うときはクレームや問い合わせのときくらいです。 なるほど・・・私はこのサイトで回答書くときも、普段は名前で打っているんですが 感情がこもってくると、あなた、と親しみを込めた言い方になってしまいます。 無意識のうちに目上でも目下でもなく、同じ感覚でそう呼んでいるのでしょうか。 辞書では、目上には、○○さん、○○さま、○○先生を使う、とありました。 そうすると、abberationさん、と、名前で呼ぶほうが丁寧と言えるのかも知れないですね。 ○○さん、○○さま、○○先生のほか、職名で呼ぶのが一般的、とあり 「あなたさま」は上位者にも使えるが、女性的、とありました。 #1さんの回答で思い出したのですが、結婚式などの誓いの言葉でも 「○○、あなたは、病めるときも健やかなるときも・・」 とか言いますよね。 「あなた」は相手を尊敬して呼ぶ言葉、とあるので、別にかまわないと思うのですが 意識し始めると、日本語は難しいですね。

abberation
質問者

お礼

> ふつうは目上には使えない。 これはもう日本人として生きていれば日常の感覚から当然分かりますね。何故こうなったのかが不思議だったんです。 > 感情がこもってくると、あなた、と親しみを込めた言い方になってしまいます。 ここがポイントだと思います。興味深いところです。#2の方も「親しみ」というキーワードをくださったのですが、書いたとおり、私は親しみどころか嫌味を感じてしまうのです。okweb/教えて!gooだと、良く説教形式の回答でこの「あなた」が見受けられます。恋愛相談などでしょうか。或いは、ちょっと人の反感を買いそうな質問の場合ありますよね。 > そうすると、abberationさん、と、名前で呼ぶほうが丁寧と言えるのかも知れないですね。 はい、私は完全にこちらを歓迎するタイプです。 回答どうもありがとうございました。

  • kotoko
  • ベストアンサー率33% (1142/3362)
回答No.2

こんにちは。 辞書には「あなた」は同輩に対する「きみ」の軽い尊敬語とあります。 男性の方には「貴方」女性の方は「貴女」と漢字で書きますが、特に性別のわからない方にはひらがなで書きますね。 名前がわかれば「○○様」というように書きますが、 このようなサイトで使われる場合は、中にはお名前を書かれる事を嫌う人もいるので、親しみをもって「あなた」使う場合が殆どだと思います。

abberation
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 kotokoさんの回答を拝見して、人によって感じ方が全然違うのかな?と思いました。というのは、私の場合、むしろ「あなた」に親しみを全く感じないのです。それどころか、やーな感じと捉えがちです。 「abberationさん」と書かれた方が私は親しみを感じるタイプなんです。 親しみを持つ人とそうでない人といるのでしょうか?

  • 100Gold
  • ベストアンサー率27% (284/1018)
回答No.1

そなたも使わないと思います。 親しい相手であれば、君、お前、おめぇ、テメエなどなど、フランクな言い方がありますし、親しくない人は名前で呼びます。 また、長いこと目上の人間は肩書きで呼ぶという習慣があったため、名前が分からないときの二人称はめったに必要なかったのだと思います。 「あなた」という単語は牧師さんが使っていたのを聞いたことがありあます。また、テレビかなにかで校長先生が使っていました。こういう職業だと相対している相手が「お客様」ではないので、「あなた」の出番がくるのかもしれませんね。

abberation
質問者

お礼

ありがとうございます。確かに色々な状況が考えられそうです。 おじいちゃん・おばあちゃん世代の人は敬意を感じて使っているのでしょうか?