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説話・説話集の特徴や性格がわかりません
- 大学一年の国文学科の学生が論述の課題について質問しています。
- 具体的には「説話・説話集の特徴や性格について論述せよ」という課題の内容がわからず困っています。
- また、テーマとして「十訓抄と宇治拾遺物語との比較について」を考えているが、内容が適切か不安に思っています。
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私は文学部ではありませんので、参考程度にどうぞ、という回答しかできませんが、私的に小説を書きますし、比較的論文問題は好きでした。 > 「説話・説話集の特徴や性格について論述せよ」 説話や説話集に"共通する"「特徴」や「性格」について論じなさい、ということなのじゃないですか。 とすれば、A書とB書では同じ事件が書かれていても、あそことこことあっちで書かれているのが違う、どっちが正しいか、どっちが文学として高尚か、などを論じてもハズレだと思います。 特徴と性格は厳密に区分しにくいですけど、私なら、扱われた素材、書かれた時代、書かれた意味(目的)、対象読者、などの共通点を捜して指摘します。 そして、説話(文学)とはこういうものだ、と結論づけます。 当然、説話・説話集の特徴・性格をあぶり出すために、比較の対象として、説話・説話集でない文学を取り上げます。 例えば男の特徴や性格とは、女の特徴・性格と比較して初めて明確になるものです。 A男とB男を比較して何かを発見してもそれが「男の特徴」かどうか、どうしてわかるのでしょう。分かりません。女を研究して、同じものを持っていないと確認して初めて「男の特徴だ」と言えるのです。 ですから、説話・説話集の特徴や性格を論じるために引っ張り出すべきは、「説話・説話集ではないもの」であるべきだと思いますよ。例えば源氏物語とか紫式部日記とかね。まあ枕草子でもなんでもいいんですけど。 例えば、日記文学なんて著者の体験や感想を記述したものですが、説話文学は見聞した伝奇的、教訓的な話を書いたものですよね。 ほかに、伝奇的、教訓的な内容の本がないとすれば、それは説話・説話集の「特徴」として指摘してよいことのはずです。 ほかのものが非常に難解なのに、説話・説話集に書かれた話が平易で理解しやすいとしたら、それは特徴でもあり性格でもあると言っていいでしょう。 私はその先生の授業を知らないので、これが正しいのかどうか確信は持てませんが、出題文だけから判断するなら、質問者さんよりは私のほうが正解に近いはずだと思いますねぇ。 (^_^;\(^O^ )ペチッ!
お礼
ありがとうございます!とてもわかりやすい説明でした。 このまま突入していなくて良かったと正直すごくホッとしています(汗) 説話ではない文学を取り上げることまで思いついていませんでした。 とても良い参考になりました。本当にありがとうございます!