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道徳と論理と哲学を基にした正義について
正義とはどういう物が正義なのでしょうか? 道徳とはどういう物が正しいのでしょうか? また、それらは論理的に正しい考えに基づいて決まっているのでしょうか? それとも、正義や道徳とは論理的でない事なのでしょうか? このような疑問について考察している書籍があれば教えてください。 (宗教的な論理性を求めているわけではありません)
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- mmky
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それとも、正義や道徳とは論理的でない事なのでしょうか? ○ 正義や道徳とは論理的なものですよ。 最大多数の最大幸福を論理的に考察すると道徳に行き着くはずですね。 正義は未来を見据えた道徳ということなのです。原因結果の連鎖、つまり論理をどこまでの時間軸に当てはめるかで道徳か正義かに区分されるだけです。 言い換えれば、道徳は現在の人のために、正義は未来のためにということです。 多くの人は現状、あるいは近未来の幸福しか考えていませんね。せいぜい3年先5年先ぐらいでしょうか。30年先50年先100年先を考えた時、そこに正義が存在するということですね。 未来の正義は道徳に変わり、また正義が生まれる。それの繰り返しですね。 まあ、道徳は近所のおじいちゃんおばあちゃんに聞けば判ることですが、正義はまともな哲学者に聞くものですね。
>正義とはどういう物が正義なのでしょうか? >道徳とはどういう物が正しいのでしょうか? 世界中にはいちがいにはまとめられないほどの数の正義があり、道徳があります。 ある社会で正義といわれるものが隣の社会ではそうでない場合も多いです。 >それらは論理的に正しい考えに基づいて決まっているのでしょうか? それとも、正義や道徳とは論理的でない事なのでしょうか? 正義も道徳もその人間社会固有の価値観に由来するものです。人間は皆同じとはいっても、その国の自然やら歴史なりたちによって随分価値観が異なって居るものです。価値観自身は論理的ではありませんが、それら固有の考え方が基調になってそれを論理的に組み上げていったものが道徳(や宗教)だといえます。大雑把に言って、社会が100あれば正義も道徳もそれぞれ100あるといっていいかもしれません。もっとも、論理的にしっかり構築された道徳観(世界宗教とよばれるものなど)は、かなり多くの異なった社会に受け入れられています。価値観そのものも人間として共通のものを押さえてあるからでしょう。 道徳や社会正義といったものを扱った本は沢山あると思います。最近読んだ梅原猛氏の「道徳」は分かりやすい本でした。 ご参考まで。
- freulein
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「正義」「道徳」などの「価値」なるものは論理から導かれるものではありません。「人々とのうすうすの合意」あるいは「神」から導かれています。「神」の話はどこかの「同好会」に任せることにして、「うすうすの合意」を吟味しましょう。「うすうすの合意」であるからにはその根拠は明確ではありません。ですから「価値」と「無価値」との境界線もぼんやりすることになります。明確にするための根拠がないからです。この境界線を論議することの虚しさはご経験済みでしょう。どんな書物からも価値の原理的な根拠を示されることはありません。「より大きな価値」を論議することには少し意味がありそうです。「人々とのうすうすの合意」から社会の多数決を吟味することになるので、社会的な効果がそれなりに(原理的でなく)ありそうです。 一方「人はなぜ価値を求めるか(もっと立派な私でありたいなど)」については論理的な追求が可能です。「人々とのうすうすの(社会的な)合意」であるのだから「価値」とは「社会的な要求」なのです。人が社会生活の中で生きることを選択すると、直ちに社会規範である「正義」や「道徳」を装う必要があるのです。さもなければ社会の一員と他者から認められない、すなわち共同して作業・取引を行うことが受け容れられないのです。ですから「価値」には歴史・民族・社会・文化の影響を強く受けるのです。 さて、個人的な観点から「価値」を論じて意義のありそうなテーマでは「どのような価値観を持てば、私の力を最大に発揮できるか?感動を大きく出来るか?」が上げられそうです。 貴方を力づけ、高貴な志を励ます「価値」をお見つけください。
- indigobluet
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正義を明快に定義付けた人物としてはジョン・ロールズが挙げられます。 彼の書いた『正義論』は現代倫理学や政治哲学、規範経済学を含めたあらゆる分野に多大な影響を与え、現在に至っても多くの議論を巻き起こしています。 例えば「自他についてのあらゆる情報(性別、階級、生活環境など)が不明である状況下で満場一致で下された諸権利・諸自由は正義に則ったものである」という提言は有名ですね。 川上隆史『ロールズー正義の原理』(講談社)がその議論の一端を知るのに役立つと思います。