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制限用法と非制限用法の意味の違い
- 制限用法と非制限用法の例文について説明します。
- 制限用法は意味が限定され、非制限用法は意味が広がります。
- 非制限用法ではコンマまで訳し、後ろにandなどを補います。
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> 1. There were few passengers who escaped without injury. > 2. There were few passengers, who escaped without injury. 制限用法とか非制限用法という用語で説明されると、その用語に迷わされてしまうことがあります (私の場合はそうでした)。 もっと素直に、英文の意味そのものに注目してみたらどうでしょうか。 ある列車が脱線する事故があったとします。 1. の場合だと、大部分の乗客は、事故発生から列車から脱出するまでの間に怪我をしました。怪我を負わなかったのは数人に過ぎませんでした。 2. の場合だと、そもそも乗客は数名しか乗っていませんでした。そして、その人たちは怪我をすることなく、無事に脱出をすることができました。 なぜこういうふうに解釈が分かれるのか。 1. の文を見ると、who escaped without injury の部分が few passengers を修飾しています。 もっと分りやすくいえば、passengers を修飾している、といってもいいでしょう。 「修飾している」 とは 「限定している」 ということです。 列車の事故の例でいえば、「その列車の乗客」 という全体の中から、「怪我をせずに避難できた人」 をより分けています。その 「怪我をせずに避難できた人」 は few であったと、ここでも 「限定」 をかけています。 このように、ある全体を示した上で、その全体をある要素に分ける。ある箱の中に赤い玉と白い玉が入っているのなら、赤い玉という要素で分けて、「赤い玉」 だけを分離してしまう、これが 「限定する」 ということで、そこから 「限定的用法」 という用語が出来ました。 2. の文を見ると、文の中にコンマがあります。コンマが置かれているというのは、意味もなく置いたわけではなく、ピリオドでは文がそこで終わってしまうのに対して、そこで文が終わるわけではないけど、一応の区切り目だ、ということを目で見て分るように示してくれます。 There were few passengers というところまでで、ひとまず区切ることができる。「乗客は数人だけであった」 と述べています。 続いて、who escaped without injury となりますが、頭にコンマがある。コンマの前の文の内容を who 以下が受けている。who が受けるのは人間に関するものです。つまり passengers のことです。 ですから、この場合は who = few passengers ということになります。 2. の場合は、いわば2つの文が1つになっていると見ることもできます。つまり、 a) There were few passengers. b) Those passengers escaped without injury. この a) と b) を1つの文にしたのが 2) の文だと見ることも出来るので、「コンマまでいったん訳す」 のは、日本語に直す場合にはその方が正確に訳せるからです。後ろの文は、改めて新しい文が始まるかのように 「そして」 などという接続詞を補って訳すわけです。あるいは、 c) There were few passengers and they escaped without injury. という文だと思って読んでもいいかもしれません。 なお、1) と 2) の文の場合、passengers を修飾する few という語までついているので、意味をとる段階で混乱を来たしてしまいそうで、面白い例ではありますけれども、このような例文で2つの用法の違いを説明するというのは、かなり上級者向きだという気がします。
その他の回答 (1)
制限用法っていうのはしばしば形容詞で使われる分類法です。 1番をよく見てください。乗客、というのがどのような描写を されていますか? 「けがをしないで逃げた」乗客であり、けがをして逃げた乗客 けがをしないで逃げなかった乗客、(誰かを助けに行った人など。) けがをして逃げなかった乗客(正確には逃げられなかった人)は 含まれていません。このようなあらゆる形態の乗客の中から 限定されているといえるため限定用法といいます。 え。なんか難しい。こんなんじゃすぐに限定か非限定か、 なんてわからないよ。って思われるかもしれません 私は何度かこの話について以下の例を持ち出します。 赤 青 黄色 白 一冊ずつ。残りは全部黒のカバーの本が 本棚に入っているとします。 本をとってください。と言われてもどれを取ればいいのか わかりません。しかし、 赤い本をとってください。っていえば、どの本をとればいいか わかりますよね。 このように、本を、修飾している。<(飾って、修(おさ)める) 物や文章を形良くする、という意味です。修飾、とセットで 使われてますが、飾の意味の方が圧倒的に重要です。 >本をとってください。より、赤い本を取ってください。の 方がいいじゃないですか。これだと文章自体のよさが 伝わってきませんけどね。 これを非制限用法とすると、本は赤い。となります。 ですから、本と名のつくものは、無制限に赤くなります。 普通はそんなことありませんから、その本は赤い。 など、指示語をつけますね。これも私はいわば形容詞の 親戚ととらえていますが、形容詞と違い、その物「自体」 の、形や、性質を指しているとはいえませんから、 「その」という指示後は、形容詞とは違うものになります。 ついでにいえば、けがをして逃げた乗客、というのは 英語でいえば、関係代名詞という流れであらわされます。 けがをして逃げた。なんていう1語の形容詞はたぶん存在しません。 せいぜいinjured and escaped passengersという感じで複数単語で 修飾されるはずです。 もちろんこのinjured escapedも、形容詞の一つ(過去分詞の 形容詞的用法ですが、関係代名詞だと、 the passengers who were injured and escaped という感じになりますね。これらもやっぱり、その人たちは どういう乗客なの?と聞かれた時に、(あまり想定しない聴き方 ですが、)はい。彼らはけがをして逃げた乗客です。 というふうに、形容できてしまうわけです。 the injured passengers escaped としたほうがいいかもですが。 red book とか、blue bookとか、1語で表せる修飾語を 形容詞と一般的に読んでいますが、 これが、主語、動詞の 一文となっても形容詞と同じような 感じになります。 There is a girl who has an umblella. 一本の傘を持っている女の子がいますよ。 その子はどんな女の子? はい。一本の傘をもった女の子ですよ。 変わった日本語ですが、確かにその女の子 のことに限定されていることがおわかりでしょうか。 女の子は一本の傘を持っている。 と漠然と叙述すれば、それは女の子っていうのは みんな一本の傘を持っているもんなんだ。という 意味にとれないこともないわけです。 これを表わせば、There are girls(in the world) 、who has an umbllelaとなってしまうのでしょうか。 事が架空すぎて現実味ありませんね。 コンマがなければ一本の傘を持っている女の子 たちがいます。となって限定されます。 で、話の本題の、関係代名詞の制限用法、 非制限用法も、若干延長めいた話になります。 まず、(2)ですが、(2)だと、けがをしないで 逃げた客がいるかもしれない事を表わします。 (これを遊びでくっつけてみましょう。 けがをしないで逃げた乗客はほとんどいなかった。 という感じで全く正反対の意味をもちますねw。) (2)は、このように、そのほとんどのっていなかったにしても、 その乗客みんなのことを言っています。 (1)は、これに対して、けがをしないで逃げた客、 について限定的にいっているのです。 だから(1)はけがをしないで逃げた客はほとんどいなかった。 けがをして逃げた客はたくさんいた。とも受け取れるし、 けがをして逃げなかった客もたくさんいたかもしれないし、 けがをしないでも逃げなかった客も、たくさんいるかも しれないのです。 このように、主体の範囲を限定して述べているから、限定用法 といいます。
お礼
わかりやすくご回答いただきありがとうございます!! 本当に助かりましたm(__)m
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