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序破急
物語の序破急に関しての質問です。 ネットで見ていると、序破急を起承転結と同じと捕らえている方、起承転結が四段構成であるのに対して、三段構成で展開が急な構成であると捕らえている方、起承転結が構成の話であるのに対して序破急は物語の緩急を指していて、はじめはゆっくり、最後は素早くという話運びのテクニックであると捕らえている方の三通りの意見がありました。 実際はどうなんでしょうか? 教えて下さい。
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序破急について辞書を見てみると、 http://dictionary.goo.ne.jp/search.php?MT=%BD%F8%C7%CB%B5%DE&kind=jn&mode=0&jn.x=41&jn.y=10 と、多くの意味があります。 さらに見ていくと、 *楽曲上の速さであるというもの、 *導入部-展開部-終結部という脚本構成上の区分であるというもの、 *演出上の区分とするもの(序は事なくすらすらと、破で変化、急は短く躍動的に演じる)の大きく分けて三つに分けられるように思います。 「序破急」は、古来から日本の芸能全般に渡って用いられてきた理念でしたが、その領域によって(舞曲、能、連歌など)微妙に異なるものであったようです。 それがそうした意味の多義性となって表れたと考えられます。 物語の構成上の分類として、どの使い方が正しく、どの使い方が誤用である、とは言えないと思います。 構成をどのようにとらえるか(三部として見るか、四部とするか、あるいは五部とするか)に正解がないように、これも分析する側によるのではないでしょうか。
お礼
ご回答ありがとうございます。 多様な意味があるようですね。 参考になりました。