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ヘミングウェイ CAT IN THE RAIN
ヘミングウェイのCAT IN THE RAINの中盤あたりにアメリカ人の妻が猫をitっていってたのが、急にkittyとよぶようになりました。これはどうしていきなり呼び方がかわったんでしょうか。どういう心情なのでしょうか?この話に詳しく何か考えがある人は回答ください。
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質問を拝見して、すぐ本棚からIn Our Timesを取り出しました。このCAT IN THE RAINはまだ読んでいませんでしたので、ざっと目を通してみました。 妻は最初にI'm going down and get that kitty.と言います。その後のitはどれも「あの猫」「その猫」と、直前の名詞を受ける単なる代名詞として使われています。特に意味はないように思われます。 夫に対しNo, I'll get it. The poor kitty out trying ...と答える時の最初のitも上記のthat kittyを受けており、そのあとで、「あの可哀相な猫」と表現するためにThe poor kittyと言い直しています。 メイドにA cat?と尋ねられてOh, I wanted it so much.と答えるのも同様に単なる代名詞。猫を見失って部屋に戻ったときに夫にDid you get the cat?と尋ねられてIt was gone.と答えるのも同じです。彼女がなぜそんなにitを欲しいと思うのかを自問してI don't know why I wanted it so much.とし、次に感情を移入してI wanted that poor kitty. It isn't any fun to be a poor kitty out in the rain.と雨に降られていた猫を可哀相に思っていることを説明しています。 そういう思いだったのですが、最後に自分の髪型との関連で、その可哀相な猫から離れて、自分を満足させるペットとしてのa catが欲しいという風に自分の思いを整理します。欲求が一般化されたようです。最後にメイドがホテルのオーナー(かな?イタリア語padroneです)に指示されて大きな三毛猫を届けます。イタリア式の親身なサービスで「代償」が提示されたみたいです。 …ということで、kittyとitには心情の変化はみられないようです。彼女がkittyからa catとしたときに心情の変化が見られるのではないでしょうか。