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外貨準備高とは?国が外貨を稼ぐ方法を教えてください
- 外貨準備高とは、国が保有する外貨や金の総額を指します。民間企業や個人が保有する外貨は含まれません。
- 外貨準備高は、国が輸入代金の決済や為替介入などのために中央銀行やIMFにリザーブしているものです。
- 国は外貨を主に輸出や法人税などを通じて稼いでいます。輸出で得た外貨は企業のものであり、法人税の一部を外貨に換えて外貨準備として保有しています。
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>対して変動相場制とは2で対応しようとする制度です というところが分かりません。1で対応するのではないのですか? 失礼しました。そのとおりです。 >また7~8年くらい前でしたか、通貨当局が巨額の円売りドル買い介入をしましたが、その原資は国民や企業が納めた税金ですか? これは政府が債権を発行してお金を集めます。 つまり、『為替介入するするからお金貸して』と日本人からお金を借りるわけです。 (この債権は政府短期証券なんか呼ばれていて、Fxや株式口座の取引決済には円ではなく、この政府短期証券などから作られた独自の証券が使われます。) そうやって集めた円を輸出企業などのドルと交換するわけです。 ですので、インフレは起きません。これを不胎化といいます。 ちなみにそうやって集めたドルは、そのまま遊ばせておくのは勿体無いのでアメリカ国債を買うのに使われます。 ですので、日本は日本で1%未満の金利でお金を借りて4,5%のアメリカ国債を買っていたわけです。為替相場が一定だった時期はこれがかなりの収益を上げていました。(今は凄い損が出ていますが) お気づきかもしれませんが、これはどこからどう見ても円キャリートレードです。 >輪転機を回したらインフレになるでしょう?ところがデフレが現実なので・・・分かりません。 ですので、当時はデフレ退治のために不胎化をせずに(輪転機を回して)介入するべきだという意見もありました。 ただそれは危ないということで結局採用されませんでした(景気も回復しましたしね)。
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- gootttt
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外貨準備高は『円を売り外貨を買う』ことで貯まります。 民間企業が輸出した外貨は日本では使えませんよね? 外貨を円に交換することで初めて日本で使えるようになるわけです。 普通は輸出企業が稼いできた外貨は輸入企業の円と交換されることで、輸入の原資になります。 しかし、輸入より輸出が膨れ上がると『稼いできた外貨>輸入に必要な外貨』となります。 そうすると輸出企業が稼いできた外貨を円と交換することができなくなります。 その場合、対応する術は二つです。 1.外貨を安売りする。つまり、1ドル=100円で買いたい人がいないなら、1ドル=80円にすれば買いたい人が出てくるはずです。つまり、これはドル安であり円高です。(貿易黒字は円高を招きます) 2.政府が買い取る。日本政府が代表して買い取ることで輸出企業の交換は成立します。このときに発生した政府の外貨の総額が外貨準備高です。 ・固定相場制と変動相場制 固定相場制度というのは1.の外貨の価格変更をせずに2で全て対応するという制度です。 対して変動相場制度とは2で対応しようという制度です。 しかし、実際は綺麗に分かれているわけではなく。1を重視するか2を重視するかという話です。 ・新興国の外貨準備 ですので、中国のような貿易輸出国が固定相場制度をとっていると、半端なく外貨準備が積みあがります。 それをアメリカが『それダンピングだろ。やめろよ』と言っているわけです。 ・途上国の外貨準備 貿易黒字が大きくなくても、いざというときのためにある程度の外貨準備は必要ですから外貨準備を蓄えるためにドルなどの外貨を蓄えている国は多いです。 その場合も、自国通貨を使って外国通貨を買うことで外貨準備を作ります。
お礼
早速分かりやすいご説明をいただきありがとうございました。 >対して変動相場制とは2で対応しようとする制度です というところが分かりません。1で対応するのではないのですか? また7~8年くらい前でしたか、通貨当局が巨額の円売りドル買い介入をしましたが、その原資は国民や企業が納めた税金ですか?いつも「金がない、金がない」と言っているのにそんな巨額の資金はどこから出たのでしょうか?景気のよい時代から積み立てていたのですか? 輪転機を回したらインフレになるでしょう?ところがデフレが現実なので・・・分かりません。 お暇があればその点も解説お願いします。
お礼
何度もありがとうございます。よくわかりました。とてもすばらしいご回答をいただき感謝いたします。