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日本の金保有量と金の価値について
- 日本が金を国家備蓄として多く持っていない理由や、民間の金保有量について知りたいです。
- 金の価値について知りたいです。金を持つことは核兵器を持つことと同様に虚栄心からなのでしょうか?
- 日本の国内には都市鉱山としての金が政府備蓄の10倍近くあるそうですが、これが弱みとなることはないのでしょうか?
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(1) 国が金をたくさん持つかどうかは、それぞれの事情により異なります。 アメリカが金をたくさん持っているのは、最近まで金本位だったからだろうと思います。昔は、金の量で発行できるドル札の総額が決まる仕組みだったのです。 つまりドルをたくさん発行するためには金をたくさん持っていなければならなかったわけです。 ニクソンのときでしたっけ、違うカモ知れませんが、切り離しました。つまり、金の量とは無関係に(法律で決められた範囲内の)ドルを発行できるようにしたわけです。 それでも金をもっていないと信用しない国もあります。基軸通貨としての責任上、かなり大量に保有せざるをえないのではないかと思います。 ドイツは、以前、札束をリュックに入れて行ってリンゴを何個か買えた、なんていうハイパーインフレを体験した国ですからねぇ。やっぱり金だぜ、という気持ち判ります。 日本はもっと昔に金と円を切り離しました。それ以前は、円札に「この札1円と金○グラムと交換します」とか書かれた兌換券でした。そんなの忘れるくらい昔ですね。 それに、日本国が金をあまり持たないのは、国民が金をあまり欲しがらないからだろうと思います。 発展途上国には国民が通貨を信用せず、金を持つことを習慣としている国もありますが、そういう国では、ある程度金を国が持たないとますます信用されなくなりますし、突然金価格が上がった(当然国民が騒ぐ)ときに放出して騒ぎを押さえるためにも、ある程度は持たざるをえないのですが、日本人は円を信用しています。 また、国には、金が高騰すると買う国民をかかえた国と、高騰すると売り始める国民を抱えた国とがありまして、日本は後者です。いま金を買いたがる日本人はいませんね。みんな古いのを売りたがっています。 高くなれば売る側、安くなればいくらでも買える、というわけで日本人が金価格絡みで騒ぐことはないのですから、日本政府は金を保有する必要を感じないのだと思います。 (2) 前述のとおり、米ドルはもう兌換券ではありませんので、米ドル札をたくさん貯めても、金を確保したことにはなりません。 (3) 推定くらいしているかもしれませんが、正確にはつかんでいないと思います。 石油などのような国民生活や産業の必需品ではありません。入手できなくなると、収拾がつかないほど広範囲の分野に影響が及んだり、混乱が生じるという性質のものではありません。 また、レアアースのように1国が輸出制限ができるという物ではありませんし、企業が必要とするならば、必要とする企業が手当しておけば十分な物ですので、政府は在庫を把握しておく必要を感じないと思います。 「・・・ tonくらいあると、言われている」という程度でしょう。
お礼
ご丁寧なご回答ありがとうございます。 国の内情によるのですね。 金融とかレートの交渉には余り力を発揮できないのですね。 力を失いつつあるアメリカがまだダントツに持っているということ自体無用の長物に近いものなのかとか思いました。