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代数学の質問です。
この問題を詳しい解説付きで解いてもらいたいです。(1つだけでもかまいませんのでよろしく御願いします) 1.Rを環とする。f,gを環準同型写像Q→Rとする。f=gを示せ。 2.Z[X]はPIDか? 3.整域の標数は0または素数であることを示せ。 4.F5[X]∋X3乗+X+1は既約元であることを示せ。
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補足質問「問題3で、なぜ整域であることに反するのかが分かりません」 ⇒ 整域とは、0以外に零因子を持たない環のことです。m≠0、n≠0、mn=0 なら、mとnが0でない零因子になります。
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- ramayana
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問題1 (1) Qの説明がありません。有理数体と解釈することにします。 (2) Rには、単位元の存在も可換性も仮定しないことにしますが、最低限、次の仮定を置く必要があります。 「f(1)とg(1)は、どちらも零因子でない」 そうでなければ、次のような反例があります:RをQとQの直和として、f(x)=(x,0)、g(x) = (0,x) (3) 証明 [1] f(1) = g(1)であること (f(1) –f(1) g(1)) g(1)=f(1)g(1) - f(1)g(1・1) = f(1)g(1) – f(1)g(1) = 0 g(1)が零因子でないので、f(1) = f(1)g(1) f(1)(g(1) –f(1) g(1))=f(1)g(1) - f(1・1)g(1) = f(1)g(1) – f(1)g(1) = 0 f(1)が零因子でないので、g(1) = f(1)g(1) 以上により、f(1) = g(1) [2] Qは、1によって生成される体なので、[1]により、f(x) = g(x) (xはQの任意の元)を得る。 問題2 Z[X]はPIDでない。{2,X}で生成されるイデアルは、単項イデアルでない。 問題3 標数をmnとすると、m≠0、n≠0、mn=0 となって、整域であることに反する。 問題4 g(X) = X^3+X+1が因数分解できたとすると、一次式の因子を含む必要がある。よって、g(X)は、F5内に根を持たねばならない。 一方、g(X)のXに0,1,2,3,4のどれを代入しても0にならない。 以上により、g(X)は既約
お礼
ものすごい分かりやすい回答でした!
補足
問題3で、なぜ整域であることに反するのかが分かりません。
お礼
本当に助かりました!ありがとうございました!!!