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戦国武将浅井長政
以前はアサイと濁らなかったのが、最近は(10年位前から)アザイと濁る読み方が定着しているようで、個人的にはものすごく違和感があります。 アサイからアザイに変更になった経緯を知ってる方がおられたら教えていただきたいのですが。
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アサイからアザイになった経緯についてはNO.1さんのおっしゃるとおりですが、 逆に、「アサイ」が正しいとする説もあるので、補足でご紹介します。 宮島敬一『浅井氏三代』(吉川弘文館、2008年)によれば、 承平年間(10C)成立の「和名類聚抄」には「あさい」と訓じてあり、「あざい」と濁すようになったのは近世に入ってからということです。そもそも「浅」の字を「あざ」と濁すことはないとのことです。 また、浅井の語源は浅井郡内の朝日郷だとして、「あさひ」→「あさい」となったと推測されています。 昔は「浅井」をそのまま「あさい」と読んでいたけれども、浅井氏の語源が浅井郡「あざいぐん」なら「あざい」だろうと推測されて通説化したものの、いやいや中世は浅井郡「あさいぐん」だから「あさい」が正しいでしょうと異論が唱えられている状況ですね。 今後通説となるかどうか注目です。
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- nene-k
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NO.1さんの捕捉になりますが… もともと武士の始まりの頃は天皇から賜った本姓を名乗ってました。 平清盛の「平」や源頼朝の「源」がソレで、一般的に、姓と名前の間に「の」を入れて、「平清盛=たいらのきよもり」や「源頼朝=みなもとのよりとも」と呼ばれます。 しかし、その子孫が増えていくと、「平」や「源」ばかりになってややこしいので、室町時代頃から苗字を名乗るようになります。 この苗字というのは、自分で勝手に名乗って良いものなので、多くの武将が、自分の治めている領地の名を名乗ったりしたんです。 たとえば、足利尊氏は、源氏の子孫なので、本名は「源尊氏=みなもとのたかうじ」ですが、足利地方を治めていたので、源氏の一族の足利を治めている尊氏という意味で「足利尊氏=あしかがたかうじ」という具合です。 浅井長政の浅井も、地名から名乗った苗字と思われるので、地名が「浅井=あざい」と読むのなら、苗字もそう読むだろうと予想されるわけです。 そもそも、古文書にはふりがながふってないので、名前に使われる漢字の読みに関しては明確でない場合も多くあります。 たとえば、織田信長の息子の織田信雄などは「のぶお」か「のぶかつ」かはっきりしないそうで、現在の書籍などには両方のふりがなが書かれていたりします。 おっしゃる通り、ここ10年ほどで「地名のとおりに呼ばれていたのでは?」という考え方が主流となってきたようです。
お礼
ご丁寧な解説ありがとうございました。大変参考になりました。感謝申し上げます。
- trajaa
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詳しい経緯は残念ながら・・・ ただ、何かの本で「アザイ」が本来の読みであった。 しかし世間一般では「アサイ」で通っていた。 読みを、通用の「アサイ」から本来「アザイ」に戻す方向にある。 というような感じ なにやら、現地の地名が旧浅井郡(あざいぐん)と言うそうです。 私も当初は、何で?と感じましたが今では「アザイ」と言うだけで、北近江の浅井氏を頭に浮かぶようになりました。
お礼
なるほど「アザイ」が本来の読みだったんですね。長年の疑問が氷塊しました。 ありがとうございました。
お礼
目から鱗です。勉強になりました。大変ありがとうございます。