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立てこもり
逃げる場所もなく、捕まるだけなのになぜするのでしょうか?自殺にも似た、自暴自棄な行為なのでしょうか?どういった心理状況で立てこもりを行うのか気になります。
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「立て篭もり犯」の殆どが「もう、どうでも良い」という「自暴自棄」の心理状態です。人質を盾に物を要求するのは「幼稚行為」とも言えます。こうゆう「自暴自棄」な犯人に対し説得を続ける捜査員は大変です。極度の緊張が膨張し破裂寸前の大きな風船を、割らない様にそっと扱わなければならないのですから。人質をとるのはあくまでも少しでも娑婆にいたい為の心理。完全に包囲されても、その心理は働き、もしかしたら自由になれるんじゃないか?という不思議な現象が起きるんです。ただし事件によりその犯人の心理状態は微妙に違ってきます。 ●1979年1月26日 大阪三菱銀行北畠支店における立て篭り事件(梅川事件) = これは現金強奪に失敗した犯人がそれこそ「自暴自棄」をおこしてしまった事件です。 ●1968年2月20日 金嬉老事件 = これは在日朝鮮人であった金嬉老(キム・ヒロ)が暴力団を射殺して寸又峡の温泉宿に人質をとって立て篭もった事件です。この事件では犯人「金」は人質に対しては終始紳士的に振る舞い、人質にしますが申し訳無いと謝罪までしています。更に新聞記者を中に入れて、在日朝鮮人への日本人の対応・扱いに対する怒りを吐露しています。これは明らかな「目的」を持った珍しい「立て篭もり事件」です。 ●1977年10月15日 長崎バスジャック事件 = これは2人の犯人によりバスが乗っ取られた事件ですが、犯人は「政治家の誰それを呼べ」とか「毛布50枚用意しろ」とか「政治評論家の誰それを呼べ」等と終始、要求は支離滅裂です。これは計画性のある「場当たり的」な犯行と言えます。 ●1972年2月19日 あさま山荘事件 = これも「梅川事件」と基本は同じです。警察に追われた過激派の犯人が偶然押し入ったのが「あさま山荘」であり、犯人グループ5人は何も要求せず、篭城10日目に警官隊・機動隊との激しい銃撃戦の上、逮捕されるのですが、やはり「場当たり的」な「自暴自棄」の犯行と言えるでしょう。 それぞれ動機は様々でしょうが、計画性のある立て篭もりは「よど号ハイジャック事件」ぐらいでしょうか。 ●1970年3月31日 共産主義者同盟赤軍派を名乗る5人の犯人グループが明らかに「北朝鮮への亡命」を図り起こした事件です。犯人グループはまんまと北朝鮮平壌空港に降り立ち、目的を果たしたわけです。 長文回答失礼致しました。
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- namidamena
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補足について。 それだけ生きるのに、切羽詰っているということです。 やらなきゃ死ぬなら、やるんだと思いますよ。 その他が実行できる精神状態・条件にあれば、 そっちをやるでしょうけどね。理屈じゃないです。 まあ、理屈でも悪くはないと思いますけど。 確実に捕まるのをわかってるなら。
お礼
時と場合によるんでしょうね。 ありがとうございました。
- namidamena
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お手軽に凡人の要求を通すには、それがスマートであるような気はします。 車移動しながら人質を取ったとき、検問を敷かれたらアウトです。 ケータイで連絡を取るでしょうから、場所も割れるでしょう。 ガソリンだって底を尽きます。その他交通機関も、警備の手が回るはずです。 お金を口座に振り込ませるにも、大層なコネを持つわけでないため、 封鎖されるのが目に見えている。 強盗するには、勇気と体力が少ない。 だったら最初から腹を決めて、たてこもっていたほうが安全でしょう。 連絡だって堂々と取れます。建物という鎧があるので、 犯人の心理的にも心強そうです。突入も時間がかかりますから。 お金も体力もいらない。食べ物は要求すればもらえる。 主な要求が社会への訴えであるなら、仮に失敗してもまあいいかと思える。 (マスコミを通じて報道されるため) という感じではないでしょうか。
お礼
それらの理由では、逃げられない、という大きなリスクを見逃していると思います。犯罪グループなど武装をしている人たちならば成功の可能性はありそうですが、凡人が包丁一本で立て篭もるのはやはり馬鹿らしく感じられます。 しかし最後の、マスコミに取り上げて貰うことが目的であり、立て篭もり自体は失敗してもいいと思っているということに大変納得しました。マスコミに取り上げられることが、立て篭もりの成功である場合もありますものね。例外も勿論たくさんありますが…。 現実的な回答ありがとうございました。
お礼
完全包囲されているのに、自由になれるかもしれないという気持ちが出て来るんですか。ますます不思議です。私だったら絶望してしまうなあ。事の流れで立て篭もってしまって、後に戻れないからやるしかない、みたいな感情は理解できますが…。 金嬉老の事件は以前ニュースの特集で見たことがあったので内容を知っていました。やはりあれは珍しい例なのですね。 目的をもって事件を起こした金嬉老にしても、立て篭もりというのはレベルの低い、幼稚な行為だというような気がしてきました。しかし、成功してしまうこともあるんですね……ふむ。 例を用いた詳しい回答ありがとうございました。