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Chomskyの生成文法について詳しく知りたいです。

Chomskyの生成文法について詳しく知りたいです。言語学のいままでの流れ、そうして彼が何を発見したのか、なども詳しく教えて下さるとうれしいです。

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回答No.2

変形生成文法とは、人間には文章をほとんど無限に変形する能力がある、という考えです。 また、No1の方が言われるように、分の並び、シンタックス(統語構造)が、変形生成文法では重要になります。 言語学は多様な観点から研究する学問です。 チョムスキーは、言語学を生物学的な観点からとらえようとしています。 彼は、言語を、体がもつ特殊な下位システム、あるいは器官として見る言語観に注目しています。 その基本的な発想は、言語能力は生得的であり、あらゆる言語に共通する「普遍文法」が存在するというものです。 彼は、言語の起源を、人間の持つ認知構造が普遍的に存在することに見い出し、それを立証するためにさまざまな研究を行いました。 彼の共通する主張は、生物学的な基盤を持つ「言語器官」(脳と肉体の会話機構が連動したもの)の産物である、ということです。 彼のなしたこととは、化学における周期表の発見と同様に、言語学に(説明的な理論としての)原理体系の建設を行ったことです。 彼は直接構成素分析のもつ問題点(五文型などの分類の構造の違いを指摘できない、例えば構成素の間の関係)を解決するために、句構造規則(シンタックスのようなもの)というものを生み出しました。 生成文法の生成とは、深層構造から変形規則にしたがって表層構造を【生成】する過程で文が作り出されることからきています。

noname#5377
noname#5377
回答No.1

一応、生成文法理論(GB理論)を専攻していました。残念ながら、最近のミニマリストについては疎いので、私の知る範囲に限られますのでご了承ください。まずは、どのような理由で興味を持っているのでしょうか。私自身は生成文法理論って言ってもその大枠組に関心がありました。って言うのは、認知科学にすごく魅力を感じていたのです。一口に言えば、認知科学の枠組みでの生成文法理論研究です。認知科学って言うのはこころの科学ですが、非常に学際的なところがポイントです。情報科学、心理学、哲学、言語学の諸学問の協力の下でthe mind(こころ)を研究しているのです。生成文法理論もその中でこころとは何かを言語の面から探求しているのです。生成文法理論は言語とは何か、どうしてヒトはことばを話すのか、 どのように実際の場でことばを使っているのか、そのような点を重視しています。competenceとperformanceの違いとも言えるところです。 ことばはこころの鏡のようなものなのです。ことばからこころを探ろうとしているのです。 言語学史的には、生成文法理論は構造主義、論理実証主義の中から生まれたと言われています。特に、カール・ポパーと言って科学哲学分野で理論とは反証されるものでなければならない考え方があり、生成文法理論はまさにその中で研究されたのです。オッカムのカミソリもそのような中でよく見かける考え方です。簡潔なほど理論はいい。複雑すぎるのはよくない。具体例を出しましょう。学校文法で受動態や疑問文、否定文の作り方を習います。 John killed Mary.→Mary was killed by John. Who(m) did John kill? John did not kill Mary. 冗談ですが、言語学ではkillとかなんか不気味な動詞が好きなんで、言語学も不気味とか思われていたらいやのですよ。だから、ジョンはメアリーを殺していなくてよかった。 横道それましたが、受動態は○○、疑問文は△△、否定文は××って、一つ一つ規則を覚えますね。受動態で言えば、目的語を主格にして先頭に出して、元の主語であったものをby+目的語のようにする。つまり、BE動詞+過去分詞(+by)と勉強しました。生成文法理論では、これらを一つの考え方にまとめてしまうのです。それが、Move αとか言われたものです。移動の概念で全部説明を試すのです。疑問詞で出てくるWH移動というのがあって、これもMove αの中に取り込めば、簡単になります。三つで説明するより、一つで説明しようとしているようなものです。これは、赤ちゃんって短期間にことばを覚えます。きっと学校文法で習うような三つのルールを覚えているのでなくて、一つのルールで覚えているのだろうとの仮定だと、習う時間も短くなると言う前提があります。習うって書きましたが、正確にはLADと呼ばれる言語習得装置を赤ちゃんは生得的に持っているものと考えています。ミームのように遺伝子の中にあると思われています。赤ちゃんが習得するのは、parameterの値だけと見なしています。こうしたルールももう人間には生まれもって生まれていて、英語はSVOで日本語はSOV,英語はpro-dropではないとかのデータを生まれた後に習得するのです。 生成文法理論はチョムスキー大先生が母語が英語だったのでその大半は英語で行われていますが、人類すべての言語に関する理論です。ここで説明するには限界ありますので、やはり、本をお読みになることが理解につながるかと思っています。タイトルに入門とか基礎とか書いていれば、初心者向きかと推察します。もちろん、英語で読まれるのも一案です。日本語の入門書の参考文献を見ればたいてい何を読めばいいかわかるはずです。生成文法理論で出版の形で世の中に出たのが1957年"Snytactic Structures"だとすれば、45,6年も経っています。理論はよい理論があればそちらの理論を取ります。こうした考えは、科学一般の取るやり方であり、shunsukさんも文系のカテでなく、理系のカテに載せたのは・・・・って感じです。 どうして理系のカテに載せたのでしょうか。 チョムスキー大先生は言語学って科学だよと発見したようなものなのですよ。それまでは確か文献学みたいだったと思います。 アマゾンで市販されている生成文法理論関係の本、辞典などを知ることが出来ます。 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/search-handle-url/index%3Dbooks-jp%26field-keywords%3D%E7%94%9F%E6%88%90%E6%96%87%E6%B3%95/ref%3Dpd%5Frhf%5Fs%5F1/250-8951329-1681810 認知科学を知りたければ、同じく検索してください。 最初に書きましたGB理論ですが、Government & Bindingの略で、統率と束縛の理論と言われるc-ommnadや空範疇、再帰代名詞とかいろいろ説明すると難しいですね。要は上に書いた理論を簡単にしようと試みている理論の一つだと思ってください。 って言うことで、生成文法理論に興味を持ってもらえたらうれしいです。参考になりましたか。

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