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生成文法 文の構築と発話
このタイトルでいいのかどうか分からないのですが生成文法について疑問に思ったことがありますので質問させてください 確か生成文法、特にミニマリストでは、文は下からmergeとmoveによって上へと積み上げられ構築されていき、こうして構築された構造はCPやvPを含むphaseで区切られPFとLFへ転送されるとのことでした。 この転送された文の"一部"は、残りの文の上の部分が転送されてくるまでPFとLFで保存されるということになるのですか?そして残りの部分が転送され、文全体が完成されてから発話するということになるのですか?
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>この転送された文の"一部"は、残りの文の上の部分が転送されてくるまでPFとLFで保存されるということになるのですか? まだそこまで考えている人はいません。 Phaseごとに処理して、次の認知処理部門に次々と送り出すのか、文としてまとまってから送り出すのか、どっちがいいでしょうね。 経験的に(つまり、きちんとした根拠に基づいて)決めるべき事柄ですが、まだそこまで深くは分かっていません。 >そして残りの部分が転送され、文全体が完成されてから発話するということになるのですか? よくある誤解ですが、生成とか派生とか言っても、実際に脳の中で文を作り出す過程をそう呼んでいるわけではありません。 生成も派生も元は数学用語で、順々に厳密に記述するくらいの意味です。 文構造の記述と実際の発話には、残念ながら全く何の関係もありません。 なんだかだまされたような気になるかもしれません。 認知科学、とくに言語心理学の分野では、文を読んだり聞いたときに、脳の中でどのように処理されるのか、ミニマリストなどさまざまな言語理論に基づいて研究している人もたくさんいます。 でもそれも私自身は懐疑的です。脳の中を見る機械も発展途上ですし、言語理論そのものがまだまだ幼児期にあります。ましてや、発話となると、雲をつかむような話で、何か言えそうになるまで、あと百年くらいかかるかな。
お礼
そうですか。まだそこまで考えるレベルではないということですか。 個人的にはphaseはいいですけどphaseごとにLFPFに送らなくてもいいのでは、と思いますが。いや全然勉強してないので、あくまでこれは僕の感覚ですが。 ああ、聞いたことのある誤解だったのに、やってしまいました。。。 生成は文字通りの意味ではありませんでしたね。だから文が構築されていく過程に時の流れというというのはないんですよね。 発話の方はたぶん生成文法の興味の中心にはないでしょうし、この先もしばらくはあまり研究されないんでしょうね まだ始まって50数年しか経ってない学問ですからこんなもんなんですかね。なんかフィールドがあまりにも広大で、そのうえ未着手な部分や発展途上の部分がほとんどで、ゴールの姿もはっきりとは見えない、そんな印象が生成文法にはあります。とりあえず早く言語理論を固めないといけないですね。 あ、なんかアンチ生成文法派みたいな文章になってしまった気がしますけどけしてそうではありません 返答ありがとうございます