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フランス語の大過去の用法
C'est dangereux! 危ないよと言われて、 Merci, je n'avais rien vu. ありがとう。気がつかなかった。 という例文がありました。 Je n'avais rien vu.は、Je n'ai rien vu.の方がいいと思うのですが、 いかがでしょうか?
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通常、大過去は何らかの過去を表す文句(基準になる過去)がありその時点ですでに完了したこと、それ以前のことを表現するために使われます。しかし時にはその “基準になる過去” が表現されず話者の心中にあることがあります。 Je te l'avais bien dit. 言った通りじゃないか。 Je t'avais pourtant prévenu. だから言っておいたじゃないか。 これらは相手が何かまずいことをしでかしたとき発せられるものですが、その “しでかしたとき” を基準とし「それ以前に私は言っていた」と言うために大過去を使います。これらを複合過去で言うと、現在を基準とすることになってしまいます。 C'est dangereux ! - Merci, je n'avais rien vu. この会話が行われた状況を考えてみると 何か危なっかしいことをしてしまった→注意された(C'est dangereux !) 「気づかなかった/見てなかった Je n'avais rien vu.」から危ないことになったわけで、基準となる「危なっかしいことをした」よりも以前であるため、大過去で表現されています。この一連の流れは非常に短い時間の中で連続して起きたものですが、注意された瞬間に話者の視点は自分がハッとした場面までさかのぼっています。複合過去では基準が現在となってしまうためその “ハッとした場面” にさかのぼることがありません。