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聖徳太子の言った「和を持ってとおとしとなす」ってどんな意味なんでしょう
聖徳太子の言った「和を持ってとおとしとなす」ってどんな意味なんでしょうか?ただみんな仲良くという意味ではないと思うのですが。宜しくお願いいたします。
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この十七条憲法というのは、先の回答者がおっしゃる通り、役人の心得=役人はこうあるべきだという事が、17項目に分けて書かれています。 「和をもって貴しと成し…」というのは、この十七条憲法の第一条の最初の部分ですね。 確かに、kokusa15さんがおっしゃるように「和をもって貴しと成し…」の部分だけだと「ただみんな仲良く」というだけの意味になりますが、実際には、この後にも文章があり、そこを読むと、その意味も少し違ってくるような気がします。 コチラ↓で紹介されているので、ご一読を… http://indoor-mama.cocolog-nifty.com/turedure/2009/04/post-e873.html
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- bismarks05
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近年の日本古代史では修正された傾向がありますが 「和を持ってとおとしとなす」は誤植です 明確な間違いが二点指摘できますので、指摘しつつ解説しておきます 原文(十七条の憲法を紹介している日本書紀)では 一に曰(いわ)く、”和(やわらぎ)を以(もち)て貴(たふと)しと為し(なし)” どうも戦前教育が間違った教育を行ったようで、 『和』は”やわらぎ”の意味で、単語の意味としては 1 程度のはなはだしかったものがおだやかな状態になる。しずまる。 2 堅苦しさやとげとげしさがなくなる。なごやかになる。 3 やわらかくなる。しなやかになる。 4 うちとけてむつまじくなる。 一般的には「和」=”わ”と呼んで、4の意味だけしか見出さない傾向にありますが、 ”やわらぎ”であれば、もっと広い意味です 指摘するまでもなく 「持って」は誤植で「以て」が正確な表現 ”持って”は、モノを持ち運ぶ意味であって、 道具を用いる意味の「以て」が現代語としても正確です。 (質問者の間違いその1) 「とおとし」は、の現代語であって、当時の言葉から考えれば 「たっとし」が正確 (質問者の間違いその2) 問題は深く、「とおとし」の誤植の背景には、「貴し」を”尊し”を誤植した背景が想定できます。 (戦前教育の間違いの影響ですが) 尊い・貴いの意味は同じように捉えられるが、微妙に異なる(詳細は国語辞典で調査を) ちなみに、原文の源泉は (孔子の)『論語』第1卷 学而第1節 「有子曰 禮之用和爲貴」(礼を之れ用ふるには、和を貴しと為す) 一応参考URL:http://home.owari.ne.jp/~shiva/part03/genbun01/rongo0112.html (中国文献のパクり、という事実から日本語的意味にアレンジした、とは思いますがw) 以上、まずは読み方について妥当な回答を提示しました。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 次に、その意味の迫りますが 十七条の憲法は、現代でいう国家公務員法(公務員の倫理法)です (憲法と言われていますが、その適用範囲は、あくまでも為政者・公職者) 上記で示した読みが(聖徳太子の考えとして)正しいならば、 (為政者・公務員は)協調性や安寧の心が貴い 意訳 : 為政者・公職者は、協調・心静かに政務に精励するのが重要 更に歴史的背景(聖徳太子の時代は政局闘争が絶えなかったこと)を考えて意訳すれば ”為政者は政局闘争などしちゃいけないよ” という意味も内包されるでしょう 日本の政界が政治闘争ではなく、政局闘争に終始している事実を考えれば昔から日本の政治には内紛が絶えなかったことを示唆できますし、 今を以てしてもなお、本訓は有用だと思いますが如何でしょうか? (我ながら綺麗に纏めたと思っていますが、自己満足に過ぎません)
お礼
回答有り難うございました。じっくり読んで少しずつ理解していきます。勉強になります。
お礼
回答有り難うございました。難しそうですが時間をかけて少しでも理解できるよう努力いたします。