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「誰もが」について(外国人質問)
「誰もが」について(外国人質問) 「だれでも」と「だれもが」の区別何でしょうか。 「もが」とは副助詞「も」と格助詞「が」の組合なんでしょうか。ニュアンスは要注意なところはなんでしょうか。 よろしくお願いします
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難しい質問ですね。 「だれ」に「も」がつくとちょっと使い方に微妙な違いが出そうです。 『大辞林』を見ると: 「でも」は不定称の指示語に付いて、全面的な肯定の意を表す。 http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E3%81%A7%E3%82%82&dtype=0&dname=0ss&stype=0&index=113520600000&pagenum=1 「も」は不定を表す言葉に付いて、全面肯定・全面否定を表す。 http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E3%82%82&dtype=0&dname=0ss&stype=0&index=119309700000&pagenum=11 「もが」は「も」+「が」、「でも」は「で」+「も」と、格助詞と副助詞の組合せからから来ています。「で」は助動詞「だ」の連用形という説も出ていますが、この場合は、助動詞では限定的な用法にはなりません。 「だれが」を基にときほぐしてみます。 一般に副助詞(取り立ての助詞)「も」をつけると「が」がはずれて「だれも」となります。 これは「だれも~ない」と否定文にしかつかえません。全否定になります。 だれもここにいない。 肯定のときは「だれでも」を使います。 だれでもここにいます となります。 これは文法書によく、「でも」と「も」違いは、「でも」は肯定文、「も」は否定文に使うと解説されています。 「も」は「不定詞の指示語に付くとき、全面的否定、または全面的肯定を表す」とありますが、実際には「何も、だれも」などの不定詞は肯定文には使われないようです。「どこ、いつ、どれ」などの不定詞は肯定文には使います。たとえば「どこもいっぱい」のように使われます。 「だれも」を肯定文に使う時には「が」を、あるいは「だれが」に「も」追加して、「だれもが知っている」となります。これは全肯定になります。「だれでも知っている」とほぼ同じ意味になります。 次のような動詞では微妙に意味に差が出やすくなります。 だれでも参加します。 だれもが参加します。 前者はだれでも参加できるが、全員参加するとは限らないのです。後者は全員もれなく参加します。 「知っている」は先にほぼ同じ意味といいましたが、 そんなことは1人1人聞かなくても誰もが知っている。 そんなことは聞いてみたら誰でも知っている。 という差が出る感じです。 前述の通り「だれも」は、「だれも参加できません」は全否定です。「だれでも」は『大辞林』にもあるように主に肯定形に使われます。否定形にすればどう言うことになるでしょうか。 「だれでも参加できません」の場合は全否定なのか、全否定でないのか、どちらにも取れそうです。しかし、次のような文脈を考えると全否定にはならない、限定部分の否定と思われます。 だれでも参加できますか。 いいえ、だれでも参加できませんよ。 やはり混乱しそうなので否定形には使わないほうがいいですね。 格助詞「が」は、動作の主体を表しそれ以外を排除する働きがあります。一方、格助詞「で」は、ある条件以内に限定する働きがあります。 日本で一番高い山はどこですか。 富士山が一番高い山です。 「だれもが」と「だれでも」の違いはこの助詞の働きの違いからきているのでしょう。
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- marisuka
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「でも」と「も」は副助詞です。副助詞は、それがついている語句に何らかの気持ちや情報を副える(そえる)ものです。副助詞が登場すると、もともとそこにあるべきはずの格助詞が消えてしまうことがよくあります。 ぼくも(が)知らない。大阪(へ)は行った。アイスでも(を)食べよう。 でも、どうしてもここはひとつ、単語同士の関係をはっきりさせておきたい、というときに、副助詞+格助詞という手間をかけます。 ・牛までも食べてしまった。 では、牛を食べたのか、牛が食べたのか分かりませんね。そこで、 ・飢饉になって、その家では飼っていた牛までをも食べてしまった。 ・新種の牧草を開発したが、豚だけでなく牛までもがその牧草を食べてしまった。 と、格助詞をはさみます。 まあ、前後の文脈で理解できる場合には、わざわざそんな手間をかけませんが。 「だれ」の場合はちょっと意味が特別なので、他の方に譲ります。 ちなみに、「もが」や「もがも」が願望を表していたのは、古典の場合だったと思います。文末についた終助詞だったような…。
お礼
回答有難うございました!私も「終助詞」だという記憶です。
- cxe28284
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誰でも>でも副助詞不定称 だれ どれ どちら どこなどについて例外なく全て成り立つ 総括 誰でも出来る。 どれでもいい どこでも働く どちらでも構わない。 誰もが>係助詞もに終助詞かがついてもがに転じたもので、願望を表す。 誰もが平和を希望する。誰もが幸せでありたいと願う。
お礼
有難うございました!
補足
ちょっと分からないんですが、それでは「誰もが知っている」というのも願望を表しますか。ほかに「さえもが」のように、どういう場合に「も」と「が」が接合できますか。
お礼
有難うございます!すっきりしました。