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先の大戦で玉砕した兵隊さんについて
- 先の大戦で玉砕した兵隊さんについての論争について説明します。
- 玉砕戦術が多くの兵士の命を奪った背景や、遺族の意見についても触れます。
- また、玉砕の意味や旧軍人・遺族の感情についても考えてみます。
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当方ただの一般人です。 >1.玉砕は軍のトップの体面のためという単純姑息な理由で行われたわけではない。 これに対しては部隊ごとに事情が異なるのではないでしょうか。 指揮官がどういう人物だったかに左右されそうに思います。 ただ、その時代においては一般の兵士は自国や家族や国に残してきた人のために懸命に戦ったのであり、その意味では無駄死にとは言えないと思います。 後世から俯瞰して見るのと、その時代の中にいる状況のとは違うでしょう。 http://okwave.jp/qa/q6154945.html 個人的な見解を付け加えますと、元兵士の戦記などを読んでいて「無意味で馬鹿みたい」とか「無駄だ」と思ったことは一度もありません。作戦だとか戦争全体を無茶だったなと思うことはあります。
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- Baku7770
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中国の方だからそう思われるのかもしれません。毛沢東はキューバのゲバラと並ぶゲリラ戦の名将ですからね。それについては言いたいことがないわけではありませんが、質問の主旨から外れますので止めておきます。 1.玉砕戦術についての見方は、完全とは言い切れませんが基本は間違っていますね。 解り易いのはガダルカナルとキスカからは撤退が行われていることです。ガダルカナルはミッドウェー海戦で日本の空母艦隊に大打撃を与えた米軍が、南太平洋全域での反撃の足がかりとした戦いです。確かに米海兵隊に上陸されて、反攻作戦の先陣となった一木隊は玉砕しています。戦いが長期化し、糧秣弾薬の輸送も限界だと判断された時点で、ガダルカナル残存兵力1万名の救出作戦が実行され、成功しています。 インパール作戦の富永に代表されますが、最初に立てた戦術に固執し続け、多くの将兵を無駄死にさせたトップがいたことは認めますが、インパール作戦も計画段階では上層部がこぞって反対していますから、軍の基本的な考えは玉砕思想ではありませんでした。 では何故玉砕戦法が取られたのかというと、それ以外の作戦が無かったからです。硫黄島がそうですが、制海権、制空権が完全に掌握されていますから、救出作戦は実行できない。ある程度戦って降伏するという手が残されていますが、それをやると相手の反攻作戦を早めてしまう。国や家族を守るために、自分の命を棄てて、一日でも遅らせようとしたものです。 硫黄島を占領されたら、B29に護衛の戦闘機をつけて日本に爆撃を加えられますからね。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B1%E5%8F%B7%E4%BD%9C%E6%88%A6 2.旧軍人や遺族は玉砕を無駄死にと考えている方が圧倒的に多いか。 少なくとも死んでいった戦友に対して無駄死にと断言した文献を読んだ記憶はないですね。先述の富永のように敵前逃亡までした将校を批判した内容の文献はよく見ますけども。 インパールでは作戦段階からロジスティックをちゃんと確保していれば、多くの命が失われずに済んだといった表現が使われていますが、そういったことを端的な表現を使ってしまったのかもしれません。 玉砕の行われた南太平洋の島々で亡くなられた英霊にはそのような表現は使われません。何か混乱されたのでしょう。
お礼
ご回答ありがとうございます。 >玉砕の行われた南太平洋の島々で亡くなられた英霊にはそのような表現は使われません。 ほんとうにそうです。無駄死にと言われたら浮かばれません。
- kuni-chan
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最初に玉砕となったアッツ島は結果的にそうなってしまいました。最初から玉砕をしようとした訳ではありません。 連合軍が上陸してきた時、陸軍は増援を送ろうとしましたが海軍の協力を得られず断念しました。連合軍は武器弾薬食料などの物資が補給され人員も増強されましたが、日本軍は武器弾薬食料は減るだけで、増援が来ませんので人員も減りました。最後は少数の人員しか残りませんでした。降伏はあり得ませんでしたから敵陣へ突撃して結果的に全滅しました。 最後の突撃に参加していない人がいます。それは民間人です。「最後まで一緒に行く」と言った彼らに司令官は「潜水艦が救助に来るから」と言って参加させませんでした。結局潜水艦が近付けず生還できませんでしたが、司令官は全てに突撃を強制しなかったようです。 アッツ島守備隊は無駄死にだったかと聞かれると回答に困りますが、結果的に大きな影響を与える事になります。アッツ島の占領に予想以上に時間がかかってしまいましたので、キスカ島は大戦力を用意する事になり、結果的に撤退する時間が生まれ、奇跡と呼ばれるキスカ撤退作戦が成功します。
お礼
ご回答ありがとうございます。 戦争におけるどんな死にも無駄死にはないと思います。
- eroero1919
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まず、玉砕という戦術や作戦はありません。あくまで「結果としてそうなった」ということに過ぎません。そこからして質問者さん(と相手の中国人)の認識が間違っています。 太平洋戦争において、米軍からしばしば一方的に日本軍がやられたことがあります。 例えばその典型はガダルカナル島で一木支隊が一晩で全滅した戦いであったでしょう。このときの日本軍の敗因は一にも二にも敵情の偵察が不充分であったことに尽きます。相手の戦力もよくわからないままに「どうせ米軍は弱兵、なんとかなるだろう」と突っ込んだら、米軍は待ち構えていてたっぷり洗礼を受けたというわけです。別に最初から「全滅してやろう」と思って突っ込んだわけじゃありません。米軍にはすぐ勝てると甘く見ただけの話です。 その他に、玉砕といえばペリリュー島やサイパン島、硫黄島などでの島嶼戦線での全滅のことを指しているのだと思います。 そこは米軍が上陸し、絶海の孤島の中で撤退する手段もないまま「生きて虜囚の辱めを受けず」と降伏することが許されなかった日本兵が死ぬまで戦った、それだけの話です。そこを周囲の人々が「玉砕だ」と美化しただけの話です。それを無駄死にというかどうかは純粋に精神的というか宗教的というかそういう問題であります。 例えば、中国軍(今の人民解放軍です)は朝鮮戦争に介入し、米軍(国連軍)に対し「人海戦術」を用いました。これはどういう戦術かというと、ひらたくいうとカンケリでみんな一斉に飛び出る作戦です。オニが名前を呼んで間に合わないうちに呼ばれていない誰かがカンを蹴っ飛ばせば成功というわけです。 戦争でそれをやるのですから、とにかく圧倒する数でひたすら押していくわけです。殺しても、殺しても、わらわら出てくるのです。当時の記録映像を見たことがありますがね、すごいですよ。文字通り中国兵が埋め尽くして、そこに米軍の砲撃がバンバン来てみんな吹っ飛んでいくんですが、次から次へと出てくるのですからね。 この戦術で米軍は38度線まで押し返されますが、確かに人海戦術は成功したとはいえると思いますが、「そこまでの犠牲が当然だったのか(米軍はもっと少ない犠牲で済んでいる。中国人もアメリカ人も命の尊さに差はないはず)」といわれると疑問だと思います。「幼児でもできる無能な指揮官による愚劣な戦術」であるともいえます。となれば、「人海戦術の犠牲者は無駄死に」ともいえるわけです。 蛇足ですが、朝鮮戦争で人海戦術が成功した人民解放軍は、この戦術を基本戦術として採用しますが、中ソ戦争やベトナム介入では敗北を喫しています。また湾岸戦争で「いくら量があっての質が悪いと一矢も報えない」ということが判明し、現在は軍の近代化と精鋭化を進めています。 というわけで、それが無駄死にかどうかは「その戦争に勝ったか」に力点が置かれて結果論として論じられるものですから、不毛な議論なんですよ。 「宝くじに当たったとき、一緒に買った残りのハズレくじは無駄であったか」という議論みたいなもの。
お礼
長文のご回答ありがとうございました。
- shubal
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「無駄死に」という表現に問題があると思います。この表現は主に先の戦争を是としない人の発言なのでしょうね。「無駄死に」とは、作戦の失敗や予期せぬ攻撃、退路を断たれたなどいろいろな事情があると思います。それを「無駄死に」と言うには、おっしゃるように遺族にはあまりにも酷な表現です。刃物や銃火器、病気、飢え、さらに自害であれ、それは一律に戦争によって亡くなったのですから「戦死」言うべきです。その上でそれを指示した軍上層部の責任を問うべきだと思います。軍上層部の判断によっては「戦死」免れた人もきっているはずです。
お礼
早速のご回答ありがとうございます。 先の戦争の是非については、いろいろ意見がわかれるところですが、最近の日本人には遺族に対する配慮が 欠けているような気がしてなりません。 >「無駄死に」と言うには、おっしゃるように遺族にはあまりにも酷な表現です。 そのように思います。ありがとうございます。
お礼
ありがとうございます。 >これに対しては部隊ごとに事情が異なるのではないでしょうか。 >指揮官がどういう人物だったかに左右されそうに思います。 個々の小さな局面ではおっしゃる通りだと思います。 いろいろあったでしょう。 アッツをはじめとする玉砕には、軍トップの体面という単純姑息なことは、さすがに許されなかっただろうと思っています。 >元兵士の戦記などを読んでいて「無意味で馬鹿みたい」とか「無駄だ」と思ったことは一度もありません。 ・・・おっしゃる通りだと思います。余計なことなど考える余裕なんかあるはずがありません。 みんな必死で戦ったはずです。 父母も息子が無駄死にしたと言われたらやりきれませんね。 ありがとうございました。