リンクも貼らずに引用とか記述とか、
他の質問サイトの回答=正解でもありませんし、身内の証言=事実とも限りません。
(どこまでが、引用で、身内の証言で、自分の意見なのかもはっきりしませんし)
>(1)徴兵された兵隊に給与が支給されたのですか?
>(2)給与が支給されていた場合、
>a.職業軍人と徴兵された兵隊は階級が同じであれば金額に差異はあったのですか?
>b.さらに兵隊が外地に出兵していた時はだれに支払われたのですか?
回答(1):支給されています。
(只働きだったと考える方がどうかしていると思いますが)
回答(2)a:差異はありません。
徴兵が「職業軍人」と同じだけの年数を勤められたり、その結果として能力を身につけて、それだけの階級に成れればですが。
そもそも、職業軍人とは、最低でも下士官以上(伍長とか)を意味します。
そこまでの階級に、徴兵の二等兵から短期に昇格するのは難しいと思います
志願兵は期間を限っての採用で、その間に試験や功績によって昇進しなければ退役となります。
普通の士官(少尉以上)は、士官学校を卒業した時点で少尉となり、部隊に配属されます。
全くの二等兵から、叩き上げで少尉にまでなるのはほぼ不可能です。
理由は、士官と下士官・兵卒は、仕事や求められる能力が違う為に、戦いが上手くてもそれだけで昇進させることはできないからです。
戦場の功績で昇進した人もいますが、それは「戦時待遇」に過ぎず、戦後はそれなりの階級に戻ります。
回答(2)b:本人に支給されています。
でないと、現地で休暇中に何もできません。
月給の額については質問されていませんが、↓のようになっています。
総理大臣:800円(東条英機)
陸軍大将:550円
曹長:32~75円
軍曹:23~32円
伍長:20円
兵長:13,5円
上等兵:10,5円
一等兵:9円
二等兵:6~9円
(大東亜戦争陸軍給与令によれば、戦地手当がつくので↑の約2倍になります。)
当時の大卒の初任給は40円~100円で、1000円あれば一戸建てが買えました。
↑の兵士(「職業軍人」ではなく)の給料が高いか安いかですが、世界では今も昔も末端の兵隊については失業対策としての性格があります。
実際、当時の日本(というか世界)は、不況の最中で、戦前から貧しい農家の子弟が多く軍隊に入っています。
そんなものが他の仕事より高給だった場合、世論から非難を受けるでしょう。
この類の質問では給料が「軍票が支払われていたようである」と言う意見が出ますが、
(しかも伝聞ですか)
軍票は占領地で現地人との取引に使用されていましたが、軍や軍属間では日本円が流通しています。
送金についてですが、
戦地には「野戦郵便局」があり、
その中には軍人専用の「軍事郵便貯金」(貯蓄増強運動の一環として軍人、軍属を対象した貯金)がありました。
口座は現金として記載される筈なので、これから送金した場合、受け取り先で軍票が渡される事はありえません。
(何かの偶然で、手に入れた軍票を郵送で送ってしまうような、うっかりさんがいたかもしれませんが)
お礼
詳しい説明をありがとうございました。大変よく理解できました。