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浮世風呂について2
- おばさんとお母さんには性格の違いがあります。朝は稽古で忙しい日々を送り、夜は琴のお稽古をしています。
- 私のおばさんはとても優しくて、お母さんは厳しいです。私はお母さんに叱られやすいです。
- おばさんは三味線のお師匠さんの所へも行っていて、忙しい日々を送っています。私はお母さんから能の稽古を教わっています。
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浮世風呂は今の言葉とそう変わりないので難しくなく普通に読める筈ですけれど。 今は中学、高校で古文、漢文を教えないのですかね? 日本語を知らない日本人が増えていますね。せめて明治時代の口語体になる前の文語体の小説でも熟読玩味すれば多少は理解出来るようになるでしょうけれど。 古典を読まないと語彙は貧困になるし話す時、筆記力も、本を読む際に言葉を理解する力も付きません。 言葉はその国の文化ですから、日本語が出来無いと英語も不可。 「舌頭に千転すべし、意自ずから通ず」とはよく言ったもので、判らなければ何度も何度も声を出して読んでいれば閃く如く理解できる事があります。 「解体新書」にある如く、良沢(人名:りょうたく)の家でオランダ語の「フルヘッヘンド」をどう和語に訳すかで皆頭を悩まし、口中で呟いては考え込み、閃く如く「堆し(うずたかし)」と。 と言う様な逸話はもう今時の中学校の教科書にも無いんでしょうね。 だんだん日本語が滅びてきます。 ごく普通に読めば庶民の面白い会話は現代とちっとも変わらない。 女親は娘に口喧しいけれど父親はそうでもない。 以下はせいぜい十歳か十一歳くらいの少女の会話。 ただし今の10歳11歳位ではなく、当時は14~16歳位で遅くとも18歳位でお嫁に行くのが常だから(武家の社会は全く異なる)当時の世の中を知らないと「何で」と思う事も多いからその御積りで。 ...........角と丸(娘)の会話に時折父親母親の会話が入る.......... 角「貴女の伯母さんは良い人だね、そりゃ貴女のお母さんも気の良い人だから良いねえ、でも私のお母さんはきついから無暗矢鱈と私を叱るしね。 まあ聞きなさいよ。朝ゆっくり起きて、それから寺子屋(寺子屋は主に難波の言い様、江戸では手習いの師匠と言った)へ行って机の準備をして、その足で三味線のお師匠さんの所へ朝稽古に行って、その後家へ帰って朝ごはんを食べて踊りの稽古に行ってからその足で手習い(寺子屋で習字:字の稽古)へ行って、八つ(午後2時から3時見当、季節によって時間が異なる)に家へ帰ってからお風呂屋へ行って、(普通、江戸の庶民は夜明けに起床、仕事は午前中、午後から湯屋へ)すぐにお琴のお師匠さんの所へ稽古に行って、その後帰ってからも三味線や踊りのおさらいをするのよ。・・ト(の後ろはこのあたりの情景を説明する為、少し小さめの字になっている筈)此の様な事を息も切らさずスラスラと続けさまに言うのは少女の話癖である。 こんな事の間には少しは遊んで、日が暮れたら又々琴のおさらいなのよ。 そんな事だから少しも遊ぶ時間が無いので嫌で嫌で仕方が無いのよ。私のお父さんは私を可愛がってくれて何も言わないから私も気分が良いけれど、お母さんはおさらいだおさらいだと言うばっかり。 お父さんは何もそんなに喧しく言う事なんか無い、好きなようにさせて置いても何とか覚えるだろうし色々言わないで放って置けば良いんだよ。 奉公(庶民の子女はお屋敷・・武家や商家に奉公・・勤めるのが常:食い扶持を稼ぐ為)に出る為の稽古(奉公に出て恥をかかない基本的な事を身に付ける為の琴、三味線、踊り、手習い・・字が書けるように・・だから)一寸ばかり覚えれば良いんだよと言ってくれるんだけれど、あたしのお母さんはきついからねぇ。 お稽古というのは身を入れて覚えないと物の役には立たないから。(身に付かない) 女の子については私の受け持ちだから貴方は(旦那に)何も言わない、この子に構わないでくださいな。 この子が大きくなったらきっとああしまったと思います。(もっとお稽古に身を入れておけばよかったと) 貴方がそんな事を言うからこの子は私を馬鹿にして言う事を聞かないし、何やかやと口答えするんですよ。 でね、お母さんは小さなときから無筆(字が書けない、読めない)だから字を見ても全く判らないのよ。 何でもね、山や海やある遠いところ(江戸から離れた田舎)で生まれたもんだから三味線の稽古も何もかも知らないのよ。 だからこの子に(それだけに娘に)芸事を身につけさせなければとお母さん一人で張り切って自分の思いどうりにしようとしてるのよ。 ああ本当に・・(嫌になるわ)
お礼
ありがとうございました。