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古典で『大江山』という話がありますよね?
古典で『大江山』という話がありますよね? ある問題集で久々にご対面したのですが…そこで納得いかないことがあります。 「かかるやうやはある」 の解釈として最も適切なものを選べ ア こんなことがあるのだろうか イ こんなことってあるものか この問題の解答はイのようなのですが、なぜアではNGなのでしょうか? 参考書にはアのような訳し方も書いてありました。 なぜNGとなるのか解説お願いします。 よろしくお願いします。
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係助詞「やは」は、連体形で結んで「反語」の構文を作る、というのが、一応のセオリーで、入試問題等では、その構文が理解できているかどうかを問う目的で出題されています。 「反語」とは、「疑問文の体裁をとりながら、反対の内容を強調する」という構文で、馬鹿丁寧に訳せば、「~か、いや、~ではない」または、「~ではないのだろうか、いや、~だ」と訳されなければなりません。 つまり、 「雨やは降る」は、 「雨が降るだろうか、いや降らない、必ず晴れる」 であり、 「雨やは降らぬ」は、 「雨が降らないことがあろうか、いや、必ず降るに違いない、絶対雨だ」 なのです。 参考書などでは、字数・行数を削減するために、「いや、~」という、後半の部分を省略して訳文を掲載している場合があります。 アの「こんなことがあるのだろうか」という文は、解釈の仕方によっては、普通の疑問文と考えることもできます。 あるのだろうか、あるのかなあ、あるかもね・・・と、結論が「ある」方に傾いてもおかしくない例文なのです。 イの「こんなことってあるものか」という文は、明白な反語表現です。 あるものか、ありえないよね、絶対ないね・・・と、結論は「ない」方に必ず落ち着きます。 もし、選択肢に、「ア・・・こんなことがあるのだろうか」以外に適切な例文がなければ、「いや、ないだろう」という後半が省略された例文が挙げられているのだと解釈して、アを正解としてもいいのですが、「イ・・・(こんなことがあるのだろうか、いや)こんなことってあるものか」という、明白な反語表現の選択肢が他にあるのであれば、当然、より理想的な訳文となっている「イ」のほうが正解、「イ」を退けてまで「ア」を正解とする理由がない、ということになります。 反語の文を訳す問題が出たときは、 1、自分で作文する設問で、字数の制限がゆるいか、ない場合 ↓ 馬鹿丁寧型「雨が降るだろうか、いや降らない、必ず晴れる」と解答する。 2、自分で作文する設問で、字数の制限が厳しい(十字以内など、少ない字数で解答を要求されている)場合 ↓ 結論型「必ず晴れる」と解答する。 3、選択肢を選ばせる設問の場合 ↓ 文の結論(結局、雨は降るの?降らないの?)を出してから選択肢を見て、選択肢の例文の形式に惑わされず、間違いなく解答する。 という手順で答えを出してください。
その他の回答 (1)
素直に読めばアなのですが、最近はイのように「どぎつく」訳さないといけないようです。 風情が無いなー。(嘆息)
お礼
そうなんですか。笑 回答ありがとうございました。
お礼
非常に親切な回答ありがとうございます。 やはりフィーリングも必要なのかもしれませんね(´`) ありがとうございました。