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どうしてこれがいけないのか教えてくれませんか
中3生向けの問題集に,次のような問題がありました. 「書評」を書くためには,作品を丁寧に読み,自分なりの評価を決めることが必要となります.次の中から作品を見直すときの観点として,正しくないものを二つ選んで,記号で答えなさい. ア 作者の生いたちや年代のこと イ 納得したこと・感心したこと ウ 考えさせられたこと エ 疑問を抱いたこと オ 前に読んだ本と比較したこと カ 納得がいかないこと・反発を覚えたこと これに対する問題集の正解は,アとオなのですが,例えばどうしてアは作品を見直すときの観点として正しくないのでしょうか.あまり本の世界のことはよく分かりませんが,1人の人間が書いた作品を読んだとき,その人の生きた時代背景や生いたちを考えるということは,書評を書く上で不適切なことなのでしょうか.私はむしろそこまで踏み込んでこそ,よりその人となり,その作品の主張に対する理解を得られるような気がするのですが.それとも,書かれたものを評するという行為には,どこまでもその字面だけからの判断を求められるものなのでしょうか.勿論,イ,ウ,エ,カがいけないと言っているのではありません.どうしてアが正しくないのかがよく分からないということです. オについて言えば,「前に読んだ本」の解釈によって,結果は大きく変わると思います.前に「読んだ本」というのが同じ作者によるものを指すのか,そうでないのか,ということです.その部分が,問題文からははっきりしないので,そういう意味で適切な設問と言えるのか疑問に感じます. どなたか解説をして頂けませんでしょうか.お願い致します.
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あくまで「書評」は、その書籍の論評なので、執筆者の生い立ちや他の作品(この場合、前に読んだ本とは、別の執筆者、他の作品を指す)との比較は好ましくないとの見解に立った回答だと思います。たしかにご指摘のとおり、「前に読んだ本」とは、同じ執筆者によるものを指すのかそうでないのかといった疑問をもちます。それ故、何とも曖昧な回答群だと言わざるを得ないでしょう。私自身、出版関係の仕事に従事していますが、書籍を語る「書評」の場合、執筆者の年代(生年月日や執筆された年、書籍が刊行された年など)というのは多分に影響してくると感じています。どのような状況下で執筆された書籍なのか、刊行された書籍なのか、そのようなバックグラウンドを知ってこそ、その書籍の意義や価値が見えてくるものもあると思います。つまり、「書評」を書く書き手によって「書評」の定義はまちまちだということ。ただし、ただの本の紹介だけでは「書評」とはいえないと思います。この問題はもう少し、回答群に説明をつけたほうがいいかもしれません。
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- nofutureforyou
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その問題を作った人は、書評に対するポリシーを持っているそれなりに立派な人物だと思います。そして、その回答に対するあなたの疑問ももっともな疑問です。だから、問題は誰かのポリシーが一般に通用する基準もなく正しいとされ他の人の判断が間違っているとされることです。つまり、日本の国語教育は間違っているのです。だから、問題集の正解などはあまりまじめに相手をしないことです。時間の無駄です。正解は採点者によって全然ちがいますよ。
- shiremono
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たかだか 「中3生向けの問題集」 なので、つっこんだ解釈は不要と存じます。ここでは、 "設問をよく読むことが要求されている問題" として対処すれば十分だと思います。 設問の前置きに、 「『書評』 を書くためには,作品を丁寧に読み,自分なりの評価を決めることが必要」 とあります。 作品とは、ほかの本 (だれの本であれ) はもとより、本についている著者の経歴や作品の解説などは含まず、タイトル、著者名、本文 (および、序、跋、自註など) をさすものと考えられます。 出題者によるこのような 「『書評』 を書くため」 の条件にあてはまらない 「作品を見直すときの観点」 が、選択肢のアとオということになります。
- mans_sato
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まず「中3生向けの問題集」ということ(何の問題集であるかは明記されていませんが…)が大前提です。 一般の書評の場合、ア、オは完全な間違いとはいいきれない部分があることは、同感できます。 ただし「中学校3年生」用の問題集ということですので、通常の「書評」とは違う目的があってこのような設問になったと考えられます。問題文によると「自分なりの評価を決める場合、作品を見直すときはどのような点に注意するべきか」と聞いていますので、「その本を読んだ意見、気持ちを素直に表現すること」を主眼としている推測できます。そのため、本以外のデータ(作者像や他の本との比較)によって再考することを「是」とはしていないと思います。 つまり「本に対する接し方のイロハを教えるような設問であるため、このような解答となった」と考えると、ある程度納得できるのではないでしょうか。
- musokunin
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「書評」は書籍についての批評であり、「作品についての批評」とは、必ずしも一致しませんが、ここでは同じ意味で使つてゐるのでせうか。 「作品を見直すときの観点」とありますが、この問題の前に、何か前提とか、先行する問題があるのでせうか。それをふまえて、作品をもう一度見直すといふことでせうか。そして、ここでいふ「書評」の目的は何でせうか。 以上の疑問を無視して、單に、「書評を書く」には、「作者の生ひ立ちや年代」、「過去に讀んだ本との比較」を含めて、出來るだけ樣々な觀點からその本に取り組んだはうが良いと思ひます。 出來る限り、多くの観點から作品を觀て、それを纏めて表現する場合、その批評はあくまでも、その作品についての批評でなければならず、作品に現れてゐない事柄について、「作者は生ひ立ちがかくかくしかじかだから、これはこのやうに解釋すべし」とか、「自分が前に讀んだ本では、かくかくしかじかだつたから、ここはこのやうになる」などと書くのは「脱線」だといふのかも知れません。 少し、話題からずれるかも知れませんが、「書評」として、意外に大切なのは、その値段、製本の良し悪し、どこで買ふことができるか、同じ著者の本や、同じ出版社の本は、どうかなどです。「この著者の、○○についての本は、お奨めです」などは、讀者に親切な書評と言へます。
- yu--u
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こんにちは 自信は無いのですが、 アとオは書に対しての考えではなくその周りの事柄に対してまで考えているからでは無いのでしょうか。 まあ、他の物だって書評を書く人の経験と知識によってくるのですからオがダメだというのはあくまでどれか個別の本と比べて書くことがダメだと言うことだと思いますが。 アはその書いた人がどうこうでは無く書評なので書いた文章から読み取ったもの(読み取れるもの)に対して書かなければいけないので必要ないかと思います。
お礼
大勢の方々から貴重なご意見,アドバイスを頂きました.みなさんそれぞれにお礼申し上げるべきところですが,#6さんの欄でまとめて感謝の意を表したいと思います.本当に有難うございました.