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ヘーゲルの精神現象学で、否定性でとらえた精神を分析していると解説であっ
ヘーゲルの精神現象学で、否定性でとらえた精神を分析していると解説であったのですが、よく分かりません。 簡単でいいので意味を教えてください。 よろしくお願いします。
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「学は,それが登場するという点で,学そのものが一つの現象である。つまり,学の登場は,その真実状態において実現され展開された学ではまだない。この際,学が別の知と並んで登場するので学が現象であると思い描くか,かの別の真実でない知を学が現象することと呼ぶかはどちらでもよい。ただし,学はこの仮象から自己を解放しなければならない」(Phän. S. 60)。 ここで,ヘーゲルは,学が登場するときには,学自身が現象であるとした上で,現象としての学や,一つ一つの「真実でない知」といった現象を,仮象と呼んでいるのである。そして,ヘーゲルにとって,仮象とは,学知が自力でそこから自己を解放しなければならない否定的なものなのである。」 (I)こうして『精神現象学』を書いていた頃のヘーゲルには,意識は仮象に囚われているという強い認識があった。 参照URL http://www.hosei.ac.jp/museum/html/kiyo/57/articles/yamaguchi.pdf#search='ヘーゲルの精神現象学' より一部抜粋 以上を参考にして、 ●意識は仮象に囚われているのでそれから脱却することが学知(真なる知恵)であるという意味ですね。ヘーゲルの見立ては真なる意識〔絶対意識〕が存在し、仮の現象により惑わされた「仮の意識」があり、その意識は学知(真なる意識=真なる知恵)で否定すべきものであるといっているのでしょうね。 非常に仏教的ですね。仮の我という意識を否定し真なる我を見出すのが学知という意味でしょうね。「ヘーゲル的無我観ですね。」、 ヘーゲルは我らが足元にも及ばない知の巨人ですね。だから、解釈が難しいのは致し方ないですね。