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ε-N論法について
ε-N論法について 数列の極限の定義のε-N論法で、一般的には {An}について、任意のε>0に対してある番号Nが存在して、n>Nのとき |An-α|<ε を満たす ってかんじですけど、問題を解く都合上、 |An-α|<ε/2 とおいたりするときがあるんですけど、この1/2もまた任意なんですか? 例えば、右辺をε/|An|とかε/|α|とかの未知数でおくことも可能なんでしょうか?
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解決してるようだけど、せっかく通りかかったので…(余計なお世話かも。。。) つまるところ、大事なことは、“任意の”つまり 【どんな正の実数εに対しても|A_n - α|がεで抑えられる】ことを 主張することが大事です。 従って、εもε/2も対して変わりません。だって、 εは任意にとって構わないのだから、例えば、|A_n - α|を0.000001で抑えたかったら、 |A_n - α|<ε の場合は ε=0.000001、 |A_n - α|<ε/2 の場合は ε=0.000002、 と値を設定すればいいわけですから。 本質的には、 |A_n - α|<● の●に入る式をεの関数y=●(任意に値をとることができるεが変数で,定義域は正の実数全体)と考えたとき、その関数が任意の正の実数を取ることができればいいわけです。 y=εで、εは任意に取ることができるんですよね。だから、OKです。 y=ε/2の場合でも、グラフを考えれば、yは任意の正の実数を取れますね。 この意味で、例えば、 任意の正の数εに対して |A_n - α|<ε |A_n - α|<ε/2 |A_n - α|<ε^2 |A_n - α|<1/ε などが成立する場合も、数列が収束することになります。 ※ただし、専門書等では、εで抑えることが“きれい”なので、例えば、 |A_n - α|<ε^2 であれば、はじめは、εを使わないで、ε_0なんかで |A_n - α|<ε_0^2 としておき、 ここでε=√(ε_0^2)とすると |A_n - α|<ε が成り立つ というように、形式的に置き換えたりします。 >例えば、右辺をε/|An|とかε/|α|とかの未知数でおくことも可能なんでしょうか? 抑える側に未知数が含まれる場合には 【任意の正の実数で抑えられる】と主張することはできないですよね。 したがって、未知数を含んでる場合は収束することを主張できません。
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εが任意に取れるなら、ε/2も任意に取れるでしょう。 たとえば、ε=1だったとしましょう。 その1/2の0.5は存在します。 じゃあ、ε=0.5だったら、 その1/2の0.25は存在します。 という作業は、延々と続けられますよね。
- alice_44
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任意の ε1>0 に対してある番号 N が存在して、 n>N のとき |An-α|<ε1 を満たす。 ε1 は任意なので、任意の ε0>0 に対して ε1 = (ε0)/2 としても、上の命題が適用できて、 N が存在するのです。 ただし、ε1 は定数でないといけないので、 ε/|α| は ok ですが、ε/|An| は out です。
- koko_u_u
- ベストアンサー率18% (216/1139)
>右辺をε/|An|とか 不可 >ε/|α|とか 可 理由は自分で考えてね。
お礼
なるほど。。。定数ですか!! わかりました。 ありがとうございましたm(_ _)m