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ε-N論法を用いた極限の証明について
- 数列の極限の証明に関する質問です。
- lim[n→∞]b(n)=1/βならばlim[n→∞]1/b(n)=1/βを示したいのですが、わかりません。解説をお願いいたします。
- 数列{a(n)}に対してlim[n→∞]a(n)=αとは、任意の実数ε(>0)に対し、|a(n)-α|<εを満たす自然数Nが存在することを意味します。
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方向はあってると思います。後は、全体の状況を眺め渡す事だと思います。 (1)まず1/b(n)は常に値を持つのですから、任意のnでb(n)≠0です。 (2)同様に1/βも値を持つので、β≠0です。 (3)またb(n)はβに収束するので、有限のnでb(n)が±∞に逝っちゃう事もありません。 そうすると|1/b(n)|は最小値を持つはずだ、というイメージは湧きませんか?(^^;)。 (1)~(3)より言える事は|1/b(n)|は有界であり、その下界の上限すなわち|1/b(n)|の下限bmin>0が存在する、です。bminを|1/b(n)|の最小値と直接的に言えないのは、|1/b(n)|が|1/β|への単調減少列で、極限が|1/β|だったとかいうケースもあり得るからです。 上記を認めれば(いちおう証明して下さいね(^^;))、 |1/b(n)-1/β|=|b(n)-β|/(|β|*|b(n)|≦|b(n)-β|/(|β|*bmin|) が成り立つので、 任意のε_1=ε/(|β|*bmin|) に対して・・・、とやれば良い事になります(^^)。
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- jcpmutura
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β≠0 だから |β|/2>0 だから 任意のεに対して ε'=min{(ε|β|^2)/2,|β|/2} となるε'に対して あるN_1が存在して n≧N_1となる任意の自然数nに対して |b(n)-β|<ε'≦|β|/2 だから 0<|β|/2=|β|-|β|/2≦|β|-ε'<|b(n)|<|β|+ε' 0<|β|/2<|b(n)| だから両辺に2/{|β||b(n)|}をかけると 1/|b(n)|<2/|β| 両辺にε'/|β|をかけると ε'/{|β||b(n)|}<2ε'/|β|^2 だから |1/b(n)-1/β| =|{β-b(n)}/{βb(n)}| =|b(n)-β|/{|β||b(n)|} <ε'/{|β||b(n)|} <2ε'/|β|^2 ≦2(ε|β|^2)/2/|β|^2) =ε
お礼
ありがとうございます。大変、参考になります。私が未熟なため、まだ理解できないところがあるため、ゆっくり内容を理解していきたいと思います。
お礼
ありがとうございます。直感的でわかりやすい回答で助かりました。