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再生医療について質問です。
再生医療について質問です。 iPS細胞を用いて再生した方がよい組織と、 体細胞を上手く培養して再生した方がよい組織とがあると思います。 どういう組織がそれぞれ該当するのでしょうか? また、どういう理由なのか教えて頂きたく思います。
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現在は、皮膚の一部ではヒトから採取した皮膚を培養することで 人工的に皮膚の代わりになるものが作られています。 wikipediaで皮膚培養を引いてみて下さい。 ただこれは、厳密に「体細胞の培養」かどうかわかりません, 皮膚にある幹細胞が関与しているかもしれないからです。 それについては更に詳しい方にお任せするとして・・・。 皮膚以外は、体細胞や幹細胞を使って行なうことは 以下の理由でかなり難しいです。 まず、幹細胞を採取についてですが、 そもそも「数が少なく」、採取の仕方はその組織をすりつぶすなどして細胞を分離するなど、方法として出来たとしても、 必要な臓器を作るために、その臓器をすりつぶすって 「実用的ではありません」。 次に、幹細胞を採取できたとして、 例えば、血液はもともと細胞がバラバラであるので比較的、幹細胞の分離は容易ですが、やはり「幹細胞は数が少ない」です。 また、現在「体外で幹細胞の維持、増殖はほとんどできません」 この2つの理由で採取したとしても、実用的ではありません。 また、仮にある程度の数の幹細胞を採取できたとして、 例えば、血液幹細胞から赤血球を作るということが現在出来ますが、 その「効率はかなり低い」です。 ということはどうなるかというと、大量の血液を取ってそこから数が少ない幹細胞を取ってきたとして、 さらにそこから効率が悪い方法で分化させることになります。 はっきり言って、無駄な作業をしているようなものです。 また、幹細胞を使って実用的にするための研究をおこなうにも 数が少なく入手が困難というのは、研究しづらいものです。 そして、iPS細胞ですが、 確かに組織へ分化させることはまだ出来ていませんが、 iPS細胞は 作るのが簡単 維持、増殖が簡単 この利点だけでも、上記の問題点をすべてクリアする可能性が高いです。 >iPS細胞を用いて再生した方がよい組織と、 体細胞を上手く培養して再生した方がよい組織とがあると思います。 私は既に確立している皮膚以外、これから研究が盛んになる(すでに成っている)iPS細胞の方がよく使われると思います。
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- otx
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神経に限らず、ほとんどの組織はiPSの方が可能性はあるかと思います。 むしろ、皮膚のような表皮系でないと体から取ってきてもほとんど無理かと。
- otx
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よくみたら、以前同じような質問をされた方ですね。 それで同じような回答をしましたが、 私がこの質問の意図を取り違えているかもしれませんので お聞きします。 ~した方が「よい」組織 の「よい」とは何を想定していらっしゃるのでしょうか? 作りやすさ?実用性?移植したときの適応性? それがわかればまた違った回答になるかもしれません。
- stringf35
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皮膚など体細胞の採取が容易で、かつ増殖する細胞の場合は、 あえてiPSから作製する必要もないと思います。 また、幹細胞の採取が可能で、目的の細胞への分化方法も 確立されている場合にも、iPSは必要ないと思います。 神経細胞など、採取が困難なうえに増殖せず、 幹細胞の採取も難しい場合には、体細胞からiPS細胞を作製し、 目的の細胞に分化させた方が早いと思います。
素人に近いですが、 >体細胞を上手く培養して再生 それが出来るならiPS細胞なんか必要無いんです。 分化した体細胞はがん化しない限り自己分裂などしません。 結合組織にある「原」細胞から生まれてきます。
お礼
回答ありがとうございます。 「よい」とは、実用性に関してです。 研究室レベルの知識を、産業化するには、 現在各組織についてどういう風に考えられているのか知りたくて質問させて頂きました。 現在では、軟骨、角膜についても体から取ってきて培養することができるようです。 体から採取してきて培養できればiPSなど必要ないのですね… 神経などは、iPSを使ったほうが良いことがよくわかりました!