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再生医療で・・・・
こんばんは。再生医療について質問させて下さい。 再生医療というのは失われた臓器や体の一部を再生する事が出来るらしいですが、一般の人がそういった治療を受ける事が出来るようになるには後何年くらいかかるのでしょうか? 仮に再生医療が進歩しても保険が使え一般の人が利用できる金額にはなるのでしょうか? TVで心臓移植をアメリカでするのに何千万?かかると見たことがあります。 再生医療というのは勝手な想像ですが、高額になるのは間違いないのでしょうか? どなたか詳しい方よろしくお願い致します。
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動物実験レベルのものがまだほとんどですが、臨床試験(実際に人に利用する)が行われているものもないわけではありません。たとえば、骨髄細胞を骨髄外にたたき出す薬を使って、たたき出された骨髄細胞が壊死した心筋を再生するという試み(心筋梗塞に対する治療)、骨髄細胞を注入して血管を再生させる試み、最近話題になったものとしては、末期肝硬変に対して骨髄自家移植(自分の細胞を自分に移植する)し硬変肝を改善させる試み(ただしこれは、骨髄細胞が肝細胞になってよくなったのか、骨髄細胞が硬くなった肝臓を柔らかくする何かに役立ったためよくなったのかは議論中)などがあります。 ★いつ保険適応になるか 「細胞移植」も「再生医療」と捉えるならば、10年以内に一般的になるかもしれませんが、再生医療には必ずつきものである「腫瘍化」が否定できないと、保険適応になるのは難しいかもしれません(増殖が盛んで、いろんな細胞に変化する細胞を利用するので、その制御ができないと「癌化」のおそれがある)。 臓器あるいは組織再生は、その種類によりけりだと思います。皮膚なんかは、かなり近い将来、保険適応になるんじゃないかなぁ、と期待しています(皮膚は専門外なのでわかりませんが)。 ★費用 あくまでも夢物語、想像の世界での話をさせていただきます。あらかじめご了承ください。 細胞移植は、手技的には骨髄移植とほとんど変わらない手法がとられていくと思います。とくに自分の細胞を(増やして)戻す場合、免疫抑制剤がいらないので、骨髄移植よりも費用はかからないのではないかしら。また、一回の治療自体は高くなるかもしれないけれど、それがうまくいけば他の治療を止められるわけですから、トータルとして安く上がるかもしれません。 組織・臓器再生は、ものすごくお金がかかると思います。間違いなく高額になるでしょう。 killbillさんの疑問の「癌化」は、鋭いご指摘だと思います。考え方としては、癌化するとしても、寿命がつきるまでに生じなければいい、というスタンスが一般的だと思います。先にあげた肝硬変に対する治療がいい例で、完全に肝臓をもとに戻すわけではないですが、患者さんのQOL(生活の質)を改善したり、QOLの低下を食い止めたり、という時間稼ぎにすぎなくても、でもそれって実はけっこう大事なんじゃないか?ということなのです。 不死身の人間を作る努力ではなく、生きている間のQOLをいかに良好に保てるか、いかにQOLの高い状態で生きるか、なんだと思います。
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詳しくないですが書いちゃいます。ごめんなさい 数年ではできないとおもいます。 例えば、体内で癌細胞だけに効く治療法が、ある大学の発 表でありました(今の癌治療は正常な細胞もを傷つけてしまいます) 癌細胞の所でカプセルが割れる??だったかな? 忘れてしまいましたが。(随分前の新聞にとりあげられて いました)。そして、癌細胞だけに効くので正常な細胞は 害は大きくない。 このことでさえ、世間から忘れ去られています。 というか、研究中ですね。 再生もです。前から聞いていますが、目の前の事ではないと思います。 結局は簡単なものではないので・・・。 どれも特殊なので高額になると思います。 保険摘要はどうでしょうね。使えることをねがいたいですけど。 昔疑問に思ったことがあります。 再生の細胞は自分の臓器であれば、必ず一致しますが、 例えば癌の為に膵臓、肝臓など、使えなくなった時に、 自らの臓器を再生しても、その臓器も いづれ、癌に冒されるのではないかと、思いました。 その辺はどうおもいますか? それから、再生が一般的になったなら、(癌でない臓器と した場合)透析患者や肝不全などの患者、その他の患者 が沢山、救われ、1日置きの透析の苦痛を無くすことが できます。永遠の命??不死身になってしまいそうですね。 アドバイス?私の思いでした
お礼
お礼が遅れて申し訳ございませんでした。とても専門的なアドバイスでした! しかし鋭いご指摘ですね・・・、臓器がどれ位の時間で再生されるのかにもよりますが、 仮に臓器がものすごく短時間で培養する事が出来ても、癌の再発もその分早くなりそうですし・・・。 う~むものすごく難題なので答えられません。 とにかく興味深いアドバイス有難うございました!
お礼
遅れて申し訳ございませんでした。 とても専門的なご回答で興味深く何回も読ませて頂きました。特に最後の文章など職業意識みたいなものが表れていてとても感心してしまいました。 >不死身の人間を作る努力ではなく、生きている間のQOLをいかに良好に保てるか、いかにQOLの高い状態で生きるか、なんだと思います。 医療の最大の課題であり目標なんですね。 この文章が一番心に残りました。 有難うございました!