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ニンジンのカルス培養について
こんにちは。 今度学校でニンジンのカルス培養について調べた結果を発表する機会があるのですが、いくつか質問をさせていただきます。 ・カルス培養の実験の面白さを簡潔に分かりやすくするにはどういう説明の仕方が良いか ・なぜニンジンの組織培養をする時にカルスになるのか(MS培地が関係しているのかそれ以外の理由なのか) ・iPS細胞やES細胞などとどう関連付けて考えればよいか 以上、よろしくお願い致します。
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生物学を学ぶ大学3回のものです。 高校でしょうか?一般教養レベルって感じで答えます^^ 1番: 塾で中学生とかに話なら 「例えば、先生の髪の毛、とるやろ~?こいつをハァッ!てすると先生がもう一人できるわけや~。植物すげぇやろ?」 っていいますw 専門知識とか勉強教えるときにたとえ話は大切ですよ~。 2番、3番: 植物は全能性を持っているからです。”MS培地”が直接の理由ではありません。 動物なんかは全能性持ってないので無理です。ES細胞は実は胎盤が作れないので全能性は持っていません(分化多能性を持っています。) 全能性ってのは・・・・詳しくは教科書見て!(アフリカツメガエルの実験を!)まぁ、一言だけ説明するなら、どんな細胞も必ず全部の遺伝子のセット、つまりゲノムをもってるんですけど、動物は細胞によって封印している遺伝子が多いんです。なんで、封印が解けない限りそれを培養しても個体はできません。植物は封印されてないのでカルスができます。ES細胞なんかは例外的に封印がほぼとかれている状態です。けど、胎盤を作る遺伝子は封印されたままなので、分化してなることができる器官が多いという意味で「分化多能性」があるといいます。ちなみに、ES細胞の正式名称は胚性幹細胞です。iPS細胞は・・・知りません^^; あと、カルスから完全なニンジンにするには植物ホルモンを適量な濃度、培地に加える必要があります。オーキシンやサイトカイニンの濃度で根ができるか、葉ができるか、芽ができるかとか決まります。まぁ、この部分では培地(というか植物ホルモン)が重要って事ですね。ただ、植物ホルモンが植物の器官に化けるわけじゃなくて、あくまでも遺伝子をONにするに過ぎないのでやっぱり、封印された遺伝子を持たない全能性ありってのが味噌になります。
お礼
詳しいご説明ありがとうございました。