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虚像と実像との落差が極端に大きな歴史上の人物は?
虚像は勝者の側の論理で作られたものが多いと思います。 例えば徳川慶喜や乃木希典がその好例だと(個人的には)思っているのですが、 この二人の他で、虚像と実像との落差が極端に大きいと思われる歴史上の 人物を教えてください。
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こんにちは、 >虚像と実像との落差が極端に大きな歴史上の人物は? と問われて真っ先に思いつくのは、確かに乃木希典ですよね。 ネットの各ページを見ても今でも悲劇のヒーロー扱いの所も多いようですし。 しかし事実としては、日本軍史上の有名人の中では、最も無能な大馬鹿大将だったといえると思います。 「乃木はやれます?」、てめーっ、ちっともやれてねぇーだろーが! 彼のやった事は、日本軍司令官による日本軍兵士の大量虐殺でした。 逆に徳川慶喜は激動する歴史の大きな流れのなかで、弱体化した徳川家を崩壊させずに何とかして政治的な影響力を残そうと努力した非常に賢い人物だったと思います。 徳川慶喜がそうであるならば、慶喜の時代よりも遡る事、二百数十年前のお話になりますが、慶喜が徳川家を守るために力を尽くしたのと同じように、豊臣の天下が徳川家康によって乗っ取られようとした時に、悪狸の家康の陰謀を何とかしてくい止めて、豊臣家を守ろうとして奔走した石田三成も慶喜と同じ敗軍の将が故の汚名を着せられ、さまざまな罵倒や罵りを浴びて、後々の世になっても本来の優れた人物像とは違った印象で扱われる事が多かった人物ではないかと思います。 肝心な所で頼りの柱としていた大老前田利家が亡くなられてしまった事が大きかったのではないかと思います。 わずか数万石の弱小の石田三成が秀吉亡き後の秀頼を守り立てて、古狸の大老家康(250万石?)を敵に回して西軍の将として真っ向から戦ったのですから凄い人物だったのであろうと思います。 それなのに、「すぎたるは佐和山の城と島左近」とは、いくら敗者になってしまったとは言えヒドイ言われ様だと思います。
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- pri_tama
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山本勘助とか…。 実在の人物(実在していても足軽大将クラス)かどうかも怪しいのに、大河ドラマにもなり、日本史では最も名の知られた軍師ですし…。 容姿のイメージだとナポレオンなんですが…。 (チビ・デブ・ハゲで馬にも乗れず、痔、偏頭痛、胃痛、排尿障害、疥癬に悩まされ続けますし…。) あと、乃木希典を低評価されているようですが、私はそうは思いませんよ? 司馬遼太郎のファンの方には評価が低いようですが、その少し後の第一次大戦の状況と比較すれば、旅順を陥落させた事や奉天会戦での乃木将軍率いる左翼第三軍の急進によりロシア軍を包囲したことが勝利を確定させた事を鑑みれば無能とは言えません。 第一次大戦の西部戦線での要塞どころか急造の塹壕線ですら、戦車や飛行機を使っても突破できなかったヨーロッパの将軍達の評価はどうなるのでしょうか? (第一次大戦の死傷者は両軍合わせて2千万を越えるのに米軍の参戦まで戦線があまり動かなかった訳ですし…。) また、奉天会戦のような片翼を急進させて敵主力を包囲下に置くという戦略はシュリーフェン・プラン等の国家戦略から会戦時の部隊運用まで積極的に用いられましたが、上手く行った例は稀です。 (上手く行かなかったので塹壕線がスイス国境からベルギーのフラマン海岸まで続いてしまった) よく、203高地だけ落として後は包囲すれば良いなんていう人も居ますが、旅順には水兵も合わせて数万の軍がいる訳で、包囲と監視だけで第三軍の兵力のかなりを割かれてしまいます。 史実ですら兵力不足で奉天での包囲下を抜け出したロシア軍の追撃を諦めざるを得なかった日本軍が旅順に兵力を割かれた状況で奉天会戦で勝利できるとは思えません。 (包囲を実施すべく迂回攻撃を実施したのは第三軍な訳ですから…。) 最後に、 >100%濃縮ジュースのように、NHKも『今回の龍馬伝は実話60%」と、スーパーを出してくれるといいんですがね。 この場合の100%濃縮って、輸送や保存に便利なように果汁を絞って水などを取り除いた物(これを濃縮という。だいたい1/5程度になる)を、水や香料などを使って薄めてジュースにしたものですって事です。 (つまり果汁20%、添加物の水など80%ってことです。商品を見た事は有りませんが200%果汁濃縮や500%果汁濃縮ジュースも出切る訳です。) 果物を搾った果汁だけで作ったジュースは純正・ピュア(キリンビバレッチだと成分無調整 ストレートジュース ピュアプレミアム)と言った言葉が付けられるそうです。 http://www.beverage.co.jp/contact/report/07.html 嘘ではないけど微妙な表現をする事で、消費者が好意的解釈を自発的にしてくれてる事を期待した表記ですね。 味や香りと言った物は、濃縮する事でかなり劣化するので、香料とかを使って調整しますが、果実を純粋に絞った物と比べると些か落ちるような気が私はします。
お礼
ご回答、ありがとうございました。 濃縮ジュースの解説もありがとうございます。 質問者の言わんとしていることだけは、ご理解いただけていると 思って、読ませていただきました。 ^^;
- tamioogata
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度々ですみません、No,3です。 初めの回答で、もう一人書こうと思っていたのですが、石田三成の事を一所懸命に書いていたら忘れてしまいました。 虚像と実像との落差が極端に大きなもう一人の人物は、源九郎義経です。 平成17年度の大河ドラマ「義経」でも二枚目俳優のタッキー(滝沢秀明)君が義経を演じていましたが、歴代の源義経役の俳優さん達は皆んな二枚目俳優ばかりです。 軽やかな身のこなしで大男の弁慶を打ち伏せ、知的な策略と勇気ある決断力で平家の陣を次々と打ち破る、静御前とのラブロマンスも重なって、武勇に優れた知的な二枚目武将というイメージが勝手に出来上がってしまったようですが。 しかし、歴史の書に書かれている義経の実際の風貌は「チビで出っ歯の侮男」となって、容姿はかなり悪かったようです。 うちの奥さんも大河ドラマの義経を一生懸命に見ていましたが、お目当てはドラマでは無くてタッキー君だったようです。 そこで私が、「義経って本当は、すごい侮男だったんだよ」って教えたら、「えーっ、うっそー」って驚いていました。
お礼
『えーっ、うっそー』というのは殆んどの人の持つ感想でしょうね。 だいたい舞台設定からして胡散臭いですよ。 京の五条大橋でしょ? 春の宵でしょ? 桜の花びらがヒラヒラと舞っているなかを、横笛を吹きながら登場 する主人公の稚児さん姿が次第に近づいてきます♪。 カメラがアップしたら、なんとチビで出っ歯の侮男でした! なんてやったら、そりゃ怒られます。 誰だってチャンネルを変えてしまいます。 (だいたい石原さとみちゃんが可哀想です) かつてテレビは「一億総白痴化」と言われましたが、虚像を膨らま せているのは勝者の側だけでなく、マスコミや、それに簡単に迎合 する私たち自身だったりして・・・。
- nazca091
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パート2です。 ちょっと質問の趣旨とは違いますが、私は信長や曹操は実像以上に評価されていると思っています。 英雄の価値を支配した土地の広さや行き来した距離、結果論で語るのは公平ではないと思いますが、この2人は結局のところ日本も中国も統一できなかったその程度の人物です。 中国の歴史には数多くの統一王朝の始祖となった人物がいますが、曹操などはせいぜい混乱期に活躍した軍閥の首領以上の存在ではないでしょう。 チンギス・ハンやフビライは広大な領土を征服し、アレキサンダーはマケドニアからインドまでの征旅を成し遂げました。 それに比べて曹操は黄河と長江の間をちょろちょろ動いただけで、中国すら征服できなかったのは言うまでもなく、信長に至っては近畿地方をうろついてただけです。 中世の破壊者などと呼ばれる信長ですが、貨幣経済の推進や鉄砲の導入にしても手本となるものが先にあり、彼自身の独創と言えるようなものは殆んど見つけられません。 これらの人物が偉人・英雄としてあつかわれるのは信長公記や三国志演義などの後世の著作によるところが大きく、そこには作者の意図や時代的な事情、要求があったのは想像に難くありません。
お礼
詳しいご紹介、ありがとうございます。 『価値を支配した土地の広さや行き来した距離』・・・・面白いと 思いました。 小説や大河ドラマをあたかも実話そのものと、信じてしまうところ が怖いです。 いずれもお芝居なんだと分かってる筈なのに。 100%濃縮ジュースのように、NHKも『今回の龍馬伝は実話60%」と、 スーパーを出してくれるといいんですがね。
- nazca091
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最近のはやりで言えば坂本竜馬でしょうかね。 現在の竜馬像は司馬遼太郎の小説「竜馬がゆく」によるところが大きいようです。 司馬遼太郎自身、人間の価値の相場を変えたい、という様な事を言っていた様で確信犯的に竜馬を英雄にしたらしいです。 私自身竜馬は大好きですし、その功績や活躍が司馬遼太郎のフィクションだとは思いませんが、現実には相当割り引いて受け取らねばならないようです。
- 0w0g
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まず清盛は平家物語では極悪人に描かれています。中国や日本の今までの侫臣とされる人物を引き合いに出し更にその上をいく人物だとしています。 それに対して息子の重盛は父とは正反対の聖人君子として描かれています。常に間違った父を諌めて糺すという具合です。 ですが平家物語は鎌倉時代に成立したものですので、初代将軍頼朝の父・義朝の敵であり平家を繁栄に導いた清盛は不当に貶められたのでしょう。勿論、重盛も必要以上に理想化されています。例えば孫を侮辱された事に激怒した清盛が起こしたとされる事件(殿下乗合事件)では重盛は原因になった息子を叱っていますが、実は息子に恥をかかされた事に我慢ならない重盛が問答無用で起こした報復事件だったりします。 他にも数々の悪行を清盛によるものとしている箇所が多くありますが、当時の公家の日記に因りますと必ずしもそうでないものや、それ自体架空の挿話もあります。他の文献などからも清盛は気配りも行き届き、遊泳術に長けた人物に思われます。 また重盛は父に先立って亡くなっていますが、これも父の悪逆が治まらずに平家が滅ぶようならば私の命を召し上げて下さいと神に願った結果だとも描いています。
お礼
詳しいご紹介、ありがとうございます。 そうですよね。清盛だって良いことは沢山してきたはずですよね。 乃木将軍だって203高地以外のところで、いろんな成果を上げて きたから旅順陥落をまかされたのでは?と思うのです。 違うのかな? まあ政治家や軍人は結果がすべて、と言われればそぉですが。 幕末や明治時代ならともかく、それより昔となると実話と確認する こと自体が難しいのでしょうけど。
- 0w0g
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すぐに思いつくのは平清盛と平重盛ですね
お礼
ご紹介、ありがとうございます。 出来れば0w0gさんから見た; 『この人のコレが虚像で、実像はこうなんだ』というトコロを 教えていただければ嬉しいのですが。 質問者は歴史に興味はあっても司馬遼太郎や吉村昭の小説や、 NHK大河ドラマを楽しんでいるだけで、詳しくはありません。 名前だけでは虚実の差が想像つかないので、よろしくお願いします。
- ?橋 昌也(@fudousin)
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聖徳太子 蘇我馬子 源義経、頼朝 織田信長 徳川家康 吉良上野介 坂本龍馬 東郷平八郎 山本五十六 中曽根康弘 小泉純一郎 小沢一郎
お礼
沢山のご紹介、ありがとうございます。 出来ればfudousinさんから見た; 『この人のコレが虚像で、実像はこうなんだ』というトコロを 教えていただければ嬉しいのですが。 質問者は歴史には興味は少しあっても、詳しくはないので 名前だけでは想像がつかないので、よろしくお願いします。
お礼
詳しいご紹介、ありがとうございます。