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予定運命と発生運命の違いは?
「予定運命」と「発生運命」の違いは何でしょうか? 第一学習社と東京書籍の改訂版生物Iの教科書では使い分けがなされていますが、何が違うのか調べても分かりませんでした。 「発生運命」で検索をかけてみると、大阪大学大学院のページが引っかかったり、確かに使われている言葉のようです。 気になってしかたがありませんので、ご存知の方がいらっしゃいましたらお願いいたします。 ちなみに私の感覚では、 まだ発生が完了していない胚が手元にあり、この胚のこの部分は将来これに分化するはずだ!…という場面では「予定運命」という言葉を使う。 すでに発生が完了した幼生が手元にあり、この部位の運命はこの時期に決定されたはずだ!…という場面では「発生運命」という言葉を使う。 ニュアンスは伝わりますでしょうか?観察者にとって、まだ結果が予想でしかない状態と、すでに結果が出たあとの状態での違い、なのかなぁ~と思いながらもまったく納得できていません…。
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- BookerL
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「予定運命」は、「原腸胚で原口付近の細胞は将来脊索になる」というように、胚のある時期のある細胞が「その時点で将来どの器官になるのか決まっている」という予定のことですね。フォークトの研究で有名な「予定運命図」は、この予定を地図にしたものです。予定運命の英語は presumptive fate のようです。 「発生運命」というのは、developmental fates の訳語でしょうね。この言葉で検索するとたくさん上がってくるので、発生学者の間で普通に使われる言葉のようです。発生途上にある細胞が、将来、成体のどの器官になっていくのか、という運命のことを指すと思われ、特定の時期だけを取り出すのではなく、胚から成体までの運命をたどる、という感じに思われ、これは特に専門用語というより、発生していく上で、ある細胞が将来何になるかは運命的に決まっている、ということを表す言葉ではないでしょうか。(自信があるわけではありませんが) ということで、高校の生物では特に用語としての「発生運命」という言葉は気にしなくていいような気がします。
お礼
ありがとうございます。 まだ明確に理解できたわけではありませんが、教えていただいた英語からなんとなくイメージができてきたように思います。 >高校の生物では特に用語としての「発生運命」という言葉は気にしなくていいような気がします。 はい、あんまりこだわり過ぎないようにします。