Ag-mp さんのご回答:
ミスタイプか,あるいはケアレスミスかと思いますが
(1) (d/dx) arctan(x) = 1/(1+x^2)
ですね.
ライプニッツの定理は,積の微分の一般公式で,
(2) (fg)^(n) = f^(n) g + C(n,1) f^(n-1) g^(1) + C(n,2) f^(n-2) g^(2)
+ ・・・+ f g^(n)
ですから,yumomonori さんのように f=arcsin(x)、g=1 とおいても
何も新しいことは出てきません.
なお,C(n,2) などは二項係数です.
(3) (d/dx) arcsin(x) = 1/√(1-x^2)
ですから,積の微分ではなくて,合成関数の微分と見なすべき問題です.
つまり,
(4) f(x) = 1/√(1-x) = (1-x)^(-1/2)
(5) g(x) = x^2
として
(6) h(x) = f(g(x))
の高階導関数を求める問題になります.
この種の問題はなかなか面倒で,
見通しよく扱うには Bell の多項式と呼ばれるものを使う方法が一般的ですが,
なかなかきれいな形にはまとめられないことがほとんどです.
質問の arcsin,arccos についてはたくさんの項の和,
という形にしかならないようです.
arctan については,岩波の数学公式集に
(7) (d/dx)^n arctan(x)
= (n-1)! {cos^n (arctan(x))} sin{n[arctan(x) + (π/2)]}
という恐ろしげな式が載っています.
どうやって導いたのか,すぐには見えません.
まあ,よくこんな式求めましたよね.
というわけで,簡単に求められる話ではありません.
(7)はこの式がわかっていれば,帰納法で証明できそうではあります.
お礼
なるほど、詳しい説明ありがとうございます。 ある問題を解こうとしてn回微分を使うのかなと思い、ここに質問したのですが、どうも、違うようですね。こんなに、n回微分がめんどうと言う話なら。